見積ラインレベルを使用するには

見積レベルタイプを使用して、ボトムアップ構造の合計の集計時に使う必要のあるラインを決定します。見積レベルタイプは、構造要素に基づいてトップダウン金額を計算するときに使用されます。見積レベルタイプは、予算にローンチする見積ラインを決定するときにも使用されます。構造要素 (tpest1120m000) セッションを使用して、レベルタイプのパラメータを定義できます。

「トップダウン」 の見積タイプの場合、金額は集計できません。そのため、第一構造の整合性チェックについてのみ、異なるレベルタイプを使用できます。次のレベルタイプが使用できます。

  • 合計: 「合計」 レベルタイプにリンクできるのは、構造要素の 1 つの見積ラインのみです。子要素見積ライン金額は、親のトップダウン金額を超過できません。
  • 原価タイプ: 5 つの原価タイプラインのみが認められ、各原価タイプは 1 度だけ使用できます。整合性チェックは、同じ構造要素の 「合計」 レベルタイプ金額が原価タイプ金額を超過していないか判断するために実行されます。
  • 他の構造: この構造は、見積の作成時には存在していない可能性があります。ただし、入札の準備、分析、またはローンチの前に、いつでもこの構造をリンクすることができます。整合性チェックは、ラインの金額が構造要素と 「合計」 レベルタイプの金額を超過していないか判断するために実行されます。
  • 詳細: 整合性チェックは、同じ原価タイプのラインが原価タイプの金額と関連構造要素の 「合計」 レベルタイプを超過していないか確認するために実行されます。

「ボトムアップ」 見積タイプの場合、「合計」 および 「詳細」 レベルタイプのみが適用できます。これらのレベルタイプを使用して、単位原価および販売の合計ラインまたは詳細ラインを集計するほか、予算に見積ラインをローンチします。

合計ラインを使用して、まだ定義されていない原価または販売作業を含めることができます。合計ラインはしばしば、数行の詳細ラインに置き換えられます。たとえば、見積に 1 台の設備を製造する原価を含める必要があるとします。しかし、当初はその詳細は不明です。そこで原価合計を推定して、その合計ラインを含めます。設備の設計が終わって労務と材料の詳細が判明したら、見積に詳細ラインを追加して、スコープ内であることを明示します。合計ラインは比較のために残すこともできますが、「スコープに含む」 オプションは適用できなくなります。

金額にリンクされたボトムアップ見積は構造関係を持たないため、見積ラインの差異を表示するときに使用できるのは、「合計」 および 「詳細」 レベルタイプだけです。整合性チェックが必要ないため、単位原価を入力して追加することができます。ボトムアップ詳細ラインの場合、第一構造要素は必須ではありません。