梱包品目処理 (whinr1115m000)

セッションの目的:  梱包品目の入庫済数量と出庫済数量を日付別に記録します。LN では、梱包品目を含む入庫処理と出庫処理の実行時にセッションが更新されます。梱包品目は、扱い単位、入庫ライン、出荷、またはコンテナにリンクさせることができます。このセッションは、出荷資材取引が梱包品目に使用されていない場合でも更新されます。

梱包品目処理をマニュアルで入力することもできます。

注意

LN では、次の場合にのみ、このセッションに梱包品目処理を記録します。

  • 倉庫マスタデータパラメータ (whwmd0100s000) セッションの拡張梱包品目の登録チェックボックスがオン

  • 梱包品目 (whwmd4505m000) セッションの登録対象チェックボックスがオン

  • 梱包品目処理に取引先が関連付けられていない場合、転送オーダと調整オーダは梱包品目処理に記録されません。

  • コンテナと販売オーダの間に固有のリンクを設定できないため、販売転送オーダでコンテナに関連した出荷は記録されません。

転送タイプの販売オーダでは、例外として、商品が 「VMI 倉庫」 を経由する VMI シナリオがサポートされています。販売転送オーダは、商品が自社倉庫から 「VMI 倉庫」 に納入された後で顧客宛に出庫される VMI シナリオに使用されます。取引先はオリジナルの販売オーダに設定されています。供給処理のどの段階で、梱包品目に関連した処理を LN の倉庫 (whwmd2500m000) セッションの出荷資材取引の更新時フィールドで更新するかを選択できます (ロジスティックサービスプロバイダ (LSP) シナリオの場合)。このフィールドは、自社で倉庫管理が行われない VMI 倉庫の場合にのみ有効になります。

供給処理の次の段階で、梱包品目に関連した処理を LN で更新できます。

  • VMI 倉庫向け出荷

    標準倉庫から VMI 倉庫への (梱包) 品目の出荷時に出荷資材取引を更新する必要があります。

  • 顧客別消費

    VMI 倉庫 (ロジスティックサービスプロバイダ (LSP) 倉庫) から顧客/OEM (相手先ブランド製造者) への (梱包) 品目の出荷時に出荷資材取引を更新する必要があります。

  • 適用なし

    LN では、自社で倉庫管理が行われている倉庫にこの値が割り当てられます。梱包品目処理を記録するには、倉庫マスタデータパラメータ (whwmd0100s000) セッションの拡張梱包品目の登録チェックボックスをオンにする必要があります。

制限事項

  • このセッションには、ロジスティックデータだけが保存されます。財務データは保存されません。このため、請求はマニュアルで行います。

  • 梱包品目処理セッションでは、取引先に関連付けられた入庫と出荷だけが更新されます。また、関連する梱包品目残高が記録されるセッションでは、取引先に関連付けられた処理だけが更新されます。このため、倉庫移動オーダと在庫調整は考慮されません。転送タイプの販売オーダでは、例外として、商品が 「VMI 倉庫」 を経由する VMI シナリオがサポートされています。(詳細は、次の情報を参照してください: ロジスティックサービスプロバイダ (LSP) - 梱包品目の登録)

  • 顧客が消費した時点での梱包品目処理の記録は、VMI/LSP 倉庫の消費済ストックポイント情報を基準とするものではありません。梱包材の処理は、標準品目の消費とは別に記録する必要があり、販売消費の処理時に扱われます。

 

梱包品目
処理対象の梱包品目
梱包品目
コードの記述またはコード名
処理日
処理が実行される日付。処理日を早期の日付に設定すると、処理日が実際記録日よりも前になります。
連番
LN で梱包品目処理が記録される順番
処理タイプ
処理の種類
  • 入庫

    梱包品目が倉庫に入庫されます。

  • 出庫

    梱包品目が倉庫から出庫されます。

  • 在庫調整

    倉庫内で利用可能な梱包品目の数を修正するためのオプション

注意

入庫出庫は、オーダに関連した処理に使用できます。

取引先
顧客または発注先などの、商取引を行う当事者。顧客や発注先となる部署を組織内で取引先として定義することもできます。

取引先の定義には次の情報が含まれます。

  • 組織の名前と主要な住所
  • 使用される言語と通貨
  • 課税および法定 ID データ

取引先の担当窓口担当者を取引先とします。取引先の状況によって、処理が実行可能かどうかが決まります。処理のタイプ (販売オーダ、請求書、支払、出荷) は取引先の役割で定義します。

