LN の保護メソッドのテスト方法

このトピックでは、BOL ソフトウェアの保護レイヤを外部に公表する前にテストする方法について説明します。

概説

ビジネスオブジェクト階層 (BOL) を使用することで、LN は他の ERP 構成要素や外部ソフトウェアに対してオープンになります。BOL ソフトウェアは、外部に公表する前にコードをテストしてその品質を確認する必要があります。コードをテストする方法の 1 つとして、メソッドを呼び出すテストコードを記述する方法があります。ただし、この処理は面倒で時間がかかります。このため、このようなタスクを実行する際にエンジニアを支援するツールが開発されています。

このテストユーティリティを使用して、ERP ソフトウェアのエンジニアはビジネスオブジェクトとメソッドの名前を指定するだけで保護 BOL メソッドをテストできます。ツールは BOR を分析し、入力パラメータの値を尋ねます。テストをクリックすると、メソッドが実行されて出力パラメータが画面に表示されます。

手順

保護メソッドをテストするには、次の手順を実行します。

  1. BOL テストツール - 保護レイヤ (tlbct2210m000) セッションを開始します。このセッションを開始するには、ツールメニューにあるアプリケーション開発をポイントし、ビジネスオブジェクトモデリングをクリックします。
  2. BOL テストツール - ランチャーでテストするビジネスオブジェクトとメソッドの名前を入力します。起動をクリックすると、有効なテストプログラムが生成および起動されます。
  3. BOL テストツール - テスタのパート 1 で使用する入力引数を定義します。入力引数に実際に値を入力する前に、どの引数を保護レイヤに送信するのかを指定します。
  4. BOL テストツール - テスタのパート 2 で、入力引数の値を入力します。テストをクリックすると、メソッドが実行されて結果が自動的に画面に表示されます。
  5. BOL テストツール – テスタのパート 3 でメソッドの実行結果を表示します。出力引数値、または戻り値とエラーメッセージが表示されます。

手順の詳細は、BOL テストツール - ランチャーBOL テストツール - テスタを参照してください。

BOL テストツール - ランチャー

BOL テストツール - ランチャーの詳細は、次のリンクをクリックしてください。BOL テストツール - 保護レイヤ (tlbct2210m000)

BOL テストツール - テスタ

BOL テストツール - ランチャー (BOL テストツール - 保護レイヤ (tlbct2210m000) セッション) から、テストするビジネスオブジェクトのメソッドを指定します。この情報に基づいて、特定のテストプログラムが有効なテストを実行します。3 つの一時セッション (BOL テストツール – テスタのパート 1 ~ 3) が起動し、その中で入力引数とそれらの値を指定し、結果を参照できます。

これらのセッションの画面の構造は次のとおりです。

  • セッション、オブジェクト、およびメソッドの情報を含むタイトルバー
  • 入力/出力引数 (出力: 読取専用)
  • 戻り値と (DAL) エラーメッセージ
次の図は、最初の一時セッションの例を示します。
BOL テストツール – テスタのパート 1
BOL テストツール – テスタのパート 1

使用する入力引数を定義します。次の画面に進むには、続行をクリックします。

次の図は、2 番目の一時セッションの例を示します。
BOL テストツール – テスタのパート 2
BOL テストツール – テスタのパート 2

入力引数値を入力します。

入力引数値を入力してテストをクリックするだけでメソッドが実行され、出力引数の結果、戻り値、エラーメッセージが表示されます。

次の図は、3 番目の一時セッションの例を示します。
BOL テストツール – テスタのパート 3
BOL テストツール – テスタのパート 3

最初の画面に戻るには、続行をクリックします。

注意

取消 (または ESC キー) をクリックしてから再度起動をクリックすると、そのたびにまったく新しいテストプログラムが生成されます。このため、現在のテストオブジェクトを再度使用する場合は必ず続行をクリックしてください。

サポートされている機能
  • 必須フィールドにはアスタリスクが付きます (*)
  • タイプ情報はフィールド ([長整数]、[倍精度浮動小数点]、[文字列] など) にリンクされます。
  • 品目フィールドの場合 (tcitem ドメインにリンクされている引数)、品目 - 一般 (tcibd0501m000) セッションにズームできます。フィールドに空白の品目セグメントを入力するには、このズームセッションを使用してツールの既知の問題を回避しなければなりません。
  • トランザクションがサポートされています。メソッドの戻り値がゼロ (「0」) ではない場合、トランザクションは停止します。それ以外のすべての場合はコミットされます。再試行する場合、メッセージによってレポートされます。
  • 長さが 60 文字の 5 行のウィンドウにテキストフィールドが表示されます (出力フィールドのみ、入力フィールドではありません)。これは、LN ではテキスト番号で作業するためです。
  • BOL テストツール - テスタで ESC キーを押すか取消をクリックすると、即座に BOL テストツール – ランチャーに戻ります。
会社の処理

このツールはさまざまなデータセット (会社) を処理するため、画面の右下隅を見ると混乱を招く場合があります。

[...]

使用されるデータセットは次のとおりです。

  • 会社 000 (tt パッケージのツール会社)。定義では、BOL テストツール - ランチャー (BOL テストツール - 保護レイヤ (tlbct2210m000) セッション) は会社 000 を使用します。スクリプト情報のために、tl パッケージの関数ツリーデータベースが使用されます。
  • ユーザの現在の会社。生成されたテストプログラムはこの会社を使用して (BOL テストツール - テスタ) ビジネスオブジェクトをテストします。たとえば、Address ビジネスオブジェクトの Create メソッドをテストする場合、新しいアドレスレコードが現在の会社に挿入されます。
  • テスト関連データを含む会社。この会社はツールの初期化 (tlcom0200m000) セッションで指定します。
開発者モード

開発者モードでテストツールを開始して、実行するテストスクリプトを管理できます。開発者モードでは、テストツールのさまざまな拡張オプションを利用できます。たとえば、プログラムフローのモニタ、生成されたテストスクリプトのマニュアルによる編集、コンパイル、実行などです。詳細は、BOL テストツール - 保護レイヤ (tlbct2210m000) を参照してください。

テストツールを開発者モードで開始するには、BW 構成ファイルの Command フィールドに -- -set TMODE=1 という行を追加する必要があります。LN UI インターフェイスを使用する場合は、この行を追加できないことに注意してください。

中間ファイル

次のファイルは $BSE_TMP ディレクトリに作成されます。

ファイル説明
tmpddddddddd関数 creat.tmp.file$( bse.tmp.dir$() ) から bshell で生成されるファイル。例: tmp057080500
tmpddddddddd.objコンパイラによって生成されるオブジェクトファイル
tmpddddddddd.errコンパイルエラーや警告が発生した場合にコンパイラによって生成されるエラーファイル

 

プログラムフロー
[...]