倉庫管理の単位

棚卸単位

棚卸単位 (一般的には 「個」) は、品目を参照できる最小単位です。この単位を細分化することはできません。他のすべての単位 (ボックスやパレットなど) は分割可能であるため、在庫レベルを正確に記述するには分割できない単位が必要になります。棚卸単位は、品目レベルで登録されます。梱包定義を使用する場合、整数の単位にしなければなりません。梱包定義を使用しない場合、元の単位 (たとえば、キログラム) より小さい丸め係数を定義することにより、小数の使用が許可されます。

オーダ、入庫、承認、および不合格単位

棚卸単位とは異なり、これらの単位はオーダごと、および入庫ごとに頻繁に変更できます。これらの単位から棚卸単位への変換係数は、必ず定義しておかなければなりません。棚卸単位は、他のいずれかの単位が使用されている場合には必ず計算および表示されます。

梱包定義単位

倉庫では、一定の構造の元で品目を頻繁に入庫および出庫します。たとえば、ある出庫に 2 つのパレットを使用し、各パレットには 10 個のボックスが入り、各ボックスには 12 個の品目が入るとします。棚卸単位で表すと、出庫される合計数量は 240 個になります。

同様に、顧客はさまざまな形式で品目 240 個を要求できます。顧客 A は、2 つのパレットによる出荷で品目 240 個を要求します (2 パレット x 10 ボックス x 12 個 = 240 個)。一方、顧客 B は 1 つのユーロパレットによる出荷で品目 240 個を要求します (1 つのユーロパレットには 48 個入りのクレートが 5 個入ります)。

梱包定義単位を使用すると、再利用可能なあらゆる梱包 (パレットやボックスなど) を追跡することもできます。

入庫の単位

入庫の際に、在庫部分と梱包部分の両方に単位を使用できます。ただし、それぞれの部分で単位の扱い方を変えなければなりません。

在庫部分には、部分単位を使用できます。つまり、1 ボックスは完全なボックスが 1 つ、1 パレットは完全なパレットが 1 つということになり、他の単位でも同様です。さらに、パレットおよびボックスという用語は単位を示す用語として使用されるだけで、物理的な梱包品目を指すわけではありません。

したがって、24 個を入庫する場合は、「1 パレットには 24 個収納されるので 1 パレットを入庫した」 と言うこともできます。品目の出荷時に木製パレットを入庫していないという事実は、入庫の在庫部分を考慮する際に問題ではありません。

ただし、梱包部分では、入庫した物理的な梱包品目を考慮する必要があります。1 つの木製パレットに入れた状態で 24 個を入庫した場合、このフィールドの数量は 1 になります。

事前出荷通知の単位

事前出荷通知には、部分単位を使用できます。たとえば、「24 品目収納の 1 パレット、6 品目収納の 1 パレット、および 4 品目収納の 1 パレットを入庫した」 と言うことができます。つまり、3 つの物理的な木製パレットを入庫し、34 個の物理的な品目を入庫したことになります。パレットと品目の個数の間で、固定変換は行われません。先頭のラインでは 1 つのパレットに 24 個、2 番目のラインでは 1 つのパレットに 6 個、3 番目のラインでは 1 つのパレットに 4 個の品目があります。