オーダの完了レポート (tisfc0520m000)

このセッションは、製造オーダをリストします。製造オーダをダブルクリックして、オーダの完了レポート (tisfc0520m000) 詳細セッションで詳細をメンテナンスします。製造オーダを完了としてレポートできます。また、在庫に納入する完成品の数量や不合格品目の数量もレポートできます。

 

製造オーダ
品目
製造オーダで製造される品目
オーダ済
製造予定のオーダ数量
納入済
在庫に転記された完成品の数量
単位
品目の在庫の計測単位。たとえば、個、キログラム、1 ダース、メートルなどがあります。

棚卸単位は、計測を変換する際の基準単位としても使用されます。特に、購買オーダや販売オーダのオーダ単位や価格単位に関する変換で使用されます。これらの変換では、常に基準単位として棚卸単位が使用されます。このため、棚卸単位はすべての品目タイプ、また在庫として保存できない品目タイプにも適用できます。

オーダ状況
製造オーダのオーダ状況

指定可能な値

オーダ状況

プロジェクト (PCS)
製造オーダの対象になっているプロジェクト

このフィールドが空の場合、製造オーダの製品は見込品目です。

関連トピック

テキスト
このチェックボックスがオンの場合、オーダに書き込んだテキストがレポートに表示されます。
初期非表示
設計品目の改訂
品目の改訂

関連トピック

倉庫
完了後に品目が保管される倉庫
再作業オーダ
このチェックボックスがオンの場合、製造オーダは再作業オーダです。

関連トピック

工順
製造品目の製造に関する工順。工順が入力されていない場合、製造オーダに関して定義されている見積製造原価はありません。

デフォルト

デフォルト工順は、オーダ数量依存工順が使用されていなければ、工順パラメータ (tirou0100m000) セッションのデフォルト工順フィールドを基準にします。

デフォルト工順の取得をクリックすると、デフォルト工順が決定されます。

参照日
この日付は、セッションで定義される作業ラインおよび部品表ラインの選択を決定します。
  • 部品表 (tibom1110m000)
  • 工順作業 (tirou1102m000)

関連トピック

計画方法
計画方法が前方の場合、納期は製造開始日に基づいて将来に向かって計画されます。

計画方法が後方の場合、製造開始日は計画納期に基づいて過去に向かって計画されます。

要求納期
顧客が製造オーダの納入を要求している日付
確定納期
顧客が製造オーダの納入を要求している日付
オーダ内訳あり
作業あり
このチェックボックスがオンの場合、製造オーダには少なくとも 1 つの作業があります。

関連トピック

工程管理オーダグループ
製造オーダが属するオーダグループ

関連トピック

計画者
計画の責任者になっている従業員
工程計画者
ジョブショップの計画に責任を持つ従業員
工順グループ
類似の工順属性を持つ品目グループ。たとえば、同一ワークセンタ、工順作業、部品表など。工順グループは、製造オーダに対する選択基準としてユーザが定義します。

デフォルトの工順グループが品目 - オーダ処理 (tcibd2100m000) セッションの工順グループフィールドから取得されます。

優先順位
オーダの優先順位は優先順位別製造オーダ計画の出力 (tisfc1410m000) セッションでの出力順序を決定します。最も高い優先順位は 1 で示され、最も低い優先順位は 999 で示されます。

デフォルト

デフォルトでは、優先順位 999 がオーダに割り当てられます。

このフィールドの値は、工具の返却順の決定にも使用されます。

関連トピック

外注
品目に関わる作業を別の会社 (外注先) に委託すること。製造工程全体を委託することも、製造工程における 1 つまたは複数の作業だけを委託することもできます。
所有権
販売先取引先
オーダが販売オーダの場合、このフィールドには販売先の取引先が表示されます。
計算オフィス
プロジェクトまたは製造オーダの企業単位を決定し、管理機能を持つワークセンタ

製造オーダについては、計算オフィスが通常のワークセンタとしての役割を果たすことができるため、計算オフィスで作業を行うことができます。

ブロック済作業
このチェックボックスがオンの場合、製造オーダにはブロックされた作業があるので、この製造オーダは完了としてレポートできません。

関連トピック

オーダの完了レポート時にラベルを出力
このチェックボックスがオンの場合、スケジュール内の製造オーダのうち、完了済の各製造オーダにラベルが出力されます。

関連トピック

実際製造開始日
製造オーダの作業が開始された実際日付
完了日
プロジェクトまたはオーダの作業が終了する日付
  • 製造オーダの完了日は、オーダの状況が完了済になる日付です。
  • プロジェクトの完了日は、プロジェクトの状況が終了になる日付です。

会計取引が完了した後でも、クローズしない限り、オーダの特定の会計取引をそのまま実行することができます。これは、プロジェクトに対しても同じです。

実際納期
完成品が納入された実際日付。
実際クローズ日
LN によって製造オーダの会計結果が転記された日付

クローズ日は、次の条件を満たす必要があります。

  • 現在の日付以前であること
  • オーダ完了日以降であること
  • 品目の最後の原価計算日以降であること
先行作業の移動方法
このフィールドは、作業の再スケジュールが先行する作業の計画に与える影響を決定します。

次に示す作業構造の作業 30 を移動すると、作業 10 および 20 は、先行作業フィールドの移動方法による影響を受けます。

[...]

