イベント発行設定 (tlbct5505m000)

セッションの目的:  イベント発行設定を構成します。

このセッションは、イベント (tlbct5530m000) セッションとイベント取得予約 (tlbct5500m000) 概要セッションから開始できます。ポーティングセットにより BLOB がサポートされない場合、セッションを開始できません。このため、イベント (tlbct5530m000) セッションとイベント取得予約 (tlbct5500m000) セッションにも表示されなくなります。

「発行待ち」 以外の各イベント状況の場合、次の内容を構成できます。

  • イベントがこの状況になった後もイベントを保持する必要があるかどうか
  • イベントメッセージ (XML) を保持する必要があるかどうか (「エラー」 および 「発行済」 状況のみ)
  • メッセージをどれくらいの期間保持する必要があるか

下の 2 つの設定は、最初の設定が有効になっている場合のみ構成できます。

これらの設定は、すべての会社に適用されます。

更新された設定を保存するには、OKを選択します。変更内容を元に戻してセッションを閉じるには、取消を選択します。OKを選択すると、保持する必要がある履歴イベント数を少なく指定している新しい設定に従う場合、古いイベントが削除されます。

ランタイムに、会社の履歴の削除は、その会社の発行システムが少なくとも 1 つ実行されているときのみ行われます。発行システムの bshell は、開始時に古い履歴データを削除します。実行中は、毎時間再チェックします。削除アクションが正常に実行されない場合、エラーメッセージが発行されます。変更された設定は、次回の削除アクションで発行システムの bshell により自動的に取得されます。このため、設定を変更するときは、発行システムを再開する必要がありません。

履歴を削除するときは、イベントの最終更新時刻が使用されます。これは、「無関係」、「エラー」、「発行済」 のどれであるかにかかわらず、イベントが最終状況になった時刻であるためです。このため、イベントが 3 時間前にトリガーされて 1 時間前に発行された場合、2 時間を過ぎたときに削除されるように構成されている場合はまだ削除されません。

警告

イベント履歴を保持するとデータベースサイズが大きくなり、特に大量のメッセージが発生したときや、「イベントメッセージも保持」 が有効なときは、イベント発行のパフォーマンスが低下します。さらに、会社の発行システムが実行されていない場合、削除は実行されません。イベントは会社ごとに保存されるため、テーブルインスタンスは会社ごとに存在する点に注意してください。

 

イベント発行設定 (tlbct5505m000)
無関係イベント
履歴を保持
このチェックボックスがオンの場合、イベントが 「無関係」 状況になった後もイベントが保持されます。
右より古いものを削除
この時間数を経過したイベントが削除されます。
エラーイベント
履歴を保持
このチェックボックスがオンの場合、イベントが 「エラー」 状況になった後もイベントが保持されます。
イベントメッセージも保持
このチェックボックスがオンの場合、イベントメッセージ (XML) も保持されます。
右より古いものを削除
この時間数を経過したイベントとメッセージが削除されます。
発行済イベント
履歴を保持
このチェックボックスがオンの場合、イベントが 「発行済」 状況になった後もイベントが保持されます。
イベントメッセージも保持
このチェックボックスがオンの場合、イベントメッセージ (XML) も保持されます。
右より古いものを削除
この時間数を経過したイベントとメッセージが削除されます。
「大き過ぎ」 のイベント
履歴を保持
このチェックボックスがオンの場合、状況が 「大き過ぎ」 のイベントがしばらくの間保持されます。

メッセージサイズが最大メッセージサイズフィールドで指定された最大サイズを超過した場合、イベントは状況 「大き過ぎ」 になります。イベントはスキップされ、エラーメッセージが発行されます。

スキップされたイベントのビジネス ID は、イベント (tlbct5530m000) セッションでチェックできます。

イベントメッセージも保持
このチェックボックスがオンの場合、イベントメッセージ (XML) も保持されます。
右より古いものを削除
この時間数を経過したイベントとメッセージが削除されます。
メッセージサイズの制限
このチェックボックスがオンの場合、 最大メッセージサイズフィールドでメッセージの最大サイズを定義できます。メッセージのサイズが最大サイズを超過した場合、対応するイベントは状況 「大き過ぎ」 になります。イベントはスキップされ、エラーメッセージが発行されます。

イベント発行構成により非常に大きいイベントメッセージの発行が誤って許可される場合は、メッセージサイズを制限します。このようにして、発行システムの中断を回避できます。

このチェックボックスがオフの場合、 LN メッセージサイズがチェックされません。メッセージが大きすぎて、ポーティングセットや Infor Integration 6.2 が処理できない場合、次のいずれかの状態になります。

  • 発行システムが停止します。
  • 発行システムが中断されます。
  • 発行システムがメモリ不足 Java エラーを報告します。
最大メッセージサイズ
イベントメッセージの最大メガバイト数です。この設定は、すべての会社とすべてのビジネスオブジェクトに有効です。

ランタイムに、LN からイベントが発行されると、メッセージサイズが最大サイズと比較されます。サイズが最大サイズを超過している場合、イベントの状況は 「大き過ぎ」 になります。この結果、次の状態になります。

  • イベントが発行されません。発行システムは、次のイベントの処理を続行します。
  • エラーメッセージが発行されます。このエラーメッセージには完全なメッセージが含まれていませんが、イベントへの参照が含まれています。
  • メッセージ状況を 「発行待ち」 に復元できません。

最大メッセージサイズが空の場合、イベントメッセーサイズのチェックは実行されません。

重要
  • 最適な最大メッセージサイズは、関係するシステムおよびネットワークとそれらの構成により異なります。このため、Infor は 「普遍的な」 デフォルトサイズ制限を指定できません。経験則からすると、十分なメモリがある場合は、最大 20 MB のメッセージを処理できると考えてください。
  • 最大メッセージサイズを定義するときは、Infor では大き過ぎるメッセージに関して 「履歴を保持」 を有効にすることをお勧めします。このようにして、スキップされたイベントのビジネス ID をイベント (tlbct5530m000) セッションでチェックできます。
  • 最大メッセージサイズを変更した後に変更内容を有効にするには、発行システムプロセスを再開する必要があります。これを行うには、次の手順に従います。

    1. イベント取得予約 (tlbct5500m000) セッションを開始します。
    2. 適切なメニューのStart/Stop Publishingをクリックします。発行の開始/停止 (tlbct5210m000) セッションが開始されます。
    3. 既存の発行システムを停止します。
    4. 既存の発行システムを再開します。

    詳細は、このセッションのヘルプを参照してください。