企業計画および製造での原価分割

製造では、プロジェクトの費用がプロジェクト口座に吸収されます。原価分割を使用して、特定の品目や作業の専用プロジェクト口座をモデリングできます。原価分割は、品目コードや工順、作業といった最下位レベルで定義することも、品目グループ、組立、作業タイプ、ワークセンタなどの一般レベルで定義することもできます。

原価分割 (tppdm3600m000) セッションで、製造資源および資材に原価分割を指定できます。製造オーダが作成されると、企業計画はその新規製造オーダに適用可能な原価分割を検索します。

部品表での原価分割

原価分割によって実際の供給オーダのプロジェクトペグ区分が無効になり、関連費用が同一プロジェクト上の異なる WBS レベルに移動されます。

原価分割はプロジェクトに原価を割り当て、それを追跡する目的で使用します。マルチレベル部品表では、原価分割を複数の異なるレベルに追加できます。構成要素の原価分割は、その親品目のプロジェクトペグとは異なる低位のプロジェクトペグコードで示されます。主プロジェクトペグから、人件費、資材費、外注費、機械費といった特定のタイプの原価を集めるペグに原価が移動されます。部品表で、工順、作業、ワークセンタ、原価タイプに原価分割を適用できます。1 つの部品表に複数の原価分割を同時に適用できます。

ペグなし品目の原価分割

導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000) セッションで原価分割チェックボックスをオンにした場合、品目に原価分割を適用するには、事前にそれらの品目がプロジェクトペグ区分にリンクされている必要があります。

ペグなし品目に原価分割を適用できます。品目にペグが付いていない場合、品目 (tcibd0501m000) セッションのプロジェクトペグの継承チェックボックスを使用して、その品目にどのようにプロジェクトペグ区分をリンクさせるか指定します。このチェックボックスがオンの場合、品目がペグ付品目として扱われ、ペグ区分が生成されます。このチェックボックスがオフの場合、かつ見積資材などで作成中のペグなし品目に適用される原価分割が検出されない場合は、そのペグなし品目のプロジェクトペグ区分にオーダヘッダプロジェクトペグがコピーされます。

以下の表は、原価分割のルックアップまたはオーダヘッダプロジェクトペグのコピーをトリガするアクションを示しています。
JSC 状況原価タイプアクション
計画作業新規作業の追加または既存作業のコピー
機械故障時または資源不足時の作業 (非外注) 担当ワークセンタの変更
機械故障時または資源不足時の外注タイプのワークセンタの変更
外注タイプから会社所有タイプへのワークセンタの変更
資材資材の追加
品目間の資材の変更
発行済作業作業の追加または既存作業のコピー
外注タイプから会社所有タイプへのワークセンタの変更
外注タイプから会社所有タイプへのワークセンタの変更
資材資材の追加
資材の変更

 

注意

計画状況の作業が削除されると、すべてのプロジェクトペグが削除されます。