進捗処理を使用するには

次のプロジェクト進捗を登録できます。

  • 要素 (要素、要素/原価タイプ、要素/原価対象)
  • 活動 (活動、活動/原価タイプ、活動/原価対象)
  • 拡張 (拡張/原価タイプ、拡張/原価対象):進捗を使用して、数量や実行済原価を決定できるほか、請求を実行できます。プロジェクト請求およびモニタリング用に、要素、活動、または拡張レベルで進捗の登録を使用します。また、業績測定には、活動進捗のみが使用できます。

要素の進捗:指定範囲の要素、活動、特定の原価タイプ、またはすべての原価タイプの進捗を一括で更新できます。生成された管理データに基づいて進捗を登録できます。生成された管理データが要素を基準にしている場合は、要素の進捗を登録できます。これは、プロジェクト (tppdm6100m000) セッションで次のことを行う場合に実行できます。

  • 管理予算が要素を読み込む場合。
  • プロジェクト予算が要素を読み込み、管理予算が活動を読み込む場合 (管理データは要素と活動を読み込む)。ただし、生成された管理データが要素のみを基準にしている場合は、活動の進捗を登録することはできません。

要素の物理的進捗 (tpppc1550m000) セッションを使用して、選択した要素の進捗を入力します。これは、要素のすべての原価タイプ、または原価対象の進捗を一括で更新します。進捗は、数量または割合で入力できます。まず、[特定] メニューから [要素の読込] を選択し、管理するプロジェクト要素とそれらの予算数量を読み込みます。要素/原価対象別物理的進捗の生成 (tpppc1128m000) セッションを使用して、選択した 1 つまたは複数の要素について、原価タイプごとに予算ラインの進捗を入力します。要素/原価タイプ別物理的進捗 (tpppc1129s000) セッションを使用して、選択した要素について、原価タイプに応じて 1 つ以上の予算ラインの特定の進捗を入力します。必要に応じて物理的進捗マスタデータの生成 (tpppc1110m000) セッションを使用して、選択した要素の各予算ラインに空の進捗ラインを生成します。これにより、物理的進捗 (tpppc1821m000) セッションでの進捗の入力が簡単になります。注意: [進捗登録] フィールドが [要素/管理コード] であり要素 (tpptc1100m000) セッションの [進捗] チェックボックスがオンの要素について、進捗ラインが生成されます。物理的進捗 (tpppc1821m000) セッションを使用して、要素の各原価対象の進捗を入力するセッションを選択します。たとえば、要素/原価対象別物理的進捗の生成 (tpppc1128m000) セッションで進捗を生成し、物理的進捗 (tpppc1821m000) セッションを使用して生成された進捗データの例外や訂正を入力できます。次のセッションが使用できます。

  • 活動/材料別物理的進捗 (tpppc1540m000)
  • 活動/労務別物理的進捗 (tpppc1541m000)
  • 活動/設備別物理的進捗 (tpppc1542m000)
  • 活動/外注別物理的進捗 (tpppc1543m000)
  • 活動/雑費別物理的進捗 (tpppc1544m000)

活動の進捗:活動の進捗は、計画進捗から算出することができます。生成された管理データに基づいて進捗を登録できます。生成された管理データが活動を基準にしている場合は、活動の進捗を登録できます。これは、プロジェクト (tppdm6100m000) セッションで次のことを行う場合に実行できます。

  • 管理予算が活動を読み込む場合
  • プロジェクト予算が活動を読み込み、管理予算が要素を読み込む場合 (管理データは要素および活動を読み込む)。活動進捗により、付随する PCS プロジェクトの時系列進捗を参照できます。マイルストーンをプロジェクトのカスタマイズ品目にリンクできます。PCS 製品構造の各カスタマイズ品目の進捗をプロジェクトにレポートできます。

活動の物理的進捗 (tpppc1560m000) セッションを使用して、選択した活動の進捗を入力します。進捗は、数量または割合で入力できます。まず、[特定] メニューから [活動の読込] を選択し、管理するプロジェクト活動とそれらの予算数量を読み込みます。活動/原価対象別物理的進捗の生成 (tpppc1148m000) セッションを使用して、選択した 1 つまたは複数の活動について、原価タイプごとに予算ラインの進捗を入力します。活動/原価タイプ別物理的進捗 (tpppc1149s000) セッションを使用して、選択した活動について、原価タイプに応じて 1 つ以上の予算ラインの特定の進捗を入力します。アーンドバリュー方法を使用する場合、活動進捗も原価対象に生成され、業績測定の原価タイプレベルで使用されます。必要に応じて物理的進捗マスタデータの生成 (tpppc1110m000) セッションを使用して、選択した活動の各予算ラインに空の進捗ラインを生成します。これにより、物理的進捗 (tpppc1821m000) セッションでの進捗の入力が簡単になります。物理的進捗 (tpppc1821m000) セッションを使用して、活動の各原価対象の進捗を入力するサブセッションを選択します。たとえば、活動/原価対象別物理的進捗の生成 (tpppc1148m000) セッションで進捗を生成し、物理的進捗 (tpppc1821m000) セッションを使用して生成された進捗データの例外や訂正を入力できます。次のセッションが使用できます。

