追加情報フィールド

追加情報フィールドを定義して、LN の標準セッションにフィールドを追加することができます。標準セッションでは、追加情報フィールドの値を変更できます。

追加情報フィールドの内容は、以下のように、入庫および出庫フローのさまざまなセッション間でやり取りできます。

  • プロジェクト計画済 PRP 購買オーダから、購買オーダを介して、倉庫管理の入庫へ
  • 販売オーダまたは販売スケジュールから、倉庫オーダを介して、倉庫管理の出荷へ
  • プロジェクト契約から、契約成果物を介して、倉庫管理の出庫オーダラインへ

追加情報フィールドは、たとえば、契約情報や契約条項をサプライチェーンの全関係者に転送するときに使用されます。

追加情報フィールドの定義

追加情報フィールドは、追加情報定義 (tcstl2100m000) セッションで定義されます。このセッションでは、さまざまなフィールドフォーマットのフィールドをデータベーステーブル、または、データベーステーブルと特定の販売先または購買元取引先との組み合わせにリンクできます。

これらのデータベーステーブルに追加情報フィールドを定義できます。

追加情報フィールドは、データベーステーブルに対応するセッションに表示されます。たとえば、追加情報フィールドを [倉庫オーダ (whinh200)] テーブルにリンクすると、対応する倉庫オーダ (whinh2100m000) セッションにその追加情報フィールドが表示され、編集可能になります。

追加情報フィールドを [倉庫オーダ (whinh200)] テーブルと購買元取引先 X にリンクすると、購買元取引先 X が倉庫オーダに指定されている場合、対応する倉庫オーダ (whinh2100m000) セッションにその追加情報フィールドが表示され、編集可能になります。

追加情報フィールドのプロパティ

以下の追加情報フィールドが利用できます。

  • 26 個の英数文字列フィールド (それぞれ長さは 30 文字)。
  • 13 個の英数文字列フィールド (それぞれ長さは 20 文字)。
  • 2 個の日付フィールド
  • 2 個の数値フィールド
  • 2 個のチェックボックス
  • 1 個のテキストフィールド

テキストフィールド以外では、追加情報フィールドそれぞれに、フィールド内容を外部文書に出力する必要があるか、それとも用途は内部利用のみかを指定できます。テキストフィールドの用途は内部利用のみです。

追加情報フィールドの内容には機能ロジックが関連付けられていません。

追加情報フィールドの表示

フィールド長が 30 文字の 26 個の文字列フィールドは、追加情報フィールドが定義されたデータベーステーブルに対応する概要セッションおよび詳細セッションの追加情報タブに表示されます。

データベーステーブルに定義されたその他のフォーマットの追加情報フィールドは、追加情報フィールドが定義されたデータベーステーブルに対応するセッションから開始された拡張追加情報 (tcstl2110m000) セッションに表示されます。

拡張追加情報 (tcstl2110m000) セッションは、追加情報フィールドが存在するセッションで拡張フィールドをクリックすると開始されます。

注意

顧客定義フィールド (ttadv4591m000) セッションの [追加情報 (tcstl210)] テーブルに定義されたフィールドは、拡張追加情報 (tcstl2110m000) セッションに表示されます。

さまざまなセッションで、追加情報フィールドとその内容をリストする付属書類レポートを出力できます。

独自の追加情報フィールドを含む一部のセッションでは、他のセッションから転送された情報フィールドを取得することもできます。

たとえば、独自の追加情報フィールドを持つプロジェクトペギング購買オーダラインは、関連契約ラインから情報フィールドを継承できます。

両方のソースから得た追加情報フィールドが競合しているか、または冗長であるかをチェックするために、相違点レポートが利用できます。詳細は、次の情報を参照してください: プロジェクトペギングされた購買伝票の追加情報

追加情報の転送

データベーステーブル間で (たとえば、tppdm700 テーブル (契約成果物) から whinh220 テーブル (倉庫オーダライン) へ) 追加情報フィールドを転送できます。転送が実行されるのは、追加情報定義 (tcstl2100m000) セッションで両方のテーブルにフィールドフォーマットとフィールド名が同一の追加情報フィールドが定義されている場合のみです。

たとえば、「原価計算基準 (CAS)」 という名前の文字列追加情報フィールドが契約成果物テーブルにリンクされているとします。[原価計算基準 (CAS)] フィールドの値を契約成果物から出庫オーダラインに転送するには、同じフォーマットで同じ 「原価計算基準 (CAS)」 という名前のフィールドが whinh220 テーブルの追加情報定義に存在する必要があります。whinh220 テーブルは出庫オーダライン (whinh2120m000) セッションに対応します。

ビジネスオブジェクト文書の発行

Infor ION を介して LN とその他のアプリケーションを統合する場合、出庫追加情報フィールドが ShipmentOutBOD で発行されます。このビジネスオブジェクト文書 (BOD) では、出荷、出荷ライン、または扱い単位に関連する追加情報フィールドが発行されます。これらの追加情報フィールドは、一般または販売先取引先定義レベルから取得されます。

入庫フローの場合、追加情報フィールドは、購買オーダ BOD で発行されます。これらの追加情報フィールドは、一般または購買元取引先定義レベルから取得されます。