クロスドッキングタイムウィンドウ
作成するクロスドックオーダラインは、出庫オーダラインの計画納期と符合する計画入庫日との間にあるクロスドックリードタイムを考慮して、入庫オーダラインに関するものとします。 クロスドッキングのリードタイムが出庫オーダラインの計画納期から差し引かれると、結果として、入庫オーダラインの計画入庫日が得られ、この計画入庫日についてクロスドックオーダへのリンクを考慮することができます。
簡単に言うと、入庫オーダラインの計画入庫日は、出庫オーダラインの計画納期と完全に一致することはありません。 したがって、入庫オーダラインは、この計算日の直前または直後の計画入庫日とともに考慮する必要があります。 このためには、クロスドックオーダおよびクロスドックオーダラインの生成 (whinh6200m000) セッションで最少および最大時間許容範囲を指定すると、計画入庫日のタイムウィンドウが作成されます。その結果、このタイムウィンドウ内にある計画入庫日を持つすべての入庫オーダラインは、クロスドックオーダラインの作成で考慮されます。
最少および最大時間許容範囲をゼロに設定すると、LN ではタイムウィンドウを無視します。
例
次の図は、タイムウィンドウを使用しないリードタイムの計算を示しています。
説明
- クロスドックリードタイムは、クロスドックオーダの計画納期 (= 出庫オーダライン) からさか上って計画され、計算された計画入庫日を取得します。
- この日付/時間 (1 つだけ) に入庫する入庫オーダラインが、クロスドックオーダラインの作成で考慮されます。
例
次の図は、タイムウィンドウを使用したリードタイムの計算を示しています。
説明
- 計算済の計画入庫日の左にある縦線は最少時間許容範囲を示しており、計算済の計画入庫日の右にある縦線は、最大時間許容範囲を示してます。
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この場合、その他の入庫オーダラインは、クロスドックオーダラインの作成でも考慮されます。 計算された入庫日の前に一部の商品が入庫したり、計算された入庫日よりも後にまた別の商品が入庫することもあります。
- 早めに入庫した商品は、クロスドッキングを行って早めに出荷することができますが、計画納期に出荷されるまで、入庫場所または発送確定保管場所で待機する必要があることもあります。
- 計算された入庫日よりも後に入庫する商品も、タイムウィンドウ内にあっても、このクロスドックオーダ用にクロスドッキングされます。 これらの商品はすでに出荷するには遅すぎますが、クロスドッキングは、商品の入庫および出庫よりも早くできます。
- 計画入庫日がタイムウィンドウの範囲外にある入庫オーダラインは、このクロスドックオーダで考慮されませんが、別のクロスドックオーダで考慮されることもあります。 このその他のクロスドックオーダとは、別の計画納期を持つ必要のある別の出庫オーダライン用です。 これによって、計算された計画入庫日が別の日になり、タイムウィンドウがシフトされます。
入庫オーダラインがクロスドックオーダにリンクされるオーダは、次のとおりです。
すでに入庫している入庫オーダライン
タイムウィンドウは考慮されません。
残りの入庫オーダライン
これらのラインは、その計画入庫日に従ってリンクされます。 計画入庫日がもっとも早い入庫オーダラインが最初にリンクされます。 ここで、タイムウィンドウが考慮されます。
注意
- 業種によって、時間許容範囲の設定方法が決まります。 最適な結果を得るには、試行錯誤することが必要です。
- 時間許容範囲は、時間数または日数で表すことができます。