検証フィルタのデフォルト (tlvsc2110m000)

セッションの目的:  検証フィルタの設定を定義し、検証フィルタを検証コードにリンクします。

検証コードごとに、1 つの汎用検証フィルタと 1 つ以上の特定検証フィルタを定義できます。

汎用検証フィルタ

汎用フィルタは、すべてのパッケージ内のすべてのソフトウェア構成要素を検証するために実行されるチェックを定義します。フィルタ設定に応じて、汎用フィルタでのチェックにより次の 2 つのタイプの警告が生成されることがあります。

  • 「フィルタ対象」 警告。これらの警告はすぐに処理する必要があります。これらのフィルタされた警告を解決するか、承認する必要があります。
  • 「フィルタなし」 警告。すぐに処理する必要はありません。
注意

VSC のインストール時に生成される汎用フィルタは、「フィルタ対象」 警告のみを生成します。

特定検証フィルタ

特定フィルタは、特定のパッケージモジュールまたは VRC の 「フィルタ対象」 警告の数を減らすために使用されます。各特定フィルタは汎用フィルタから派生するため、汎用フィルタとまったく同じチェックが実行されます。特定フィルタでは、「フィルタ対象」 警告と 「フィルタなし」 警告のどちらを生成する場合でも各チェックを指定できます。

注意: チェックを無効にしたり、特定フィルタに別のチェックを追加することはできません。汎用フィルタに存在しないチェックを選択した場合、VSC によりこのチェックが無視されます。

検証フィルタのプロパティを定義するには

このセッションには、フィルタセッションスクリプト、およびドメインなどのさまざまなタブが存在し、フィルタのプロパティを指定する必要があります。

[フィルタ] タブ

フィルタタブでは、優先度フィルタや分類フィルタなど、基本的なフィルタ設定を指定する必要があります。

優先度フィルタにより、次の内容が決定されます。

  • VSC が各種エラータイプごとに生成する必要がある警告のタイプ (「フィルタ対象」 または 「フィルタなし」)
  • これらの警告を承認できるか、ブロックする必要があるか

分類フィルタにより、VSC がチェックの各種分類 (「一般」 チェック、「ツールの一貫性」 チェック、「アプリケーションロジック」 チェックなど) ごとに生成する必要がある警告のタイプ (「フィルタ対象」 または 「フィルタなし」) が決定されます。

特定フィルタでは、フィルタが適用されるパッケージモジュールまたは VRC を指定する必要があります。

構成要素関連のタブ

このセッションの他のタブは、セッション、テーブル、スクリプトなど、さまざまな種類のソフトウェア構成要素に関連しています。これらのタブを使用して、構成要素のタイプごとに実行する必要があるチェックを指定します。例:

  • フォームの場合、標準オプション、特定オプション、ボタン、各種フォームフィールドオプションなどでチェックを実行できます。
  • テーブルの場合、テーブルフィールド、インデックス、参照フィールド、メッセージなどでチェックを実行できます。
  • スクリプトの場合、関数、使用場所、返値などでチェックを実行できます。
    • 注意: スクリプトタブでは、1 つ以上のソース解析コードを確認用に有効にできます。ソース解析コードは、UI スクリプト、DLL、および DAL などのスクリプトでユーザ定義チェックを実行します。各ソース解析コードは、開始式、終了式、および検索式で構成される検索パターンにリンクされます。詳細については、ソース解析コードを参照してください。
構成要素関連タブのチェックボックス
重要

構成要素関連タブのチェックボックスの意味は、検証フィルタのタイプにより異なります。

汎用フィルタのプロパティでは、チェックボックスは VSC の実行時に実行されるチェックを示しています。

  • チェックボックスをオンにすると、VSC は対応するチェックを実行します。
  • チェックボックスをオフにすると、VSC は対応するチェックを無視します。

特定フィルタは、汎用フィルタとまったく同じチェックを実行します。特定フィルタを作成すると、VSC は汎用フィルタでの選択内容に従って、該当するチェックボックスを自動的にオンにします。