取引先の名称
取引先の名称
数量 (棚卸単位)
倉庫からの入庫数量または出荷数量。入庫済または出荷済の梱包品目処理には、プラス記号が付けられます。修正数量には、倉庫内の梱包品目数が増加した場合はプラス記号が付けられ、倉庫内の梱包品目数が減少した場合はマイナス記号が付けられます。
注意

数量 (棚卸単位) フィールドは、マニュアルチェックボックスがオフの場合には変更できません。

棚卸単位
品目の在庫の計測単位。たとえば、個、キログラム、1 ダース、メートルなどがあります。

棚卸単位は、計測を変換する際の基準単位としても使用されます。特に、購買オーダや販売オーダのオーダ単位や価格単位に関する変換で使用されます。これらの変換では、常に基準単位として棚卸単位が使用されます。このため、棚卸単位はすべての品目タイプ、また在庫として保存できない品目タイプにも適用できます。

出荷資材取引
該当する処理の出荷資材取引。出荷資材取引は、出荷資材取引体系 (whwmd4171m000) セッションで指定できます。
出荷資材取引記述
コードの記述またはコード名
出荷資材取引残高
このフィールドには、出荷資材取引と品目の組合せごとに最新の処理の値が反映されます。つまり、該当する処理の数量 (棚卸単位) フィールドの値が加算されます。このフィールドは、以降の処理日が設定された出荷資材取引と品目の組合せのすべての処理に対して更新する必要があります。
ユーザ
処理を追加または変更したユーザ
ユーザ
コードの記述またはコード名
マニュアル
梱包品目処理をマニュアルで追加すると、LN でこのチェックボックスがオンになります。
注意
  • 入庫出庫、および在庫調整は、オーダに関連した処理に使用できます。

  • 数量 (棚卸単位) フィールドは、マニュアルチェックボックスがオフの場合には変更できません。

状況
梱包品目の移動を示す状況。梱包品目の残高を計数するときにのみ、確認済処理が考慮されます。

このフィールドには、次の値を指定できます。: 

  • 計画
  • 確認済
注意

デフォルト: 計画

取引先の住所
アドレス関連の完全な詳細セットには、郵便住所または電話、ファックスおよびテレックスの番号、E メール、インターネットのアドレス、課税目的の識別情報、および工順情報が含まれます。
取引先の住所
コードの記述またはコード名
品目コードシステム
品目をコード化する、外部の代替方法。コーディングシステムは、一般標準システム (EANなど) または特定の取引先に依存するシステムを使用できます。
品目コードシステム
コードの記述またはコード名
顧客品目
取引先梱包品目コード定義されていない場合、このフィールドには取引先品目が表示されます。

取引先梱包品目コードは、取引先梱包品目コード (whwmd4506m000) セッションで定義されています。取引先品目は、品目コードシステム - 品目 (tcibd0104m000) セッションで定義されています。

オーダ会社
処理の発生元の会社
オーダタイプ
同じ手順 (オーダステップのシリーズ = セッション) にしたがって処理されるオーダのグループ。加えて、これらのオーダはいくつかの他の特徴 (返品オーダ y/n、コレクトオーダ y/n、外注オーダ y/n など) を共有します。
オーダ
倉庫オーダのコード。倉庫オーダ (whinh2100m000) セッションのシリーズフィールドで指定されたシリーズを使用して、オーダ番号が生成されます。倉庫オーダが倉庫管理以外のパッケージから生成されている場合、この番号はオリジナルのオーダ番号に対応し、[シリーズ] フィールドに指定されたシリーズには基づきません。
オーダ
倉庫オーダライン番号。倉庫管理以外のパッケージで生成されたオーダの場合、この番号はオリジナルのオーダライン番号と同じになります。
オーダ
在庫処理が開始されたオーダのオーダラインの連番
部品表ライン
部品表内のライン番号
入庫
入庫処理の入庫番号
入庫ライン
入庫のライン
出荷
出庫処理の出荷番号
出荷ライン
出荷のライン
積荷
出荷の積荷
出荷コンテナ
出荷のコンテナ

 

出荷資材取引の出力
出荷資材取引が出力されます。
梱包品目処理の出力
梱包品目処理の出力 (whinr1415m000) セッションを開始します。デフォルトでは、このセッションが開始され、レポートが出力されます。
梱包品目処理の削除/アーカイブ
梱包品目処理がアーカイブ/削除されます。
状況でフィルタ
取引ラインの状況に基づいて、梱包品目処理が表示されます。
確認
マニュアルで作成した 1 つまたは複数の梱包品目処理が確認されます。