複数会社環境での輸送管理

複数会社環境では、輸送オーダは各種ロジスティック会社で作成された発送元オーダから生成できます。輸送オーダは、1 社または複数の指定されている輸送計画会社で計画またはクラスタ化され、実行されます。輸送オーダの生成プロセスが実行されると、輸送オーダは輸送計画会社に割り当てられます。

実際の積荷および出荷は発生会社に送信され、倉庫管理でそれらを実行できる発生会社に送信されます。次に、実際の出荷情報が輸送計画会社に返送されます。輸送計画会社では、積荷を完了およびクローズできます。

ほとんどの輸送マスタデータは、複数会社設定内にあるロジスティック会社で共有されます。すべての輸送計画および実行情報は、輸送オーダの会社である輸送計画会社のみで使用可能です。輸送計画会社は複数会社構成のどのロジスティック会社でもかまいません。輸送オーダラインに対し発生会社から情報が要求された場合、LN はその輸送オーダラインの輸送計画会社から、要求された情報を自動的に表示または返します。同様に、輸送管理処理で発生会社からの情報が必要な場合、または発生会社に情報を送信する場合、LN は自動的に発生会社に移動します。

輸送は以下の複数会社のシナリオをサポートします。

  • 中央輸送計画
    複数のロジスティック会社からのすべての発生元オーダは、1 つの中央輸送計画会社で計画および実行されます。
  • 中央および現地輸送計画
    複数のロジスティック会社からの発生元オーダの大部分は、中央輸送計画会社で計画および実行されます。他の発生元オーダは、現地ロジスティック会社で計画および実行されます。このシナリオでは、現地ロジスティック会社は輸送計画会社でもあります。必要に応じた数の中央輸送計画会社を設定できます。
  • 複数会社の倉庫転送

    商品がある会社の倉庫から、別の会社の倉庫へ転送されます。このシナリオでは、3 社を超えるロジスティック会社が関与することはできません。

    • 発生元倉庫オーダから輸送オーダが作成される、転送元倉庫の会社。転送元倉庫は輸送計画に基づいて商品を出荷します。
    • 輸送計画会社。倉庫間の輸送を計画および実行します。
    • 転送先倉庫。商品を受領し、実際入庫の情報を輸送計画会社に送信します。

複数会社環境では、輸送が次のとおりに処理を行います。

  • 輸送オーダの作成または生成

    他の LN パッケージで、オーダに対して輸送オーダを生成できます。輸送オーダが生成されると、輸送は出荷元オーダの属性に基づいて出荷オフィスを選択します。その出荷オフィスに定義されている輸送計画会社が、輸送オーダを作成する会社、および作成された輸送オーダを計画し実行する会社を決定します。詳細は、次の情報を参照してください: 輸送オーダグループ

  • 積荷計画および輸送オーダクラスタの生成

    積荷構築および輸送オーダクラスタ処理は輸送計画会社で実行されます。この処理は、複数会社環境でも単一会社環境でも同じです。詳細は、次の情報を参照してください: 輸送オーダグループ積荷構築について、および輸送オーダラインクラスタの作成

  • 積荷計画または輸送オーダクラスタの実現化
  • 外注

    外注処理は輸送計画会社で実行されます。この処理は、複数会社環境でも単一会社環境でも同じです。詳細は、次の情報を参照してください: 外注

  • 倉庫管理での出荷の受領または確認

    輸送オーダラインに対して倉庫オーダラインが存在する場合、出荷および積荷は倉庫管理の計画積荷/出荷 (whinh4180m000) セッションにあります。これらの積荷および出荷は、輸送オーダラインの状況が実際の場合は、輸送で作成され、輸送オーダラインがまだ実際状況になっていない場合は、倉庫管理で作成されます。

    入庫または出庫の出荷が倉庫管理で確認された場合、この情報は計画積荷/出荷 (whinh4180m000) セッションを介して輸送計画会社の輸送オーダクラスタ、積荷および出荷に更新されます。輸送計画会社の積荷と出荷は、計画積荷/出荷 (whinh4180m000) セッションにある出荷と積荷と対になるものです。詳細は、計画積荷/出荷 (whinh4180m000) を参照してください。

  • 積荷のクローズ

    この処理は輸送計画会社で実行されます。この処理は、複数会社環境でも単一会社環境でも同じです。詳細は、次の情報を参照してください: 輸送オーダ状況および積荷計画、積荷、出荷の状況

  • 販売の輸送請求金額の計算

    販売オーダラインで輸送請求書が計算されるとき、その販売オーダラインに対して輸送オーダがまだ作成されていないので、輸送計画会社はまだ不明です。この場合では、計算処理の際、出荷オフィスが選択される必要があります。出荷オフィスの選択は、輸送オーダ生成の場合と同じように行われます。請求額の計算は、選択した出荷オフィスの輸送計画会社が行います。詳細は、次の情報を参照してください: オーダライン入力時の輸送費収益計算

  • 輸送請求

    運送業者の請求は輸送計画会社で発生します。クライアントへの請求は、輸送オーダラインが請求へ発行されたときに輸送オーダラインの発生会社で行われます。詳細は、次の情報を参照してください: 請求処理

  • 複数会社の倉庫転送

    詳細は、次の情報を参照してください: 複数会社の倉庫転送

  • リードタイムの計算

    この処理は現在の会社で行われます。これは、輸送のリードタイムの場合は輸送計画会社で、別の LN パッケージのリードタイムの場合は、ユーザの現在のロジスティック会社です。輸送マスタデータは会社間で共有されているので、ロジスティック会社が異なっても異なる結果が生じないはずです。

  • その他の統合

    詳細は、次の情報を参照してください: 複数会社環境での統合