複数会社構造をコピーするには - 手順詳細

この手順を使用して、中央会社 (中央 DEM 会社) を含む、複数会社構造を新規複数会社構造にコピーします。コピー先の構造は、独自の中央 DEM 会社を持ちます。

手順詳細
ステップ 1. コピー先の会社を作成します

会社 (ttaad1100m000) セッションを使用してコピー先の会社を作成します。

特定メニューメニューでランタイムへ変換をクリックし、変更をランタイムで有効にします。新規設定をロードするには bshell を再起動します。

ステップ 2. コピー先の会社について論理テーブルを定義します

このステップは、コピー元の 1 つまたは複数の会社に論理テーブルが定義されている場合のみ行います。コピー先の会社に論理テーブルを定義するには、論理テーブル (ttaad4120m000) セッションを実行する必要があります。

以下の点に注意します。

  • 論理会社フィールドにコピー先の会社番号を指定します。
  • コピー先の会社の論理テーブルを指定します。論理テーブルのセットは、対応するソース会社について定義されたセットと同じでなくてはなりません。物理会社のみが異なります。
  • 各論理テーブルについて、テーブルのデータが保存される物理会社 (コピー先の複数会社構造内の会社番号の 1 つ) を指定します。tccom000 テーブルおよび tcemm170 テーブルには特別なルールが適用されます。以下のメモを参照してください。

コピー先の会社に論理テーブルを定義したら、変更をランタイムデータディクショナリに変換し、bshell を再起動し、新規設定をロードする必要があります。

tccom000 および tcemm170 に関するメモ

tccom000 (実装済ソフトウェア構成要素) テーブルおよび tcemm170 (会社) テーブル、および、tcmcs010 (国) や tccom130 (住所) などの参照テーブルに含まれるデータは、新規複数会社構造の中央 DEM 会社を含め、すべての会社で共有すべきデータです。これらのテーブルは、新規構造において物理的に 1 つの会社でのみ保存しなくてはなりません。したがって、新規構造内のそれ以外の会社では、該当する論理テーブルがすべて同じ物理会社にリンクされなくてはなりません。

例: 新規複数会社構造は、会社 600、601、602 および 603 で構成されます。tccom000 および tcemm170、およびその参照テーブルは物理的に会社 600 に保存されます。会社 601、602 および 603 の対応する論理テーブルは、すべて物理会社 600 にリンクしなくてはなりません。

関連するすべての参照テーブルを含め、適切な共有を設定するために、テーブル共有モデリングを使用することができます。詳細については、テーブル共有を参照してください。

ステップ 3. ソース会社からデータをエクスポートします

テーブルの順編成ダンプの作成 (ttaad4226m000) セッションを実行して、ソース会社のデータを順編成ファイルにエクスポートします。

各ソース会社ごとに順編成ファイルは個別のディレクトリに保存する必要があります。たとえば、会社 500 はディレクトリ /tmp/500、会社 501 はディレクトリ /tmp/501 に保存するようにします。したがって、一度に 1 つのソース会社からのみデータをエクスポートし、順編成ファイルを該当するディレクトリに保存しなくてはなりません。

企業モデル (tg) パッケージを除くすべてのパッケージのデータをエクスポートする必要があります。したがって、各ソース会社に対してセッションを 2 度実行しなくてはなりません。最初は aa から tf までのパッケージデータをエクスポートし、2 度目は th から zz までのパッケージのデータをエクスポートします。

