倉庫管理の追加情報フィールド

追加情報フィールドをリンクできる倉庫管理のデータベーステーブルを次の表に示します。この表には、追加情報フィールドが表示されるセッションも記載されています。

テーブルセッション
whinh200 倉庫オーダ (whinh2100m000)
whinh250 倉庫オーダ履歴 (whinh2550m000)
出庫
whinh220 出庫オーダライン (whinh2120m000)
whinh270 出庫オーダライン履歴 (whinh2570m000)
whinh430 出荷 (whinh4130m000)
whinh450 出荷履歴 (whinh4550s000)
whinh431 出荷 - ライン (whinh4131m000)
whinh451 出荷ライン履歴 (whinh4551s000)
入庫
whinh210 入庫オーダライン (whinh2110m000)
whinh260 入庫オーダライン履歴 (whinh2560m000)
whinh312 入庫ライン (whinh3512m100)
入庫ライン (whinh3112s000)
whinh362 入庫ライン履歴 (whinh3562m000)
扱い単位
whwmd530 扱い単位 (whwmd5130m000)
whwmd531 扱い単位バージョン履歴 (whwmd5531m000)

 

対応するセッションの詳細セッションおよび拡張追加情報 (tcstl2110m000) セッションで、追加情報フィールドの情報を指定または修正できます。

追加情報定義レベル

次の追加情報定義レベルに対して、追加情報フィールドを定義できます。

追加情報の転送

追加フィールドの情報は、その他のセッションの追加情報フィールドに転送できます。たとえば、倉庫オーダ (whinh2100m000) セッションの追加情報フィールド [ConsumptionPoint] に値を指定すると、この値は出荷 (whinh4130m000) セッションの追加情報フィールド [ConsumptionPoint] に転送されます。

倉庫管理では、次の追加情報フローがサポートされています。

  • ヘッダのフロー出庫
    販売管理またはプロジェクトオブジェクトから発生、またはマニュアル入力 --> 倉庫オーダ (whinh2100m000) -> 出荷 (whinh4130m000) -> 扱い単位 (whwmd5130m000)
  • ラインのフロー出庫
    販売管理またはプロジェクトオブジェクトから発生、またはマニュアル入力 --> 出庫オーダライン (whinh2120m000) -> 出荷 - ライン (whinh4131m000) -> 扱い単位 (whwmd5130m000)
  • ヘッダのフロー入庫
    プロジェクトまたは購買管理オブジェクトから発生、またはマニュアル入力 --> 倉庫オーダ (whinh2100m000)
  • ラインのフロー入庫
    プロジェクトまたは購買管理オブジェクトから発生、またはマニュアル入力 --> 入庫オーダライン (whinh2110m000) -> 入庫ライン (whinh3512m100) または入庫ライン (whinh3112s000) -> 扱い単位 (whwmd5130m000)
注意

情報を転送できるのは、関係するすべてのテーブルが同一の追加フィールドフォーマットとフィールド名を含んでいる場合のみです。たとえば、ヘッダのフローで 「ConsumptionPoint」 という名前で文字列フォーマットの追加情報フィールドの値の転送を有効にするには、whinh200、whinh430 および whwmd530 テーブルが 「ConsumptionPoint」 という名前の文字列フィールドを含んでいる必要があります。

ヘッダのフロー出庫: 販売管理またはプロジェクトオブジェクトから発生、またはマニュアル入力 --> 倉庫オーダ (whinh2100m000) -> 出荷 (whinh4130m000) -> 扱い単位 (whwmd5130m000)

倉庫オーダヘッダ上の追加情報は、販売スケジュールヘッダなどの発生元オブジェクトから取得することも、マニュアルで指定することもできます。この追加情報は、倉庫オーダヘッダから出荷ヘッダに転送されます。

転送処理中に追加情報が上書きされることはありません。このルールは個々のフィールドのレベルに適用されます。たとえば、2 つの倉庫オーダがあるとします。最初の倉庫オーダの追加フィールドに、1 の値が指定されています。2 番目の倉庫オーダの追加フィールドに、2 の値が指定されています。どちらの倉庫オーダでも、同じ出荷が生成されます。出荷ヘッダには、最初の倉庫オーダから追加フィールド 1 の値が表示され、2 番目の倉庫オーダから追加フィールド 2 に値が表示されます。

