UI スクリプト

セッションのデフォルト動作は、4GL エンジンによって処理されます。追加機能が必要な場合、またはデフォルト機能をバイパスする場合、セッションの UI スクリプト(プログラムスクリプト) で変更をプログラムします。UI スクリプトはコンパイルされてセッションオブジェクトになります。オブジェクトには、システムの通常の処理手順の例外のみが含まれています。4GL エンジンはシステムの通常の処理手順を実行し、ユーザは例外を書き出します。

UI スクリプトには、4GL エンジンに接続するイベントが含まれ、イベントの結果として発生すべき処理が記述されます。イベントはコードをトリガーします。セッションが実行され、イベントがトリガーされると、4GL エンジンはセッションオブジェクトを使用して、適切な処理を実行します。

イベントの結果として発生し得る処理は、以下のとおりです。

  • フィールドが表示される前にフィールドの値を計算する
  • フォームコマンドを実行したときに現行の (親) セッションを子セッションと同期させる例: オーダテーブルを使用する親セッションを、オーダ行テーブルを使用する子セッションと同期させる
  • レコードを保存したときにファイルをユーザのコンピュータに送信する

UI スクリプトの構文には、変数宣言、式、演算子、コントロールの転送、反復 (ループ)、関数、埋め込み SQL、フル装備の関数ライブラリなど、プログラミング構文機能一式が含まれています。

注意

開発者は、UI スクリプトではユーザインタフェース要素のみを提供するようにする必要があります。論理的な整合性とビジネスロジックの要素は、「データアクセス階層 (DAL)」 で追加します。

イベントセクション

UI スクリプトは、4GL エンジンの特定の実行状況で実行される処理をプログラミングする 1 つまたは複数のイベントセクションで構成されています。すべてのセクションをプログラミングする必要はなく、目的の機能を提供するために必要なセクションのみをプログラミングします。セクションでプログラミングされたステートメントは、3GL/4GL 関数と 3GL ステートメントを組み合わせて作成することもできます。

イベントセクションは分類されています。セクションタイプは、ほとんどの場合はメインセクションとサブセクションで構成されます。メインセクションでは、プログラミングした処理を実行すべきオブジェクトを指定します。サブセクションでは、処理を実行するタイミングを指定します。以下のセクションタイプがあります。

セクションタイプメインセクションサブセクション
プログラムありなし
ズーム元ありあり
フォームありあり
グループありあり
選択ありあり
フィールドありあり
メインテーブルありあり

 

フィールドセクションは非テーブルフィールドに対してのみ使用されます。テーブルフィールドは DAL スクリプトによって処理されます。

メインテーブルのロジックは DAL を介して処理されるため、以降メインテーブルセクションは使用できません。

詳細については、Infor ES Programmer's Guide の 「4GL Language Features」 トピックの 「Event sections」 を参照してください。4GL エンジンのフローに関連するヘルプトピックは、上級開発者が 4GL エンジンのイベントループとイベント順序を理解する上で役立ちます。

UI スクリプトを作成するには

UI スクリプトの作成と編集には、プログラムスクリプト/ライブラリ (ttadv2530m000) セッションを使用します。セッション (ttadv2500m000) で新しいセッションを作成すると、その UI スクリプトが自動的に生成されます。