デバイスデータ (ttaad3100s000)

セッションの目的:  LN 環境で使用する各種の出力デバイスを定義します。LN 出力要求を受け取ることができるデバイスタイプは次のとおりです。

  • プリンタ
  • 論理プリンタ
  • ファイルに追加
  • ファイル上書き
  • ダイレクト
  • 画面
  • Windows プリンタ
  • Windows サーバプリンタ
  • Infor Enterprise Report プリンタ
  • 外部レポートサービス
  • 文書出力管理
注意

このセッションは、Infor Reporting および Microsoft SQL Server Reporting Services による外部レポート用の各種オプションを備えています。これらのオプションについては、このヘルプテキストでは説明していません。このセッションの外部レポートオプションの詳細については、次のガイドを参照してください。

  • Infor Enterprise Server Connector for Infor Reporting Administration Guide
  • Infor Enterprise Server Plug-in for Microsoft SQL Server Reporting Services Administration Guide

LN プリンタデバイスに対するすべての出力要求について、中間出力ファイル 「tmpxxxxx」 がディレクトリ $BSE/tmp に保存されます。

Windows プリンタについては、中間出力ファイル 「tmpxxxx.bpf」 はディレクトリ $BSE/tmp に保存されずに、ユーザの PC に転送され、LN Windows 出力プログラムの BWPrint によって出力されます。

セッションは 3 つの部分に分かれています。次のデータを指定できます。

  • 一般デバイスデータ。各デバイスについて、名前、記述、タイプ、キャラクタセットなどの基本プロパティを入力します。
  • (物理) プリンタに関連するデータ
  • 追加ファイルと再書き込みファイルに関連するデータ

デバイスタイプに応じて、特定のフィールドをスキップするか、あるいは、そこに入力してください。たとえば、物理プリンタを定義する場合は、ファイル関連フィールドをスキップできます。

 

デバイス
出力デバイスのコード

このデバイスコードは、プリンタを識別する個別コードです。

デバイスには固有の名前を選べますが、SMTP という名前は、Microsoft Outlook が出力ファイルを E メールに直接送信するために予約されており、FAX という名前は FAX デバイスに直接出力するために予約されています。

このコードは、ユーザがレポートを出力デバイスに送信するために使用します。

例:

  • ASCII (ASCII ファイル)
  • NOTEPAD (NOTEPAD ファイル)
  • D (表示デバイス)
  • D66 (1 ページ 66 行の表示デバイス)
  • WINDOWS (デフォルトの Windows プリンタ)
  • pnl0133L (Unix プリンタ pnl0133 横)
  • pnl0133P (Unix プリンタ pnl0133 縦)
  • pnl0133D (Unix プリンタ pnl0133 ダイレクト)
  • pnl0133W (Windows プリンタ pnl0133)
記述
出力デバイスについての記述

可能な場合は、プリンタの配置場所を指定しておくと便利です。

例:

  • X ビルに配備された IBM プリンタ
  • ルーム Y に配備された HP LaserJet
  • デフォルト Windows プリンタ
  • ASCII フォーマットでファイルに上書き
  • Excel シートに出力
  • HTML フォーマットでファイルに出力
  • Business Objects Enterprise への出力
デバイスタイプ
出力デバイスのタイプ
ロケール
ツールスーパーセットのロケール名を指定します。ロケールは、TSS キャラクタセット定義、システムの NLS ロケール、フォームフィールドとデータベースフィールドの最小値および最大値の集合です。各ロケールでは、ツールスーパーセット (TSS) に指定された特定範囲のマルチバイト文字が使用されます。

出力要求を出したユーザのユーザロケールは、出力ロケールと等しくなければなりません。ユーザがユーザロケールとは異なるロケールの出力デバイスを選択しようとすると、LN システムはエラーメッセージを送信し、レポートは出力されません。

例:

  • ISO-8859-1 (ヨーロッパ - 8 ビット)
  • GB-SUN (簡体字中国語 Sun)
  • HEBREW-AIX (ヘブライ語 IBM AIX)
注意

Unicode をインストールし、デバイスタイプとして Windows プリンタを選択した場合、[ロケール] フィールドを空白にしておいてください。その場合は、自動的に Windows システムのロケールが使用されます。

XML フォーマットの中間ファイル
このチェックボックスがオンの場合、$BSE/tmp の中間出力ファイルは、XML フォーマットで保存されます。XML ファイルは、Business Objects Enterprise などの他のアプリケーションで再利用できます。Business Objects Enterprise を使用して LN レポートを出力する操作の詳細については、変換プログラムの引数フィールドを参照してください。
ドライバ
プリンタドライバのコード

