役割に依存しない権限ユーザの役割に関係のないユーザデータをグループ化して、重複データを減らすこともできます。このデータを減らすには、LN の AMS を使用してテンプレートを作成します。テンプレートには、従業員の役割に依存しないユーザの権限を含めます。また、開発者が LN でソフトウェア構成要素をカスタマイズするために必要な追加パラメータを含めることもできます。 テンプレートにはユーザグループが共有するデータを含んでいますが、テンプレートは個別のユーザに関連付けられています。LN のテンプレートは、ユーザをテンプレートに関連付けて、新しいデータを迅速に追加したり、ユーザグループのデータを更新したりできる便利な方法を提供します。 LN の AMS のテンプレートは、以下のように分類できます。 ユーザデータテンプレート ユーザデータテンプレートを使用すると、LN ユーザグループで共有される共通ユーザデータを定義できます。このテンプレートには、必要なシステムデータと、役割に関連しない権限が含まれています。ユーザデータテンプレートは、この章で後述する 「テンプレートを作成するには」 で例として使用されます。 ユーザデータテンプレートを作成するには、ユーザデータテンプレート (ttams1110m000) セッションを使用します。 開発者パラメータテンプレート アプリケーション開発者が使用するテンプレートパラメータも使用できます。たとえば、メニューやフォームを作成または変更した後、自動コンパイルを実行することができます。また、ユーザが開発環境で使用できるコマンドやオプションを指定することもできます。 アプリケーションパラメータは、アプリケーション開発者がソフトウェア構成要素を開発するために必要な設定です。以下のようなパラメータを設定できます。
このテンプレート内のデータは、LN の各ユーザについて、「ユーザアプリケーションパラメータ (ttadv010)」 テーブルの LN のランタイムデータディクショナリにダンプされます。 開発者パラメータテンプレートを作成するには、開発パラメータのテンプレート (ttams1150m000) セッションを使用します。 開発者権限のテンプレート このテンプレートを使用して、LN ソフトウェア構成要素をカスタマイズする開発者の権限をいくつか定義できます。このセッションはパスワードで保護されています。このセッションは、システム管理者の権限がある場合にのみ使用できます。 このテンプレートでは、以下の情報を指定できます。
このテンプレートですべてのモジュールに対する権限チェックボックスとすべての言語に対する権限チェックボックスをオンにした場合、このテンプレートに関連付けられているユーザは、LN のすべてのモジュールのソフトウェア構成要素をすべての言語でメンテナンスおよび開発する権限が与えられます。これらのチェックボックスをオフにした場合は、ユーザに権限を与える必要のある特定のモジュールと言語を指定する必要があります。 このテンプレートで他開発者の構成要素チェックボックスをオンにした場合、ユーザは他のユーザが作成したソフトウェア構成要素をメンテナンスする権限を与えられます。これは、上級アプリケーション開発者などに有用なオプションです。 このテンプレート内のデータは、LN の各ユーザに、「ユーザ別バージョン権限 (ttadv041)」 テーブルの LN のランタイムデータディクショナリにダンプされます。 開発者の権限テンプレートを作成するには、開発者権限のテンプレート (ttams1151m000) セッションを使用します。 デフォルトテキストグループのテンプレート このテンプレートを使用すると、LN のデフォルトのテキストグループを定義できます。デフォルトのテキストグループが定義されていないテキストフィールドにテキストを書き込むと、このテンプレートで定義されているデフォルトのテキストグループが使用されます。デフォルトのテキストグループテンプレートを作成するには、デフォルトテキストグループのテンプレート (ttams1121m000) セッションを使用します。 テキストフィールドテンプレート別デフォルトテキストグループ このテンプレートを使用すると、LN のテキストフィールドにデフォルトのテキストグループを定義できます。テキストテーブルのフィールドにテキストを書き込むと、テキストはそのフィールドのデフォルトのテキストグループにリンクされます。テキストフィールドテンプレートでデフォルトのテキストグループを作成するには、テキストフィールドテンプレート別デフォルトテキストグループ (ttams1120m000) セッションを使用します。 テキストグループ権限テンプレート このテンプレートを使用すると、テキストグループごとに、使用、更新、および読取の権限を定義できます。テキストグループは、テキストエディタ、デフォルトウィンドウ、ウィンドウの寸法を定義して、テキストをどのようにウィンドウに表示するかを定義します。デフォルトのテキストグループ権限テンプレートを作成するには、テキストグループ権限テンプレート (ttams1122m000) セッションを使用します。 デバイス設定のテンプレート このテンプレートを使用すると、デバイスを分類して、これらのデバイスの優先順位を定義できます。たとえば、プリンタの範囲を定義し、ユーザに最も近いプリンタを最優先に設定できます。LN の各ユーザについて、このテンプレートのデータが 「デバイス設定 (ttaad306)」 テーブルにダンプされます。 デバイス設定テンプレートを作成するには、デバイス設定のテンプレート (ttams1140m000) セッションを使用します。一部のデバイスの権限がないユーザにテンプレートがリンクされていると、そのユーザはこのテンプレートに定義されているデバイスしか使用できません。ユーザデータテンプレート (ttams1110m000) セッションで [すべてのデバイス] チェックボックスをオンにすると、ユーザにすべてのデバイスの権限を与えることができます。
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