複数会社環境Infor LN は、複数の会社やいくつもの所在地を抱える大規模なグローバル企業を広範にサポートします。 通常、LN の複数会社環境は複数のロジスティック会社と財務会社の構造によって構成されます。マルチサイトが導入されている場合、複数会社環境は、単一のロジスティック会社および 1 つ以上の財務会社で構成できます。 さまざまな会社の所在地が異なる国々に分かれている場合、複数会社構造の会社で使用するための複数通貨システムを設定する必要があります。 複数会社環境の要件を満たすため、LN では次をサポートします。
複数会社財務会計
1 つのロジスティック会社内で、異なる財務会社にリンクされている企業単位の部署、ワークセンタ、倉庫間のロジスティック取引を処理できます。ロジスティック取引の借方側と貸方側が異なる財務会社へ転記される場合、LN で自動的に会社間取引が作成されます。 企業会計用に、財務会社のグループのデータを財務グループ会社に集計することができます。 複数会社課税
税金レポートは財務会計の一部であり、1 つの国に制限されます。このため、複数会社構造での LN の税金処理は、単一会社環境での税金処理と似ています。 LN の税金処理には次の内容が含まれます。
複数会社請求
LN の請求には次の内容が含まれます。
複数会社企業計画
中央複数会社計画を使用して、製造会社の地域計画を調整およびトリガする中央計画を定義できます。計画をさまざまなレベルに集計および分散することもできます。 複数会社製造
製品定義、設計データ管理、生産日程計画、実行は、各ロジスティック会社で管理されます。企業単位は、財務に影響しない活動には影響しません。 ロジスティック会社で、異なる国にあり異なる企業単位に属するワークセンタを、工順に含めることができます。仕掛品 (WIP) の移動は企業単位の財務会社に転記されます。 複数会社販売および調達
販売オーダの入力中、自社および他のロジスティック会社の倉庫にある利用可能な在庫を確認するには、企業構成を使用するか、企業計画とオーダ確約を使用できます。販売オフィスおよび倉庫が別の財務会社にリンクされている場合、LN で財務会社間の関係会社間精算を生成できます。 LN は、販売オフィスごとおよび購買オフィスごとに、一部の販売取引先データを別々に登録します。さまざまな企業単位が同じ顧客および発注先と取引できます。 複数会社構造では、購買オーダの全部または一部を集中的に管理できます。たとえば、組織のすべての会社に適用される価格と値引についての合意を含む、発注先との中央購買契約を作成できます。 複数会社プロジェクト
プロジェクトは企業単位にリンクする必要があり、また、財務会社にもリンクする必要があります。複数の財務会社を利用する場合、1 つのロジスティック会社のプロジェクトに関する個別の財務会計を実行できます。 複数のサブプロジェクトのデータを 1 つのメインプロジェクトに集計し、プロジェクトを統合的にモニタリングできます。 プロジェクトごとまたはサブプロジェクトごとに、プロジェクト通貨を指定できます。これにより、作業が実施されている国の地域通貨など任意の通貨を使用して、プロジェクトを管理できます。 複数会社サービス
サービスやメンテナンスに使用される予備部品、構成要素を保管するサービス部署および倉庫は、企業単位に属します。サービス部署とその倉庫で個別に財務会計を実行するため、異なる財務会社にリンクされた企業単位に、サービス部署と倉庫を割り当てることができます。 材料費、労務費、その他の費用が、サービス部署と倉庫の間、またはサービス部署間 (デポ修理の内部外注の場合) で転送されると、LN でこれらの部署と倉庫の間の請求を実行できます。関係会社間取引モジュールで、さまざまなエンティティ間の請求との関係会社間取引関係を定義できます。 また、複数のロジスティック会社環境でのサービス業務を記録し、処理することができます。 複数会社倉庫管理
企業単位間または同じロジスティック会社の個別の倉庫間で、材料費、労務費、その他の費用を転送する際の関係会社間取引関係を定義し、販売オーダや購買オーダによらずにこれらの請求書を生成することができます。たとえば、異なる国にある倉庫間で商品を転送する際にこの方法を利用できます。 倉庫からの出庫時または商品の受領時に商品の実際原価に付加される、倉庫付加費用を定義できます。 複数会社輸送
複数の所在地の輸送オーダ (および輸送オーダクラスタ)、出荷、積荷を集中的に管理および処理できます。この処理を使用することにより、輸送関連の要件、輸送オーダ処理の最適化、積荷と出荷の統合および計画、コストの削減、運送業者への輸送の外注に関して、明確な洞察が得られます。
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