システム管理者のタスク

アプリケーション管理には、システム管理者が慎重かつ正確に実行しなければならない多数のタスクがあります。

窓口としての役割

システム管理者は、会社と LN との間の接点となります。アプリケーション管理者は、LN ユーザから寄せられた質問や問題の解決策を見つける責任があります。必要に応じて、このタスクはグローバルサポートセンターに連絡して実行します。

アプリケーション管理の幅広い知識

システム管理者は、LN アプリケーションがどのディレクトリに常駐しているのかを知っていなければなりません。たとえば、バックアップやテーブルを作成するためには、システム管理者は関連ファイルやプログラムの正確な場所を知っている必要があります。

テーブルの再編成

削除されたレコードのディスク領域は、すぐにシステムで使用できるわけではないため、システム管理者はデータベーステーブルを頻繁に再編成する必要があります。つまり、テーブル内のレコードが多数削除されても、テーブル自体のサイズは小さくなりません。テーブルを再編成しなければ、削除されたレコードのディスク領域はシステムで使用可能になりません。データベーステーブルの再編成は、テーブル内の多数のレコードが削除される場合に特に重要になります。

ディスク領域のコントロール

ディスク領域が不足すると、アプリケーションエラーが発生する可能性があるため、システム管理者はシステムのディスク領域を定期的にチェックする必要があります。

一時ファイルの削除

LN では、使用後に不要になる一時ファイルが複数作成されます。ディスク領域を節約するため、システム管理者は一時ファイルを定期的に削除する必要があります。

バックアップファイルの作成

データの損失を防ぐため、システム管理者は定期的にバックアップファイルを作成する必要があります。バックアップファイルを作成する理由は、ファイルが壊れた場合に、バックアップファイルから元のファイルを復元できるからです。

ユーザ管理のコントロール

ユーザが LN を操作できるようになるには、最初にシステム管理者がユーザデータを定義しておく必要があります。プログラムの不正使用を防ぐため、役割にユーザ権限を定義して、それを個別のユーザに関連付けることができます。

更新のインストール

LN から LN ソフトウェアの更新が送信された場合、システム管理者は直ちにそれをシステムにインストールする必要があります。

システムの変更ログ

システム管理者はシステムに加えられた変更を記録する必要があります。管理者は、プリンタ定義ファイルなど、システムのさまざまな部分を変更できます。ログ記録された情報は、問題解決に役立つことがあります。

初期化手順の実行

システム管理者は以下のような初期化手順のすべてを知っている必要があります。

  • 新しい会社番号を作成する方法
  • 新しい会社番号のデータを入力する方法
  • 既存の会社番号を新しい会社番号にコピーする方法。この手順の詳細は、Infor Web Helpの 「Enterprise Server」 のセクションにある複数会社構造をコピーするにはを参照してください。
ソフトウェアの作成とカスタマイズ

LN の使用を最適化するため、システム管理者はメニュー、フォーム、レポートなど、ソフトウェアのさまざまな構成要素の作成やカスタマイズができます。

アプリケーションの定期的な実行

一部のアプリケーションは定期的に実行する必要があります。システム管理者は、このようなプログラムを実行して、統計の更新や、株取引の出力および削除を行う責任があります。

システムログのメンテナンス

システムとアプリケーションに関するデータはシステムログに保存されています。

システムデータには以下に関する情報が含まれます。

  • アプリケーション環境
  • テーブルの再編成
  • 利用可能なディスク領域
  • バックアップのスケジュール
  • ユーザデータのレポート
  • 更新
  • システムの変更
  • エラーメッセージと解決法
問題の分析

システム管理者は、LN の使用時に発生する問題があれば分析する必要があります。

LN では、データベースロックなど、問題分析に役立つさまざまなログ機能が提供されています。

データベースロックのためのログ

LN では、データベースロックに関する統計を集計するためのログメカニズムが提供されています。統計を使用して、パフォーマンス問題の原因である、長い待機時間、長いロック、および再試行を識別できます。

このログメカニズムを使用するには、以下のステップを実行します。

  1. ログを起動するには、ログのパラメータ (ttaad4153m000) セッションを開始して、以下の情報を指定します。
    • ログデータベースロック処理のための、ミリ秒単位のしきい値
    • ロック統計を保存するためのファイル
    • ログが発生する時間枠
    ログパラメータを指定した後で、それらをランタイムに変更する必要があります。
  2. ログ統計を分析するには、ロックグラフの HTML 出力の生成 (ttstplocklog ) セッションを使用します。このセッションでは、まず、ロックログファイルにもとづいて、スナップショットファイルが生成されます。このファイルには、すべてのログレコードまたはそのサブセットが含まれています。このセッションでは、次に、このスナップショットファイルの内容を示す html レポートが生成されます。

詳細は、上記セッションのオンラインヘルプを参照してください。

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