  • 活動/材料別物理的進捗 (tpppc1540m000)
  • 活動/労務別物理的進捗 (tpppc1541m000)
  • 活動/設備別物理的進捗 (tpppc1542m000)
  • 活動/外注別物理的進捗 (tpppc1543m000)
  • 活動/雑費別物理的進捗 (tpppc1544m000)

拡張進捗: 拡張の進捗は、完了の程度を割合で表したものです。拡張の進捗は、原価タイプ別、または原価対象別に記録します。これは、2 ステップの処理から成ります。最初のステップでは、必要に応じて適切なセッションを実行して、選択した拡張について管理予算で進捗ラインを生成することができます。進捗の割合は原価タイプごとに入力できます。この方法で進捗ラインを生成すると、実際の進捗の入力が簡単になります。次のステップでは、適切なセッションで、生成された進捗に対し、原価タイプまたは原価対象/管理コードレベルで例外または訂正を入力します。この手順により、管理予算での拡張の進捗を示す一連のデータが結果として得られます。このデータは、モニタリングおよび予測に使用できます。

拡張の進捗を記録するには、実行する内容に基づいて、次に示すセッションの 1 つまたは複数を使用します。拡張/原価対象別物理的進捗の生成 (tpppc1188m000) セッションを使用して、選択した 1 つまたは複数の拡張について、原価タイプごとに予算ラインの進捗を入力します。拡張/原価タイプ別物理的進捗 (tpppc1189s000) セッションを使用して、選択した活動について、原価タイプに応じて 1 つ以上の予算ラインの特定の進捗を入力します。必要に応じて拡張別物理的進捗マスタデータの生成 (tpppc1170m000) セッションを使用して、選択した拡張の各予算ラインに空の進捗ラインを生成します。これにより、拡張/労務別物理的進捗 (tpppc1582m000) セッションでの進捗の入力が簡単になります。拡張/労務別物理的進捗 (tpppc1582m000) セッションを使用して、拡張の各原価対象の進捗を入力するセッションを選択します。たとえば、拡張/原価対象別物理的進捗の生成 (tpppc1188m000) セッションで進捗を生成し、拡張/労務別物理的進捗 (tpppc1582m000) セッションを使用して生成された進捗データの例外や訂正を入力できます。次のセッションが使用できます。

  • 拡張/材料別物理的進捗 (tpppc1580m000)
  • 拡張/労務別物理的進捗 (tpppc1582m000)
  • 拡張/設備別物理的進捗 (tpppc1584m000)
  • 拡張/外注別物理的進捗 (tpppc1586m000)
  • 拡張/雑費別物理的進捗 (tpppc1587m000)

進捗の生成: 進捗はマニュアルで入力するほか、自動的に生成できます。関連データから生成することも、所要量計画モジュールで定義されているプロジェクト計画から生成することもできます。計画に応じて、次のセッションを使用してプロジェクト進捗を生成します。

  • 要素の物理的進捗から活動の進捗を生成 (tpppc1254m000) セッションで、要素進捗から活動進捗を生成します。
  • 要素進捗から拡張の物理的進捗を生成 (tpppc1171m000) セッションで、選択している拡張に対する進捗を要素進捗に基づいて生成します。
  • 活動の進捗から拡張の物理的進捗を生成 (tpppc1255m000) セッションで、選択している拡張に対する進捗を要素進捗に基づいて生成します。
  • 計画から物理的進捗を生成 (tpppc1240m000) セッションで、活動進捗 (メンテナンスはプロジェクト計画で行う) を実際の活動進捗および実際の要素進捗にコピーします。
  • 計画の物理的進捗の生成 (tpppc1250m000) セッションで、生産からの要素進捗または活動進捗を計画の活動進捗にコピーします。
  • 物理的な進捗の削除 (tpppc1205m000) セッションで、選択しているプロジェクトの進捗データを削除します。たとえば、データが存在しないプロジェクトや、指定日以降メンテナンスされていないプロジェクトなどの進捗データを削除します。

進捗がすでに入力されているか、生成されている場合は、次の処理を実行できます。

  • 請求モジュールで、進捗または単位原価に基づいた請求書を作成します。プロジェクト請求書が請求モジュールに出力されると、その請求書の収益は、自動的にプロジェクト進捗モジュールに転送されます。

プロジェクト進捗モジュールの 「モニタリング」 で、進捗、収益および単位原価に基づいて管理レポートが作成されます (単位レート請求および進捗請求のみ)。

注意
  • 単位原価および収益が総勘定元帳モジュールに転記されます。
  • アーンドバリュー方法が完成率の場合、業績測定には活動/原価タイプ別の活動進捗が必要です。
  • モニタリングにより、原価対象レベルの進捗を把握することができます。