いくつかのシナリオを次の表に示します。「倉庫オーダ 1」 は、最初に出荷にリンクされるオーダです。

倉庫オーダ 1倉庫オーダ 2出荷
内容フィールド 1内容フィールド 2内容フィールド 1内容フィールド 2内容フィールド 1内容フィールド 2
サンプル_xサンプル_yサンプル_zサンプル_xサンプル_y
サンプル_qサンプル_rサンプル_qサンプル_r
サンプル_sサンプル_qサンプル_rサンプル_sサンプル_r

 

扱い単位が使用され、ピッキングリストラインの確認時に出荷ヘッダに自動的に作成される場合、追加情報を出荷ヘッダから作成済の扱い単位に転送することができます。

ラインのフロー出庫: 販売管理またはプロジェクトオブジェクトから発生、またはマニュアル入力 --> 出庫オーダライン (whinh2120m000) -> 出荷 - ライン (whinh4131m000) -> 扱い単位 (whwmd5130m000)

出荷オーダライン上の追加情報は、販売スケジュールラインなどの開始オブジェクトから取得するか、またはマニュアル倉庫オーダタイプの場合はマニュアルで指定することができます。この追加情報は、出庫オーダラインから出荷ラインに転送されます。

在庫にある扱い単位が出庫処理および出荷処理で使用されている場合は、マニュアルで指定された追加情報がこれらの扱い単位にすでに存在する可能性があります。出荷ラインの追加情報は、扱い単位の追加情報とマージされます。

扱い単位にすでに存在する追加情報が出荷ラインの追加情報で上書きされることはありません。このルールは個々のフィールドのレベルに適用されます。いくつかのシナリオを表に示します。

出荷ラインマージ前の扱い単位マージ後の扱い単位
内容フィールド 1内容フィールド 2内容フィールド 1内容フィールド 2内容フィールド 1内容フィールド 2
サンプル_xサンプル_yサンプル_xサンプル_y
サンプル_xサンプル_yサンプル_qサンプル_qサンプル_y
サンプル_xサンプル_yサンプル_qサンプル_rサンプル_qサンプル_r

 

ヘッダのフロー入庫: プロジェクトまたは購買管理オブジェクトから発生、またはマニュアル入力 --> 倉庫オーダ (whinh2100m000)

倉庫オーダヘッダ上の追加情報は、購買オーダや購買スケジュールヘッダなどの発生元オブジェクトから取得することも、マニュアルで指定することもできます。この追加情報フィールドの内容は、倉庫オーダヘッダから入庫オーダライン、入庫ライン、または扱い単位に転送されません。

ラインのフロー入庫: プロジェクトまたは購買管理オブジェクトから発生、またはマニュアル入力 --> 入庫オーダライン (whinh2110m000) -> 入庫ライン (whinh3112s000) -> 扱い単位 (whwmd5130m000)

入庫オーダラインの追加情報は、発生元購買オーダラインまたは購買スケジュールから取得されるか、マニュアルで入力されます。この追加情報は、入庫オーダラインから入庫ラインに転送されます。これは、オーダラインが入庫にリンクされたときに実行されます。

扱い単位が使用される場合、追加情報を入庫ラインから、扱い単位 (whwmd5130m000) セッションでリンクまたは生成された扱い単位に転送することができます。

扱い単位は、入庫オーダラインが入庫ラインにリンクされる前に、入庫オーダラインにリンクできます。この扱い単位には、追加情報を含めることができます。追加情報も含む入庫ラインに扱い単位がリンクされている場合、入庫オーダライン扱い単位の追加情報は、入庫ラインの追加情報とマージされます。扱い単位の追加情報は、入庫ラインの追加情報で上書きされません。

ラベルの出力 (whwmd5430m100)

ラベルが出力される扱い単位、出庫オーダライン、または出荷ラインに追加情報フィールドが存在する場合、追加情報フィールドの記述も出力されます。

品質との統合

品質で作成され倉庫検査にリンクされた入庫オーダ検査の場合、追加情報フィールドは、関連する倉庫管理入庫オーダラインから取得されます。

品質で作成された出庫オーダ検査の場合、追加情報フィールドは出庫オーダラインから取得されます。

倉庫管理検査では、追加情報フィールドが利用できません。