RDBMS 管理の概要

LN は、ERP LN ユーザに権限を与える対象となるリレーショナルデータベース管理システム (RDBMS) を複数サポートしています。LN ユーザは、RDBMS に格納されている情報を使用できることが必要です。LN ユーザがデータベースにアクセスできるためには、RDBMS へのアクセス権を LN ユーザに提供する必要があります。

RDBMS はリレーショナルデータベースです。つまり、行と列で構成されるテーブルから成るデータベース管理システムです。リレーショナルデータベースでは、テーブルの行がレコードを表し、列がレコードの特定の属性を持つフィールドを表します。レコードは、個別の項目についての情報の集まりです。レコードの属性は列で表されます。

データベース管理者 (DBA) またはシステム管理者は RDBMS を管理して、RDBMS の内容、内部構造、アクセス方法などを決定し、セキュリティと整合性を定義して、パフォーマンスを監視します。

RDBMS 管理モジュールを使用して以下のことができます。

  • RDBMS へのアクセス権を LN ユーザに与える
  • データベースユーザファイルとデータベースグループファイルを RDBMS 管理モジュールに転送する。アップデートした LN 環境への移行中に、RDBMS テーブル内のデータが失われた場合に、これらのツールを使用できます。
  • テーブルおよびインデックスリポジトリを最適化して、LN とデータベースとの通信を最適化する
下図は、LN ユーザとデータベースユーザ間のリンクを示しています。
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LN は、以下のエンティティを使用して RDBMS ツールのデータを管理できるようにします。

データベースグループ

LN では、データベースユーザはデータベースグループに属していなければなりません。データベースグループを使用すると、データベース管理者は特定のアクセス権限セットを複数のユーザに割り当てることができます。グループのすべてのメンバーは同じ権限を持ちます。データベースユーザを作成する前に、ユーザを割り当てるデータベースグループがすでに存在する必要があります。

データベースグループは LN ソフトウェアのインストール中にすでに定義されています。

注意

データベースグループはパスワードで保護されています。

データベースグループのパスワードはデフォルトのパスワードで、LN ユーザには見えません。

LN ユーザには、LN アプリケーションを介したデータベースへのアクセス権のみが与えられています。

LN ユーザは、データベースに直接ログオンすることはできません。

データベースユーザ

データベースユーザとは、データベースサーバに格納されている特定のデータベースにアクセス権限を持つユーザです。データベースユーザの構成情報には、データベースにログオンするために必要な設定がすべて含まれています。LN ユーザがログオンするときに、これらの設定は自動的にロードされます。ユーザが属するグループで、データベースユーザのアクセス権限が決まります。データベースユーザを追加する前に、ユーザを割り当てるデータベースグループを作成する必要があります。

LN ユーザのテーブルへのアクセス許可は、役割に依存します。そのため、組織内の従業員の役割に従って、RDBMS のテーブルやテーブルのフィールドへの LN ユーザのアクセスを制限できます。データベースの制約を定義するには、LN の権限管理システム (AMS) を使用します。

データベースユーザを単一または複数の LN ユーザにリンクすることが可能です (1 対多の関係)。

注意

データベースユーザはパスワードで保護されています。

データベースユーザのパスワードはデフォルトのパスワードで、LN ユーザには見えません。

LN ユーザには、LN アプリケーションを介したデータベースへのアクセス権のみが与えられています。

LN ユーザは、データベースに直接ログオンすることはできません。