工具 (titrp0101m000)

セッションの目的:  工具タイプをメンテナンスします。工具タイプごとに一般データおよび工具保守データを指定できます。たとえば、このセッションで指定できるのは、工具寿命工具保守データ、計画方法などです。

サービスでは、工具タイプを参照活動、計画活動、およびサービス活動にリンクできます。

注意

導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000) セッションの工具所要計画 (TRP) チェックボックスがオンの場合にだけ、工具タイプを入力できます。

 

一般
工具
工具タイプは、工具のコーディングシステムで工具を識別するために使用する 1 次レベルです。

工具タイプの例: 

  • ハンマー
  • ドライバ
  • 手押車

工具タイプと工具シリアル番号の組合せには、ハンマー 1、ネジ回し 2、手押し車 3 などがあります。これによって、工具を一意に識別します。

タイプ
工具の分類

工具の状況を次に示します。

  • 工具の使用準備が完了 (一体型工具)
  • 使用する前に工具を構成要素で組み立てる必要がある (組立式工具)
  • 組立式工具の一部 (工具の構成要素)
工具寿命基準
工具寿命は、工具の使用可能時間数、または工具の稼働可能時間数に基づいて算出されます。未計画の工具タイプについては、このフィールドを修正することができます (利用率計画 (titrp0513m000) セッションを参照)。
寿命
工具の能力。工具の使用可能時間数または使用可能回数として表されます。
注意

工具寿命基準フィールドの値が適用なしである場合は、このフィールドはメンテナンスできません。

単位セット
品目 (tcibd0501m000) セッションの単位セットフィールドで定義した単位セット
寿命
工具寿命の標示単位の指定。

工具寿命は、工具の使用可能回数、または使用可能時間数として表すことができます。

  • 工具寿命基準フィールドが使用時間数である場合、工具寿命の単位は時間にする必要があります。
  • 工具寿命基準フィールドが使用回数である場合、工具寿命の単位は個数にする必要があります。
注意

このフィールドに入力された単位は、単位セット (tcmcs0106m000) セッションでこの工具タイプ用に定義される単位セットに存在する必要があります。

単位を修正する場合、新規の寿命フィールドで工具寿命を再計算できます。

計画者
この工具タイプの保守責任者
利用率計画のクリティカル要因
この工具タイプは、予定および実際の製造オーダの利用率計画に対するクリティカル要因であるかどうかを示します。

このチェックボックスがオンの場合、予定および実際の製造オーダごとに時系列の利用率計画を実施して、工具タイプが使用可能かどうかをチェックします。

スケジュール制約
このチェックボックスがオンの場合、スケジュール制約が工具の寿命サイクルに適用される場合があります。
計画方法
所要量を見積ったり、製造オーダまたはサービスオーダに工具を出庫したりするための計画方法
工具保守
工具保守時点
工具を何回使用したら保守が必要になるかという回数を入力します。工具保守ポイントは、工具の使用回数または使用時間数に基づいて算出されます。
注意

寿命フィールドの算出基準が使用回数または使用時間数である場合、使用回数を入力できます。

工具保守ポイント単位
このフィールドでは、工具保守ポイントの標示単位を定義できます。
個数

工具寿命を工具の使用回数に基づいて算出する場合、このフィールドの単位の物理量個数です。

時間

工具寿命を工具の使用時間数に基づいて算出する場合、この単位の物理量時間です。

警告時点
工具保守が必要になったという警告をどの時点で発するかを指定します。

たとえば、工具保守ポイント = 1000、警告率 = 25% の場合、各工具タイプの警告率が 25 のときに、工具が約 750 回使用されたという警告が発せられます。

工具保守ポイント減少率
工具タイプごとに毎回の工具保守後の工具保守ポイントの減少率を指定します。

サービスオーダを完了して工具を工具保守すると、その工具の工具保守間隔は、このフィールドで入力したパーセンテージだけ短くなります。

工具保守ポイントが 25 で減少率が 40 の場合、サービスオーダ完了後の工具保守ポイントは 15 です。つまり、工具保守ポイント 25 から 10 (40% × 25 = 10) を差し引くと、新たな工具保守ポイントは 15 になります。

注意

サービスオーダの完了は、工具タイプの工具保守時期に影響を及ぼしません。

工具保守の最大数
工具保守の最大許容回数を指定します。このフィールドが 0 (ゼロ) の場合、工具保守の許容回数は無制限になります。
単位原価
工具使用料を計算するためにサービスパッケージで使用される工具の単位原価。

原価レートの時間単位は、工具所要計画パラメータ (titrp0100s000) セッションで定義されます。

関連トピック

単位原価
金額を登録およびレポートするための会社の基準通貨の 1 つ。

複数通貨システムでは、最大 3 つの自国通貨を定義できます。

販売レート
自国通貨で指定された販売単価。販売単価は、顧客に工具の使用料を直接請求する場合に用います。使用料は、サービスの使用期間に基づいています。

この単価の時間単位は、工具所要計画パラメータ (titrp0100s000) セッションで定義されています。

販売単価
財務会社グループに属するすべての会社で共有されるエンティティの残高を表す通貨。たとえば、LN では取引先残高に参照通貨が使用されます。
注意
  • 参照通貨は、マルチサイト構造の会社の共通基準通貨です。
  • 標準通貨システム以外の通貨システムでは、参照通貨が通貨を使用したすべての計算のための会社の基準通貨になります。