プリンタドライバとは、特定のプリンタに関するコントロール文字、エスケープシーケンスなどの設定が保存されたファイルです。

ドライバ指定は、UNIX プリンタのプリンタタイプ、「プリンタ」 または 「ダイレクト」 のみに適用できます。

Windows プリンタについては、プリンタドライバはローカル PC または Windows プリンタサーバ上にあります。

Unix プリンタドライバは、ディレクトリ $BSE/lib/printinf の UNIX ファイルシステム上にあります。

このディレクトリには、各プリンタ製造元を示す 1 文字のサブディレクトリが含まれます。次に例を示します。

  • ディレクトリ c - Canon
  • ディレクトリ e - Epson
  • ディレクトリ h - HP (Hewlett Packard)
  • ディレクトリ i - IBM
  • ディレクトリ m - Mannesmann
  • ディレクトリ s - Siemens

プリンタドライバの例:

  • hp_lj4 (HP Laserjet 4 縦プリンタ)
  • hp_lj4_lndsc (HP Laserjet 4 横プリンタ)
デバイスキュー
UNIX プリンタスプーラで使用されるプリンタの名前

デバイスキューフィールドの値は、次のデバイスタイプフィールドの値に依存しています。

  • [デバイスタイプ] がプリンタの場合は、UNIX プリンタスプーラで使用されるプリンタの名前が、[デバイスキュー] の名前になります (たとえば、pnl0133)。
  • [デバイスタイプ] がダイレクトの場合、出力要求はプリンタデーモンによって処理されません。したがって、[デバイスキュー] は出力を直接実行するためのパラメータをもつ UNIX 出力コマンドになります (たとえば、lp -dpnl0133 -n%d -s %s)。
  • [デバイスタイプ] が Windows プリンタの場合は、Windows のプリンタの名前が [デバイスキュー] の名前になります (たとえば、\\SRV_NLD_DEV2\PNL0133)。このフィールドが <空> の場合、ユーザのデフォルト Windows プリンタが使用されます。
  • その他のデバイスタイプの場合は、デバイスタイプフィールドを使用できません。
用紙タイプ
プリンタの用紙トレイにセットされる用紙タイプ

[用紙タイプ] の指定は、次のデバイスタイプにのみ適用されます。

  • プリンタ
  • 論理プリンタ
  • Windows プリンタ
左余白
プリンタに送るレポートの左余白

[左余白] の指定は、次のデバイスタイプにのみ適用されます。

  • プリンタ
  • Windows プリンタ
注意

レポートの出力時に、デバイスの選択 (ttstpsplopen ) セッションにより左余白の設定が提示されます。この左余白の設定値は、次の式で計算されます。

suggested margin = the device margin specified in this field + the report's left margin specified in the レポート (ttadv3130s000) session

各ページでフォーム送り
レポートページの後にフォーム送りを実行するかどうかを指定します。

[各ページでフォーム送り] チェックボックスは、[デバイスタイプ] が次の値の場合にのみ適用できます: プリンタ

このチェックボックスがオンの場合、各レポートページの最後でプリンタに対してフォーム送りが実行されます。

このチェックボックスがオフの場合、レポートページの最後でフォーム送りは実行されません。レポートのページ長が用紙タイプのページ長と一致しない場合、そのレポートページは複数のプリンタページにまたがって出力されます。

ドライバ
デバイスタイプ、ファイル上書きおよびファイルに追加に使用する UNIX プリンタドライバ

詳細については、ドライバを参照してください。

シェルコマンド
オペレーティングシステムレベルのプログラムで、出力がファイルに (再度) 書き込まれる前に実行されるプログラム。たとえば、このプログラムには、入力データをフィルタ処理するための変換プログラムなどがあります。
変換プログラム
[変換プログラム] フィールドは、LN 変換プログラムの名前を定義するために使用されます。これは、LN レポートの出力を別のフォーマットに変換するプログラムです。たとえば HTML フォーマットに変換します。