特定フィルタのプロパティでは、これらのチェックボックスを使用して、VSC が生成する警告のタイプを決定できます。チェックボックスを使用してチェックを有効または無効にすることはできません。

  • 汎用フィルタでもオンになっているチェックボックスをオンにすると、VSC はチェックを実行します。この結果生成される警告は、「フィルタ対象」 として保存されます。
  • 汎用フィルタでオンになっているチェックボックスをオフにしても、VSC はチェックを実行しますが、「フィルタなし」 警告が生成されます。
  • 汎用フィルタでオンになっていないチェックボックスをオンにしても、VSC はチェックを実行しません。

 

フィルタ
検証コード
フィルタがリンクされている検証コード
パッケージ
(特定) フィルタが定義されているパッケージ

汎用フィルタの場合、このフィールドは空にする必要があります。

モジュール
(特定) フィルタが定義されているモジュール

汎用フィルタの場合、このフィールドは空にする必要があります。

パッケージ VRC
(特定) フィルタが定義されているパッケージのバージョン

汎用フィルタの場合、このフィールドは空にする必要があります。

パッケージ VRC
(特定) フィルタが定義されているパッケージのリリース

汎用フィルタの場合、このフィールドは空にする必要があります。

パッケージ VRC
(特定) フィルタが定義されているパッケージ VRC の顧客拡張

汎用フィルタの場合、このフィールドは空にする必要があります。

優先度フィルタ
このチェックボックスがオンの場合、VSC は選択された優先度のエラーに 「フィルタ対象」 警告を生成します。これらの警告はすぐに処理する必要があります。

このチェックボックスがオフの場合、VSC はこれらのエラーに 「フィルタなし」 警告を生成します。これらの警告はすぐに処理する必要がありません。

このチェックボックスがオンの場合、VSC が選択された優先度のエラーに生成した警告を承認することができます。

このチェックボックスがオフの場合、これらの警告を承認できず、解決する必要があります。

詳細については、警告を処理するにはを参照してください。

このチェックボックスがオンの場合、選択された優先度のエラーに生成される警告は、ソフトウェア構成要素のチェックインをブロックできます。ブロックエラーが発生した場合、関係するソフトウェア構成要素のチェックインを続行するには、対応する警告を承認する必要があります。警告を承認しない場合、構成要素をチェックインするには、問題を解決して VSC を再度実行する必要があります。

このチェックボックスがオフの場合、選択された優先度のエラーに生成される警告は、チェックインプロセスをブロックしません。

分類フィルタ
一般
このチェックボックスがオンの場合、VSC はこの分類のチェックに 「フィルタ対象」 警告を生成します。これらの警告はすぐに処理する必要があります。

このチェックボックスがオフの場合、VSC はこの分類に 「フィルタなし」 警告を生成します。これらの警告はすぐに処理する必要がありません。

構成要素のチェックイン前に VSC を実行
このチェックボックスがオンの場合、エンジニアがソフトウェア構成要素をチェックインしたときに、VSC が自動的に開始されます。

このチェックボックスがオフの場合、エンジニアはマニュアルで VSC を実行して構成要素を検証する必要があります。詳細については、VSC を実行するにはを参照してください。

コードの解析
このチェックボックスがオンの場合、VSC は検証フィルタに関して有効になっているすべてのソース解析コードを実行します。

このチェックボックスがオフの場合、VSC は分析コードを無視します。

フィルタに関してソース解析コードを有効にするには、解析コードボタンをクリックします。検証フィルタ毎のソース解析コード (tlvsc2512m000) セッションが開始され、必要なソース解析コードを選択できます。

詳細については、ソース解析コードを参照してください。

 

解析コード
このコマンドを実行すると、検証フィルタ毎のソース解析コード (tlvsc2512m000) セッションが開始され、1 つ以上のソース解析コードを検証フィルタに関して有効にできます。詳細については、ソース解析コードを参照してください。

VSC が有効なソース解析コードを確実に実行するようにするには、コードの解析チェックボックスをオンにする必要があります。