契約の報酬および違約金の作成

契約ラインの報酬および違約金を作成するには

契約報酬違約金は、契約者の士気を高めるために用いられます。契約の一部として、契約者と条件を協定することができます。すべての契約タイプについて、報酬と違約金を定義することができます。請求方法は、契約ラインデータからデフォルト設定されます。ただし、請求方法は変更できます。

報酬と違約金は契約ラインデータの一部として定義され、収益コードにリンクさせる必要があります。報酬ラインの有効期間を定義できます。1 つの契約ラインに複数の報酬ラインおよび違約金ラインを追加することができます。

請求金額は報酬金額より低くなる場合があり、ゼロでもかまわないため (業績不足により契約者が得られない)、報酬金額と請求書金額が同じでなくても、プロジェクトまたは契約をクローズすることができます。

収益の計算時に報酬と違約金が考慮されます。考慮されるのは、収益認識の報酬タイプが定額フィーの場合のみです。

報酬金額は、契約で指定された資金額を超えないようにしてください。報酬を承認できるのは、その契約に対する資金がある場合のみです。報酬請求書を使用して、前払金額を決済することはできません。違約金に基づいて契約の資金額を増やすことはできません。

注意
  • 違約金の場合は、マイナス金額または貸方伝票を含む請求書が生成されます。
  • 報酬と違約金については、留保機能を適用できません。

契約報酬および違約金を作成するには、次のステップを実行します。

  1. 契約ライン (tpctm1110m000) セッションで参照メニューの報酬および違約金を選択します。
  2. 報酬および違約金 (tppin0180m000) セッションで [新規] をクリックし、選択した契約ラインの報酬ラインと違約金ラインを作成します。 
    • 報酬タイプを選択します。
    • 報酬および違約金ラインの収益コードを選択します。
    • 報酬および違約金ラインの請求方法支払条件支払方法を選択します。
    • プロジェクト要素活動トリガ活動の各プロジェクトデータを指定します。注意: これらの値は、請求時の収益取引に使用されます。
    • 計画請求日を指定します。計画請求日はデフォルトにより、トリガ活動フィールドに指定された活動の予定終了日に設定されます。ただし、この日付は修正できます。
    • 報酬または違約金金額と請求額 (承認済金額) を指定します。
    • 承認オプションを使用して、報酬ラインを承認します。
    • 転送オプションを使用して、報酬および違約金ラインを請求に転送します。
  3. 請求 360 (cisli3600m000) セッションで、報酬および違約金ラインの請求書を構成、転記、出力します。
請求

報酬または違約金ラインを請求に転送すると、報酬タイプ報酬テキストなどの報酬データも請求に転送されます。

また、収益 (tpppc3101s000) セッションで請求書タイプ報酬および違約金を使用して、報酬および違約金の収益取引をマニュアルで作成することもできます。

請求で報酬および違約金に関する請求書を転記すると、以下のことが行われます。

  • 収益取引 (tpppc3505m000) セッションで報酬および違約金の収益取引が更新されます。
  • 報酬または違約金ラインで、請求日請求書番号が更新されます。

以下の場所で計画収益チェックボックスがオンになっている場合は、業績測定グラフと収益分析グラフに定額フィーの予想/計画済収益が表示されます。

  • アーンドバリュー方法による業績測定 (tppss0702m000) セッション
  • 会計分析の表示 (tppss0701m000) セッション

請求で報酬または違約金に関する請求可能ラインを取り消すと、報酬および違約金 (tppin0180m000) セッションでその報酬または違約金ラインの請求に転送済チェックボックスがオフになります。

注意

キャッシュフロー予測の更新 (tfcmg3210m000) セッションでプロジェクトオーダチェックボックスがオンになっている場合は、クローズしていないプロジェクトのキャッシュ予測データを更新する際に、請求タイプ報酬および違約金 (承認済または定額フィーのみ) が考慮されます。

状況が取消の契約ラインまたは状況がクローズのプロジェクトに報酬がリンクされている場合は、その報酬のキャッシュ予測データを更新できません。