オーダ勧告を生成するには (統計在庫管理)オーダ勧告の生成 (統計在庫管理) (whina3200m000) セッションで、購買品目および製造品目を補充するためのオーダ勧告を生成できます。ただし、これを生成できるのは、次の場合だけです。 オーダ範囲 LN でオーダ勧告を生成する前に、補充を行う必要があるオーダ範囲を決定します。オーダ範囲は、次の公式にもとづいて決定されます。 オーダ範囲 = 現在の日付 + (合計リードタイム x オーダ範囲係数) + オーダ範囲定数 カレンダーを考慮せずに品目タイプにもとづいて合計リードタイムを決定します。 品目タイプが購買の場合、次のリードタイムを取得および追加します。
品目タイプが製造の場合、品目 - 製造 (tiipd0101m000) セッションからオーダリードタイムを取得します。
注意
オーダ勧告の生成 (統計在庫管理) (whina3200m000) セッションで、在庫分析パラメータ (whina0100m000) セッションの統計在庫管理オーダ範囲に定義されたすべてのオーダ範囲データを無効にすることができます。 発注点と在庫バッファ 発注点は固定値である必要はありません。随時、変動させることができます。発注点の変動は、予測/需要の季節パターンおよびその季節係数の変動の影響を受けます。 季節パターンとその季節係数にもとづいて、在庫バッファを変動させることができます。詳細については、在庫バッファおよび需要の季節パターンを参照してください。 以下を指定できます。
注意
最長で 1 年間の季節パターンを指定できます。すべての季節パターンは 1 月 1 日に始まり、期間数に応じて 1 年の中で繰り返されます。 倉庫別品目データ (whwmd2510m000) または品目 - オーダ処理 (tcibd2100m000) セッションで次の項目を指定できます。
オーダを生成するには オーダ勧告の生成 (統計在庫管理) (whina3200m000) セッションでオーダ範囲内の各所要量のオーダ勧告が生成されます。所要量は、次のような原因によって予想手持在庫が発注点を下回った場合に発生します。
オーダ数量は、次の項目によって異なります。
該当の品目に対して生成されるオーダ勧告の種類は、次の表のように品目タイプによって異なります。
注意
SIC 実行では、計画から除外された計画在庫処理 (つまり計画から除外の数量が 1 のもの) は考慮されません。 所要日を決定するには 所要日とは、予想手持在庫が発注点を下回る日付です。 実際の所要日を決定するために、実際のカレンダーを考慮します。実際のカレンダーに従って所要日が使用できない場合、所要日より前で最初に使用できる日付と時間をさかのぼって探します。この最初に使用可能な日付と時間を実際の所要日に設定します。 計画入庫日/時刻を決定するには LN では、所要日から将来に向けて計画し、実際のカレンダーを考慮することによって、計画入庫日/時刻を決定します。 次の公式にもとづいて計画入庫日/時刻を決定します。 計画入庫日/時刻 = 計画所要日 + 出庫リードタイム + 入庫リードタイム + 品目安全時間 + 発注先安全時間 次の情報のみを考慮します。
以下を取得します。
計画納期を決定するには 次の公式を使用して、計画入庫日/時刻にもとづいて計画納期を決定します。このとき、実際のカレンダーを考慮します。 計画納期 = 計画入庫日/時刻 - 輸送時間 LN では、(利用可能な場合) 都市別距離テーブル (tccom4137s000) セッションまたは郵便番号別距離テーブル (tccom4138s000) セッションの適切な距離テーブルにもとづいて、出荷元の住所と出荷先の住所間の輸送時間が決定されます。この 2 つのセッションのどちらから輸送時間を取得するかは、COM パラメータ (tccom0000s000) セッションの距離テーブルの使用フィールドの値によって異なります。 実際のカレンダーを考慮するには 所要日、計画入庫日/時刻、および計画納期を決定するとき、実際のカレンダーが考慮されます。したがって、最初に次の順にカレンダーを検索します。
LN では、見つかったカレンダーコードおよび利用性タイプが実際のカレンダーの基準となります。 実際のカレンダーにもとづいて所要日、計画入庫日および計画納期が決定されます。 カレンダーの開始日前および終了日後は、標準カレンダーが適用されます。 所要日、計画入庫日/時刻、および計画納期を決定するとき、ならびにリードタイムを時間単位で表す場合、では実際のカレンダーにもとづいて、1 日の中で利用可能なすべての時間を考慮します。ただし、リードタイムを日数で示す場合、実際のカレンダーで該当日に利用できる時間があることを示していれば、その日を 1 日全体として考慮します。
注意
例
品目タイプが購買の品目についてのオーダ勧告を生成します。各条件は次のとおりです。
倉庫の実際のカレンダーは各週の月曜日から金曜日まで利用可能で、その開始時間は 8:00:00、終了時間は 17:00:00 です。 LN では、次の公式にもとづいてオーダ範囲を決定します。
在庫バッファと発注点の季節パターンおよび算定された在庫バッファおよび発注点は、次のようになります (最初の 4 週間のみを記載)。
計画在庫処理は次のとおりです。
補充を計画する前の予想手持在庫は、次のようになります。
それぞれの日について、オーダ勧告の生成 (統計在庫管理) (whina3200m000) セッションが実行されます。つまり、本日 (現在の日付/時間: 1 月 3 日 (水)/1:30:00 pm) については、次の情報が有効です。
この値は発注点を下回っているので、オーダ勧告が作成されます。 オーダ数量は、在庫バッファ + 引当済数量 – オーダ済数量 – 手持数量 = 10 + 17 – 0 – 18 = 9 になります (在庫バッファはオーダ範囲の最後 (4 週目) で算定されます)。経済発注量は 24 なので、この数量はオーダ勧告でオーダおよび保管されます。 購買/製造オーダ勧告を作成するとき、オーダ日は現在の日付になります。つまり、この例では 1 月 3 日/1:32:45 (オーダ勧告の生成 (統計在庫管理) (whina3200m000) セッションが開始してから数分後) になります。 納期は、オーダ日 + 入庫リードタイム (4 時間) + 輸送時間 (2 日、購買オーダ勧告の場合のみ) = 1 月 5 日 (金)/5:32:45 pm になります。この納期はカレンダー上で無効な日時なので、納期は 1 月 8 日 (月)/8:32:45 am (金曜日の 08.00 + 32:45 分/秒) になります。安全時間は、統計在庫管理で使用される将来計画では計算されません。 オーダ勧告が確認されて購買 (または製造) に転送されると、注文許可開始日はオーダ間隔 (7 日) の単位で増加して 1 月 10 日/10:00:00 am になります。 したがって、オーダ勧告の生成 (統計在庫管理) (whina3200m000) を明日 (1 月 4 日) に実行すると、オーダ可能開始日はまだ将来の日付であるため、この品目はスキップされます。 補充を計画した後の予想手持在庫は、次のようになります。
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