DAL 2 概要

LN には DAL 2 スクリプトが導入されています。DAL 2 スクリプトは、特定のテーブルに関連するすべてのビジネスロジック (データベースロジック + その他のロジック) を含みます。テーブルで動作するセッションの UI スクリプトは、UI ロジックのみを含みます。

したがって、DAL 2 スクリプトは Infor LN Business Adapter を介した統合に最適です。他のアプリケーションは、ビジネスオブジェクト階層を通して LN テーブルに接続できます。テーブル内の DAL 2 スクリプトのビジネスロジックは、自動的に実行されます。したがって、統合を構築するために、インタフェースを提供するビジネスオブジェクトインタフェースでこのビジネスロジックを再構築する必要がありません。

LN ではさまざまな事前定義のビジネスオブジェクトが配布されており、統合のために使用できます。DAL 2 スクリプトは、これらのビジネスオブジェクトで使用されるテーブルについてのみ使用可能です。それ以外のテーブルについては、DAL 1 スクリプトを使用できます。

DAL 2 では、様々な新規フックが導入されています。DAL 2 スクリプトには以下を含むことができます。

  • オブジェクトフック: これらのフックは DAL 1 スクリプトのオブジェクトフックと同じです。
  • フィールドフック: フィールドフックは、テーブルフィールドのビジネスロジックを含みます。たとえば以下のようなロジックが含まれます。
    • フィールドの入力を検査する (論理的な統合ルール)
    • フィールドを読取専用にする
    • フィールドを隠す
    • フィールドの変更後に関連フィールドを自動的に更新する
    • フィールドへの入力を必須にする
    • 列挙リストの特定の列挙型定数を隠す
  • ビジネスメソッドフック: これらのフックは、「ビジネスメソッド」 タイプの特定のフォームコマンドを有効/無効にしたり、隠したりする場合に使用されます。

DAL 2 スクリプトは、プログラムスクリプト/ライブラリプログラムスクリプト/ライブラリ (ttadv2530m000) セッションから表示および編集できます。スクリプトタイプは 「DAL (バージョン 2)」 です。

DAL 2 スクリプトについての詳細は、ERP LN 6.1 Programmer's Guide (progguide.chm ヘルプファイル) の 「DAL 2 概要」 を参照してください。この文書は、Infor LN BW クライアントのインストールフォルダの help フォルダに保存されています。

注意

progguide.chm ヘルプファイルは Dynamic Form Editor (DFE) で配布されます。このファイルがご使用の PC に存在しない場合は、まず LN インストール CD から DFE をインストールする必要があります。

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