データディクショナリのエクスポート (ttiex1280m000)

セッションの目的:  1 つまたは複数のパッケージ VRC の内容を順編成ダンプファイルにエクスポートします。

テーブル定義とドメイン、セッション、レポート、メニュー、スクリプト、ライブラリ、ラベル、SQL 問合せなどのディクショナリ構成要素をエクスポートできます。

このセッションから構成要素をエクスポートすることは、たとえばデータディクショナリ構成要素を別のサーバ上の VRC に転送する場合などに便利です。例: 設計またはテストサーバ上の VRC から、エンドユーザが使用している 「ライブ」 サーバ上の VRC にソフトウェアを転送する場合などです。

このエクスポートセッションで生成されたダンプファイルを対象環境にインポートするには、データディクショナリのインポート (ttiex1285m000) セッションを使用します。

注意

このセッションは、内部使用専用です。顧客へのソフトウェアの配布は目的としていません。顧客へのソフトウェア配布は、パッチ、さらには PMC (製品のメンテナンスと管理) ソリューションの形で行います。詳細については、パッチコード (ttiex4500m000) および PMC 配布側の手順を参照してください。

構成要素をエクスポートするには:

  1. 環境タブで、構成要素のエクスポート元の VRC、エクスポートする構成要素の言語コード、ダンプファイルを保存する LN サーバ上のディレクトリなど、エクスポート処理の設定を入力します。エクスポートがセッションに基づくかどうかを指定します。その場合には、セッション範囲を指定します。詳細については、このタブのフィールドのオンラインヘルプを参照してください。
  2. エクスポートがセッションに基づく以外の場合に限り、エクスポートする構成要素を構成要素 1 および構成要素 2 タブで選択します。どのタイプのディクショナリおよびソフトウェア構成要素をエクスポートするのかを選択し、選択したタイプごとに選択範囲を指定します。
  3. オプション: SQL 問合せやカスタマイズプロジェクトなど、追加構成要素の選択範囲を構成要素 3 タブで指定します。
  4. エクスポートをクリックして、エクスポート処理を開始します。

エクスポート処理では、エクスポート VRC の内容に応じて、以下のダンプファイルを生成します。

  • dump.e: エクスポートされたソフトウェア構成要素のタイプを示すために使用される短縮形のリストが含まれます。このような短縮形は、エクスポートされた構成要素が含まれるダンプファイルの名前で使用されます。このファイルには、構成要素が見つからない場合のエラーメッセージも含まれます。
  • dump.l: エクスポートされた構成要素の名前、およびダンプファイルの名前で使用される短縮形のリストが含まれます。
  • dump <短縮形> 01.Z。これは、エクスポートされたソフトウェア構成要素が含まれる圧縮ファイルです。短縮形には、英字が使用されます。エクスポート処理に選択されている構成要素に応じて、さまざまなファイルが生成されます。ファイル名の例は、dump d 01.Z (ドメイン)、dump f 01.Z (フォーム)、dump s 01.Z (ソース) です。使用できる短縮形のリストは、dump.e ファイルおよび dump.l ファイルに保存されています。
重要

カスタマイズバージョンを顧客に送信したい場合は、以下の設定値を使用することができます。

パッケージ:<パッケージコード> 範囲
VRC:<VRC カスタマイズ>
更新:Yes
比較対象 VRC:<カスタマイズのもとになる VRC>
セッションに基づく:No

 

 

パッケージ
エクスポートする VRC のパッケージコード

パッケージ開始フィールドとパッケージ終了フィールドに同じパッケージを指定すると、エクスポートフォルダにダンプが保存されます。このフォルダは、ダンプのパスフィールドで指定したフォルダです。

一連のパッケージを指定すると、パッケージごとのサブフォルダがエクスポートフォルダ内に作成されます。

VRC
エクスポートするパッケージ VRC のバージョンコード
VRC
エクスポートするパッケージ VRC のリリース
VRC
エクスポートするパッケージ VRC の顧客拡張
比較対象 VRC
このチェックボックスがオンの場合、 パッケージ VRC を次のフィールドに指定する必要があります。この VRC と比較した場合に変更されている構成要素だけがエクスポートされます。これは、別の VRC で開発されたカスタマイズを顧客に配布する場合などに便利です。

このチェックボックスをオフにした場合、もととなる VRC (つまり、エクスポートする VRC の派生パスにある VRC) からの構成要素もエクスポートされます。

tcB61O_a_cus1 パッケージ VRC から構成要素をエクスポートするとします。この VRC は tcB61U_a_stnd から派生し、tcB61U_a_stnd は tcB61_a から派生しています。以下のように仮定します。