この [変換プログラム] フィールドは、[デバイスタイプ] が次の場合にのみ適用できます。ファイル上書きおよびファイルに追加

使用できる LN 変換プログラムで最も重要なものは、変換プログラム: ttstpconv です。

このプログラムは、LN レポートを HTML、RTF、Postscript などのいくつかのフォーマットに変換できます。

実行する変換のタイプを指定するために、プログラムは 「プログラム引数」 を使用します。これは、変換プログラムの引数フィールドで指定できます。

使用できる他の LN 変換プログラムには、CMF (共通メッセージング機能) 出力ユーティリティの ttcmfprint があります。

ttcmfprint ユーティリティを使用すると、LN レポートを E メールアドレス、ファックスなどに送信できます。

ttcmfprint ユーティリティは、レポートを常に RTF フォーマットに変換します。

変換プログラムの詳細については、変換プログラムの引数フィールドを参照してください。

変換プログラムの引数
ここで指定できる引数は、[変換プログラム] フィールドで指定された LN 変換プログラムによって異なります。

指定できる引数については、次の表を参照してください。

変換プログラム引数説明
ttstpconvASCIIASCII (情報交換用米国標準コード) フォーマット
ttstpconvHTMLHTML (ハイパーテキストマークアップ言語) フォーマット
ttstpconvrtfRTF (リッチテキストフォーマット) フォーマット (縦)
ttstpconvrtf_landscapeRTF (リッチテキストフォーマット) フォーマット (横)
ttcmfprintoutlook

レポートは MS Outlook によって E メール受信者に送信されます。

引数 outlook を使用する場合、デバイスコードには必ず SMTP (シンプルメール転送プロトコル) を指定します。

パスフィールドには E メールアドレスを指定します。

ttcmfprintFAX

レポートは FAX 番号に送信されます。

引数 fax を使用する場合、デバイスコードには必ず FAX を指定します。

パスフィールドには FAX 番号を指定します。

<空>XML

Business Objects Enterprise に使用される XML (拡張マークアップ言語)

引数 XML を使用する場合、XML フォーマットの中間ファイルチェックボックスは必ずオンにしておく必要があります。

<空>XML -PRS

レポートは Production Reporting Services (PRS) に送信されます。

引数 XML を使用する場合、XML フォーマットの中間ファイルチェックボックスは必ずオンにしておく必要があります。

PRS デバイスで出力できるのは、Production Reportingが有効になっているレポートと、データ処理可能なレポートのみです。

PRS と、PRS デバイスのセットアップの詳細については、Business Intelligence 1.3 for ERP LN Production Reporting Services User’s Guide を参照してください。

<空>XML -PDF

レポートは PDF フォーマットに変換されます。

引数 XML を使用する場合、XML フォーマットの中間ファイルチェックボックスは必ずオンにしておく必要があります。

追加できるフォントサイズ: 「PFS=9.0」、「PFS=9.5」、「PFS=10」、または 「PFS=11」Microsoft Word で認識されるフォントサイズを指定します。この機能は、PDF の 「横」 方向への出力では利用できません。

引数フィールドの例:

XML -PDF:acroRd32.exe PFS=11 %s

合計ページ数から各ページの現在のページ数を表示するには、次の引数を使用します。

XML -PDF:acroRD32.exe -TP %s
<空>server=<プリンタサーバ名> port=< ES Reporting Service のポート番号>

レポートは Windows サーバプリンタに送られます。詳細については、Windows プリンタデバイスを参照してください。

注意: LN が Windows サーバ上で実行されている場合は、Windows サーバプリンタの変換プログラムの引数フィールドを空白にしておくことができます。レポートを送信すると、BWPrint が LN サーバ上で開始されます。

<空>XML -RPT

レポートは LN Report Viewer に送られます。

詳細は、次の情報を参照してください: セッションに基づくレポートに Report Viewer デバイスを作成するには

注意: Report Viewer デバイスを使用できるのは、XML レポート設計でレポートを出力する場合だけです。

<空>-excelレポートは Microsoft Excel デバイスに送られます。追加パラメータを指定できます。

この機能は、外部レポートサービスタイプのデバイスでのみ利用できます。

詳細は、次の情報を参照してください: Infor Enterprise Server Administration Guide のMicrosoft Excel デバイス

 

引数 ascii、html および rtf については、その後に :<クライアントプログラム> を追加して、LN レポートを編集するために起動するクライアント PC 上のプログラムを指定したり、\<UNIX シェルスクリプト> を追加して、レポート出力ファイルのフィルタ処理や更新を行うシェルスクリプトを指定したりできます。次の表の例を参照してください。