ソース会社からデータをエクスポートするには、

  • テーブルの順編成ダンプの作成 (ttaad4226m000) セッションを実行します。

    以下の点に注意します。

    • データのエクスポート元となるソース会社 (1 社のみ) を選択します
    • データのエクスポート元のパッケージの範囲を選択します: aa-tf
    • テーブルの全範囲を選択します: <空白> - zzz999
    • ダンプ後にテーブルを削除チェックボックスをオフにします。
    • フィールド区切りを指定します。パイプライン (|)、またはカレットと 1 文字の大文字: ^A、^B、など
    • 順編成ファイルを保存するディレクトリを入力します。ディレクトリ名 (の一部) に会社番号を入力することをお勧めします。たとえば、会社 500 の順編成ファイルはディレクトリ /tmp/500 に保存します。注意: 指定するディレクトリが存在しない場合は、まずそのディレクトリを作成する必要があります
    • すべてのエラーメッセージと統計情報が書き込まれるエラーファイルの名前を指定します
  • テーブルの順編成ダンプの作成 (ttaad4226m000) セッションを再び実行します。以下を除き、最初のエクスポートで使用した設定とまったく同じ設定を使用します
    • パッケージ範囲: th-zz
    • エラーファイルについて異なる名前を入力します。同じ名前を使用すると、最初のエラーファイルが 2 番目のエラーファイルによって上書きされてしまいます

コピーすべきソース会社それぞれについて、この 2 つのステップを繰り返します。

ステップ 4. 会社番号を修正します

エクスポートされた会社データは、ソース会社番号への各種参照を含みます。たとえば、導入済ソフトウェア構成要素 (tccom000) テーブルからエクスポートされたレコードは、ソース会社の会社番号への参照を含みます。

会社データのコピー (tccom0214m000) セッションを実行し、順編成ファイル中のこれらの参照を修正し、データをインポートするコピー先会社を参照するようにします。

以下の点に注意します。

  • このセッションは、各ソース会社から実行する必要があります。たとえば、ソース会社 500 および 501 から会社 600 および 601 にそれぞれデータをコピーします。ソース会社からデータをエクスポートした後、以下を行います
    • 会社 500 に切り替えてこのセッションを実行し、会社 500 からエクスポートされたファイル内の参照を修正します。会社 500 および 501 への参照はすべて、それぞれ会社 600、601 への参照に置き換える必要があります
    • 会社 501 に切り替えてこのセッションを実行し、会社 501 からエクスポートされたファイル内の参照を修正します。会社 500 および 501 への参照はすべて、それぞれ会社 600、601 への参照に置き換える必要があります
  • 順編成ファイルで使用されるフィールド区切りを指定します。テーブルの順編成ダンプの作成 (ttaad4226m000) セッションでエクスポート中に指定したものと同じフィールド区切りです。
  • コピー対象の会社フィールドに、ソース会社番号、およびそれを置き換えるコピー先会社番号を入力します。詳細はこのフィールドのオンラインヘルプを参照してください
  • コピー対象の企業単位フィールドは空白にしておきます。これは、中央 DEM 会社を含め、既存の複数会社構造をコピーするためです。この場合、コピー先の会社は新規コピー先中央 DEM 会社を使用します。コピー先会社で使用される企業単位のコードは、ソース会社で使用される企業単位のコードと同じです。この企業単位コードは新規コピー先中央 DEM 会社では一意なので、変更する必要はありません。
ステップ 5. コピー先の会社にデータをインポートします

順編成ダンプからのテーブルの作成 (ttaad4227m000) セッションを実行して順編成ファイルの内容をコピー先会社にインポートします。

一度に 1 つの会社からしかデータをロードできません。したがって、各コピー先会社ごとにこのセッションを繰り返す必要があります。

以下の点に注意します。

  • 異なる会社に対してテーブルを作成チェックボックスをオンにし、コピー先会社番号を指定します。
  • コピー先会社は、テーブルを持たない新規会社です。したがって、テーブルがある場合は追加チェックボックスおよび既存テーブルを削除チェックボックスはオフにします。
  • インデックスの前に行を作成チェックボックスおよび参照整合制約を無視するチェックボックスをオンにします。
  • 順編成ファイルで使用されるフィールド区切りを指定します。テーブルの順編成ダンプの作成 (ttaad4226m000) セッションでエクスポート中に指定したものと同じフィールド区切りです。
  • 順編成ファイルを保存するディレクトリを指定します。これは、テーブルの順編成ダンプの作成 (ttaad4226m000) セッションでエクスポート中に指定したものと同じディレクトリです。
  • すべての順編成ファイルをロードするには、テーブル名と一致するパターンフィールドに * を入力します。
  • すべてのエラーメッセージと統計情報が書き込まれるエラーファイルの名前を指定します。

