テナント、会計エンティティおよび所在 (tcemm3100m000)

セッションの目的:  ビジネスオブジェクト文書 (BOD) を作成する際に、どのように関連のテナント会計エンティティ、および保管場所選択するかを設定します。

このセッションで定義するテナント、会計エンティティ、および保管場所のコードは、LN と統合されるその他のアプリケーションで使用されるコードと同一である必要があります。

LN でレコードを使用して BOD が作成される前に、そのレコードを承認する必要があります。レコードを承認する、または承認を取り消すには、レコードを選択して適切なメニューの対応するコマンドをクリックします。

このセッション用にレコードを生成するには、テナント、会計エンティティおよび所在の生成 (tcemm3200m000) セッションを使用します。

検索戦略

このセッションの各レコードで、テナント、およびオプションで会計エンティティと保管場所が指定されます。ビジネスオブジェクト伝票 (BOD) が作成されると、LN によって該当するレコードの検索が行われます。LN が、このセッションには一致するレコードがない BOD を作成しようとした場合、LN はその BOD の作成に失敗します。

取引データ用の BOD とマスタデータ用の BOD は区別されます。

取引データ

取引データ用の BOD の場合、LN では最初に以下の情報に基づいて該当のレコードを選択しようとします。

前のステップで一致するレコードが見つからず、入力データのタイプが部署倉庫プロジェクトのいずれかの場合、LN では、この部署、倉庫、またはプロジェクトの企業単位を取得し、その企業単位のレコードが検索されます。

注意

契約見積依頼 (RFQ)購買要求、および一部のタイプの倉庫オーダ用の BOD の場合、部署は指定しなくてもかまいません。この場合、LN では、タイプフィールドが部署で、コードフィールドが空のレコードを選択できます。

マスタデータ

マスタデータ用の BOD の場合、入力データのタイプはマスタデータです。

マスタデータ用の BOD の場合、LN では最初に以下の情報に基づいて該当のレコードを選択しようとします。

前のステップで一致するレコードが見つからなかった場合、LN ではタイプフィールドがマスタデータで、コードフィールドが空のレコードを選択します。

重要

タイプフィールドがマスタデータで、コードフィールドが空の関連する各会社にレコードを指定してください。このレコードがデフォルトの役割を果たします。

関連トピック

 

会社

ロジスティック取引または会計取引を実行する作業環境。すべての取引データは、特定の会社のデータベースに保存されます。

管理するデータのタイプによって、次の会社に分けられます。

  • ロジスティック会社
  • 財務会社
  • ロジスティック会社であり財務会社でもある会社

複数会社構造では、各種データベーステーブルのいくつかを特定の会社専用として、それ以外のデータベーステーブルを他の会社と共有することができます。

タイプ

タイプフィールドおよびコードフィールドは、LN が適用可能なレコードを選択する上で基準となるキーの一部です。

タイプフィールドには、次の値を指定できます。

  • 部署
    コードフィールドには、部署のコードが含まれます。
  • 倉庫
    コードフィールドには、倉庫のコードが含まれます。
  • プロジェクト
    コードフィールドには、プロジェクトのコードが含まれます。
  • 企業単位
    コードフィールドには、企業単位のコードが含まれます。
  • マスタデータ
    コードフィールドには、BOD の名詞のコードが入ります。
テナント

「Software as a Service」 (SaaS) ソフトウェア開発環境では、テナントとは、サービスとして提供されたソフトウェアを使用するクライアント組織のことです。

テナント間ではデータは共有されません。テナントは、すべてのデータの最上位レベルのコンテナです。

LN では、テナントは必ず LN インストールと関連付けられた定数値になります。

テナントは 「ビジネスオブジェクト文書」 (BOD) の必須フィールドです。

データをテスト会社内に実データから分離して保存しておく場合は、テスト会社用に別のテナントコードを指定することができます。

注意

一部のアプリケーションでは、ハードコードされたテナントコードを使用します。LN をそれらのアプリケーションと統合する場合は、同一のコードをここに入力する必要があります。

MyDay との統合の場合、このフィールドは infor である必要があります。

会計エンティティ

財務レポートが生成される最下位レベル

会計エンティティは財務会社と 1 対 1 の関係になります。

会計エンティティは、取引データに対する 「ビジネスオブジェクト文書」 (BOD) の必須フィールドです。

同一の財務会社に属する部署および倉庫は、このフィールドが同一の値である必要があります。

所在

倉庫、製造施設、都市、国など、データまたは取引に関連付けられている物理的な場所

保管場所は、取引データに対する 「ビジネスオブジェクト文書」 (BOD) の必須フィールドです。

指定可能な値

指定できる値は次のとおりです。

  • 倉庫コード
  • 部署コード
  • PublicMDM (マスタデータ管理コンポーネント) でマニュアルで定義された保管場所コード
承認済

このチェックボックスがオンの場合、このレコードは BOD の作成に利用できます。

このチェックボックスの設定は、適切なメニューのコマンドを使用して行います。

承認日

前回このレコードが承認済に設定された日付

 

承認

承認済チェックボックスをオンにします。

承認取消

承認済チェックボックスがオフになります。