説明
ASCIIASCII ファイルを作成
ascii:ASCII ファイルを作成し、メモ帳 (デフォルト) を起動
ascii:notepadASCII ファイルを作成し、メモ帳を起動
ascii\mfax %sASCII ファイルを作成し、ファイルを mfax に送信
ascii\mfax %s:notepadASCII ファイルを作成し、ファイルを mfax に送信してメモ帳を起動
ascii:excelASCII ファイルを作成し、MS Excel を起動
ascii:winwordASCII ファイルを作成し、MS Word を起動
rtf:winwordRTF ファイルを作成し、MS Word を起動
html:winwordHTML ファイルを作成し、MS Word を起動
html:iexploreHTML ファイルを作成し、Internet Explorer を起動
postscriptPostScript ファイルを作成。PostScript プリンタを使用してファイルを出力します。

 

引数によっては、引数の後にパラメータを指定できるものもあります。次の表を参照してください。

引数パラメータ必須説明
ASCII-uNoLSB UNICODE (16 ビット) フォーマット
ASCII-umsbNoMSB UNICODE (16 ビット) フォーマット
ASCII-win32NoWindows 3.2 フォーマット
HTML-c <会社>No各 HTML ページに会社名を表示
HTML-g <logo.gif>No

各 HTML ページに会社のロゴを表示

会社のロゴを作成した HTML レポートに表示するには、ロゴがそのレポートと同じディレクトリになければなりません。

HTML-f <フォントサイズ>Noフォントサイズ
XMLserver <サーバ名>YesBusiness Objects Enterprise サーバの名前
XMLport <ポート番号>YesBusiness Objects Enterprise サーバのポート番号

 

次の表に、引数とパラメータの例を示します。

説明
ascii -uASCII ファイルを LSB UNICODE (16 ビット) フォーマットで作成
ascii -umsbASCII ファイルを MSB UNICODE (16 ビット) フォーマットで作成
ascii -win32:notepadASCII ファイルを Windows 3.2 フォーマットで作成し、メモ帳を起動
html -c "MPC Global" -g "CMP.gif" -f 12会社名とロゴが表示される HTML ファイルをフォントサイズ 12 で作成
html -c "MPC Global" -g "CMP.gif" -f 12:iexplore作成会社名とロゴが表示される HTML ファイルをフォントサイズ 12 で作成し、Internet Explorer を起動
XML server=cnl01234 port=8999XML ファイルを作成し、ファイルをポート番号 8999 上の Business Objects Enterprise サーバ cnl01234 に送信

 

パス
このフィールドの内容は、デバイスタイプに応じて異なります。次のテーブルを参照してください。
デバイスタイプ パスフィールドの内容

ファイル上書き

ファイルに追加

作成するファイルの (デフォルトの) パス

変換プログラムフィールドに ttcmfprint が含まれている場合、パスフィールドにはファイルを送付するアドレスが含まれています。たとえば、E メールアドレスやファックス番号です。受信者が複数いる場合は、このフィールドに複数のアドレスがセミコロン 「;」 で区切られて含められます。

例: 

デバイス 変換プログラム 変換プログラムの引数 パス
SMTPttcmfprintoutlookjsmith@company-x.com; gbush@president.gov
FAXttcmfprintFAX+31 342123456; +40 98765432

 

出力の再設計は、RTF 仕様 1.9.1 (Microsoft Word 2007/Word 12 で使用) に基づく

デバイス 変換プログラム 変換プログラムの引数 パス
rtfttstpconvRTF:Winword.exe %s${HOME}/rtf
RTFA4ttstpconvRTFL:Winword.exe %s A4 L9 R3${HOME}/rtf
RTFLTCttstpconvRTF:Winword.exe %s LTC L3 R3${HOME}/rtf
RTFLTttstpconvRTF:Winword.exe %s LT L3 R3${HOME}/rtf

 

Infor Enterprise Report プリンタ

Infor Reporting サービスサーバ上のレポートレンダラに接続するための URL

URL のフォーマットは次のとおりです。

http://< Infor Reporting サービスサーバ>:<ポート>/IRServices/reportRenderer.vrf

詳細については、Infor Reporting Designer User Guide を参照してください。

 

出力ファイル変更可能
このチェックボックスがオンの場合、ファイルへの出力の実行時に、デフォルトのパスとファイルを変更できます。
ページ長さ
出力をファイルに送る場合に、出力のページ長を入力できます。
注意
  • 画面表示の高さも定義する必要があります。

 

デバイス別用紙タイプ
デバイス別用紙タイプ (ttaad3107m000) セッションを開始します。
システム
システム (ttaad0550m000) セッションを開始します。
レポートサーバの選択
レポートサーバ (ttrpi1500m000) セッションを開始します。
デバイスの選択
デバイスデータ (ttaad3500m000) セッションを開始します。