  • 比較対象 VRC チェックボックスがオンで、tcB61U_a_stnd は 「比較対象 VRC」 と指定されています。tcB61U_a_stnd と比較した場合に tcB61O_a_cus1 で変更になっているものだけが配布されます。tcB61U_a_stnd および tcB61_a からはソフトウェア構成要素はエクスポートされません。
  • 比較対象 VRC チェックボックスがオフになっています。たとえ tcB61O_a_cus1 にない場合でも、tcB61U_a_stnd および tcB61_a のソフトウェア構成要素も配布されます。
バージョン
エクスポートする VRC と比較する VRC のバージョンコード。比較対象 VRC も参照してください。
リリース
エクスポートする VRC と比較する VRC のリリース。比較対象 VRC も参照してください。
顧客
エクスポートする VRC と比較する VRC の顧客拡張。比較対象 VRC も参照してください。
言語
言語コード (1 つまたは複数)、例: 2 - 英語または 3- ドイツ語。選択した言語について、ラベルメッセージ質問などの言語依存構成要素だけがエクスポートされます。
注意

このセッションではデフォルトの言語 (通常は、2 - 英語) だけを選択することをお勧めします。他の言語の構成要素は、LTS (Language Translating Support) ユーティリティを介してエクスポートおよびインポートできます。言語依存データの XML へのエクスポート - ウィザード (ttadv8910m000) および言語依存データの XML からのインポート - ウィザード (ttadv8920m000) を参照してください。

セッションに基づくエクスポート
このチェックボックスがオンの場合、配布するセッションの範囲しか指定できません。フォーム、レポート、テーブル定義、ドメイン、メッセージなど、このセッションで必要とされるディクショナリデータも配布されます。このため、他のパッケージのソフトウェア構成要素も配布されます (ただし、[パッケージの構成要素のみ] = [Yes] の場合は除きます)。

このチェックボックスがオフの場合、ソフトウェア構成要素のタイプごとに、配布する範囲を指定できます。このため、セッションなしで、フォームを配布することができます。

重要 [セッションに基づくエクスポート] = [yes] の場合、他のパッケージのソフトウェア構成要素も配布できます。このような他のパッケージについては、フラグ [更新] = [Yes] は当てはまらず、それまでの VRC のソフトウェア構成要素が常に配布されます ([更新] = [No])。

ファイルからセッションリストを取得
このチェックボックスがオンの場合、エクスポートするセッションのリストが ASCII ファイルになければなりません。このセッションだけがエクスポートされます。ASCII ファイルの名前は、セッションリストを持つファイルフィールドに入力できます。

[No] を選択した場合、セッション (開始/終了) フィールドにしかセッションの範囲を入力できません。

構成要素リストを作成
このチェックボックスがオンの場合、ASCII ファイル (dump.l) が生成されます。このファイルには、エクスポートされたすべての構成要素の名前、および構成要素のエクスポート元の VRC のコードが含まれます。
パッケージの構成要素のみ
セッションに基づくエクスポート = [Yes] の場合のみ適用されます。[セッションに基づく] = [No] の場合は、このフィールドは常に [Yes] になります。

[Yes] 選択したパッケージの構成要素だけがエクスポートされます。

[No] たとえばスクリプトで他のパッケージのメッセージを使用する場合やテーブルで別のパッケージのドメインを使用する場合など、他のパッケージの構成要素もエクスポートされます。

エラーを出力
このチェックボックスがオンの場合、エクスポート処理のレポートが出力されます。このレポートには、エクスポートされた構成要素の名前の他、該当する場合にはエラーメッセージも含まれます。
共通データも含む
選択したパッケージの VRC 関連以外の共通データをエクスポートするには、このチェックボックスをオンにします。

このチェックボックスがオンの場合、これらのセッションで指定された共通データがエクスポートされます。

共通データは、パッケージが tt 以外の場合のみエクスポートされます。

上記のセッションの開発プロセス中にデータが追加または変更され、データを転送する必要がある場合のみ、このチェックボックスをオンにします。

右の状況以降のセッション
エクスポートされるセッションの状況。リストから目的の状況を選択します。このフィールドを使用することで、指定した範囲内でセッションのサブセットだけを選択することができます。例: 状況が 「終了」 のセッションだけを顧客に配布します。
セッションリストを持つファイル
エクスポートするセッションのリストが含まれる ascii ファイルの名前。このフィールドは、ファイルからセッションリストを取得フィールドで [Yes] が選択された場合のみ適用されます。

セッションは、以下の方法でファイルにリストします。

com1101m000

com1401m000

com1501m000

したがって、セッションコード (パッケージコードなし) ごとに 1 行ずつファイルにリストします。上記で定義したように、セッションコードはすべて同じパッケージのセッションでなければなりません。

ダンプのパス
ダンプファイルが保存される LN サーバ上のディレクトリ
カスタマイズプロジェクト
このチェックボックスがオンの場合、プロジェクトのデータだけがデータディクショナリにエクスポートされます。つまり、カスタマイズプロジェクトを別のツールインストールに転送できます。カスタマイズプロジェクトに基づきセッションを転送する場合は、カスタマイズパーツ別ソフトウェア構成要素 (ttadv1176m000) セッションを使用します。

このセッションでは、[特定] メニューから [プロジェクトからのパッチコードへのコピー] を選択して、実際のセッションを転送するために使用できるパッチを作成します。

文書
このチェックボックスがオンの場合、 ツールは文書の詳細もエクスポートします。
リリースノート
このチェックボックスがオンの場合、 ツールはリリースノートも出力します。