各インポート後にテーブルの再編成 (ttaad4225m000) セッションが自動的に開始します。この段階ではテーブルを再編成しないでください。終了をクリックしてこのセッションを終了します。テーブルは、この手順の最後のステップで再編成されます。インポートプロセスが完了したら、エラーファイルを確認します。

ステップ 6. コピー先の会社について不足テーブルを作成します

テーブルの作成 (ttaad4230m000) セッションを実行して、コピー先会社について不足テーブルを作成します。

ステップ 7. 各コピー先会社に中央 DEM 会社を定義します。

各コピー先会社について以下のステップを繰り返します。

  • 新規コピー先会社に切り替えます。
  • エンタープライズモデラデータを保存する中央会社 (tgbrg0100s000) セッションを実行します。このセッションで、コピー先の複数会社構造の中央 DEM 会社の会社番号を入力する必要があります

会社 500 (中央 DEM 会社)、501、502、および 503 で構成される複数会社構造を、会社 600、601、602、および 603 で構成される新規複数会社構造にコピーします。コピー先の会社それぞれ (会社 600 も含む) について上記セッションを実行し、会社 600 を中央 DEM 会社として定義する必要があります。

ステップ 8. コピー元の中央 DEM 会社からバージョンおよびモデルデータをエクスポートします

以下の手順を行います。

  • ソース複数会社構造内の任意の会社に切り替えます。
  • バージョンダンプのエクスポート (tgbrg1235m000) セッションを実行して、バージョンおよびモデルデータをエクスポートします。以下の点に注意します。
    • エクスポートするバージョンを選択します。
    • ダンプファイルの名前とパスを指定します。
    • すべてのタブではいをクリックします。
    • エクスポートプロセス中に質問が表示されたらYesをクリックします
ステップ 9. コピー先の中央 DEM 会社にバージョンおよびモデルデータをインポートします。

以下の手順を行います。

  • コピー先複数会社構造内の任意の会社に切り替えます。
  • バージョンダンプのインポート (tgbrg1245m000) セッションを実行して、バージョンおよびモデルデータをエクスポートします。以下の点に注意します。
    • エクスポートプロセスで作成されたダンプファイルの名前とパスを指定します。
    • すべてのタブではいをクリックします。
    • インポートプロセス中に質問が表示されたらYesをクリックします。
ステップ 10. 企業単位の財務会社番号を修正します。

コピー先複数会社構造の企業構造モデルの企業単位を、コピー先の財務会社にリンクしなくてはなりません。

  • コピー先複数会社構造の中央 DEM 会社に切り替えます。
  • 企業構造モデル (tgbrg0512m000) セッションを実行します。
  • 現行バージョン (ステップ 9 でインポートされたバージョン) を指定します。インポートされた企業構造モデルが表示されます。
  • モデルを選択し、次に特定メニューで企業構造モデルの参照をクリックします。グラフィカルブラウザに企業単位が表示されます。
  • 各企業単位について以下のステップを繰り返します。
    • 企業単位を選択します。
    • 特定メニューで詳細をクリックします。ダイアログが開始します
    • 元の財務ソース会社を、対応する財務コピー先会社に置き換えます。たとえば、会社 501 を会社 601 に置き換えます。
ステップ 11. 運用する企業構造モデルを指定します。

コピー先の複数会社構造について、運用する企業モデルおよびバージョンを指定します。

  • コピー先複数会社構造の中央 DEM 会社に切り替えます。
  • DEM パラメータ (tgbrg0135s000) セッションを実行します。
  • 運用する企業構造モデルおよびバージョン (ステップ 9 でインポートされたモデルおよびバージョン) を指定します。
ステップ 12. コピー先の会社のテーブルを再編成し、参照カウンタを修復します。

テーブルの再編成 (ttaad4225m000) セッションを実行して、すべてのコピー先会社についてテーブルを再編成し、参照カウンタを修復します。

以下のチェックボックスをオンにします。

  • データとインデックス
  • 参照整合性
  • 参照カウンタを修復
注意

上で説明している手順の詳細は、複数会社構造をコピーするには - 例を参照してください。