製造オーダ (tisfc0501m000) セッションや製造計画のシフト (tisfc1202m000) セッションを使用して製造計画をシフトする場合、作業の移動方法は考慮されません。移動方法は、製造計画 (tisfc0110m000) 詳細セッションで作業レベルをシフトする場合にのみ使用されます。

デフォルト

このフィールドのデフォルトは、デフォルト製造オーダデータ (tisfc0102m000) セッションの先行作業の移動方法フィールドの値です。

後続作業の移動方法
このフィールドは、作業の再スケジュールが後続作業の計画に与える影響を決定します。このフィールドの値は、製造オーダ (tisfc0501m000) 詳細セッションの後続作業フィールドのデフォルト値です。

次の作業構造の作業 30 を移動すると、作業 40、50、60 は、後続作業フィールドの移動方法によって影響を受けます。

[...]

製造オーダ (tisfc0501m000) セッションや製造計画のシフト (tisfc1202m000) セッションを使用して製造計画をシフトする場合、作業の移動方法は考慮されません。移動方法は、製造計画 (tisfc0110m000) 詳細セッションで作業レベルをシフトする場合にのみ使用されます。

指定可能な値

有効値

初期数量
製造オーダが発行された時点でのオーダ数量フィールドの値

関連トピック

納入予定数量
在庫への納入を待機している、製造オーダの部分の累計値

LN の倉庫管理で納入済品目の入庫手順が終了すると、納入予定数量フィールドの値が納入済フィールドに追加され、納入予定数量フィールドの値がゼロに戻されます。

仕損数量
生産された品目のうち、不合格品目となった数量

この不合格数量は次の項目で構成されます。

関連トピック

注意

製造オーダパラメータ (tisfc0100s000) セッションの不合格数量のレポート時にオーダを分割チェックボックスがオンの場合、不合格にする代わりに、製造オーダの分割 (tisfc0208m000) セッションでこの数量を分割できます。

関連トピック

不合格理由
不合格の理由。理由タイプが製造結果の却下となっている理由を使用します。

不合格の理由を定義するには、理由 (tcmcs0105m000) セッションを使用します。

関連トピック

資材をバックフラッシュ
このチェックボックスがオンの場合、製造オーダの資材はバックフラッシュとして出庫されます。

シリアル番号付品目をバックフラッシュできるのは、品目 - 倉庫管理 (whwmd4500m000) 詳細セッションで在庫内シリアルチェックボックスがオフになっており、かつ完成状態時のシリアル出庫登録フィールドが Yes に設定されている場合のみです。これ以外の場合は、シリアル番号付品目はバックフラッシュできません。

シリアル番号付品目がロット管理されている場合、品目のバックフラッシュ元のロットは、品目 - 倉庫管理 (whwmd4500m000) 詳細セッションで定義されている出庫方法 (後入れ先出し (LIFO)先入れ先出し (FIFO)) に基づきます。

時間をバックフラッシュ
このチェックボックスがオンの場合、品目の製造にかかった時間を従業員バックフラッシュにバックフラッシュできます。

関連トピック

バックフラッシュ予定数量
バックフラッシュされることになっている数量
バックフラッシュ済数量
すでにバックフラッシュされた数量
時間を段取と製造に分割
このチェックボックスがオンの場合、作業の見積の時間数と実際の時間数が分割されます。

作業の見積/実際の時間数は、段取時間とサイクル時間に分割されます。この結果、見積/実際の人時間および機械時間に対して、段取部分と製造部分ができます。これは、見積/実際時間原価 (ticst0502m000) セッションなどで表示できます。

時間を分割する必要があるかどうかを決定するために、時間を段取と製造に分割チェックボックスが製造オーダ (tisfc0501m000) 詳細セッションおよびデフォルト製造オーダデータ (tisfc0102m000) セッションに導入されています。

注意

品目 - 製造 (tiipd0101m000) セッションの時間をバックフラッシュチェックボックスがオンの場合、このチェックボックスをオンにすると、システムパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。

仕掛品振替原価構成要素
ワークセンタ間の仕掛品振替が転記される原価構成要素

入力される原価構成要素のタイプは、仕掛品振替費用である必要があります。ワークセンタ別会計取引チェックボックスがオフであれば、仕掛品振替原価構成要素フィールドは空のままでもかまいません。

このフィールドは、見積の凍結後または先頭の仕掛品振替の実行後には変更できません。

このフィールドの値は、製造オーダ (tisfc0501m000) セッションの仕掛品振替原価構成要素フィールドのデフォルト値です。

関連トピック

見積の凍結時点
見積オーダ原価が凍結されるタイミング。見積オーダ原価が凍結されると、見積資材 (ticst0101m000) セッションでデータを変更できなくなります。

デフォルト

このフィールドのデフォルトは、デフォルト製造オーダデータ (tisfc0102m000) セッションの見積の凍結時点フィールドの値です。

完了転記の実行時点
完了数量の会計取引が財務会計に転記される時点

このフィールドには、次の値を指定できます。

  • 完了数量
    完了した主品目の数量をレポートするたびに、対応する会計取引が転記されます。
  • オーダ状況完了
    製造オーダ状況完了済に設定されると、対応する会計取引が転記されます。
注意

転記の数を限定して最高のパフォーマンスを得るには、取引の転記をこれ以上頻繁に行う必要がなければ、このフィールドをオーダ状況完了に設定することをお勧めします。

このフィールドのデフォルト値は、製造オーダ (tisfc0501m000) セッションの完了転記の実行時点フィールドの値です。製造オーダ状況発行済に設定されるまでは、特定の製造オーダのセッションでこのフィールドを変更することができます。

計算日
見積完成品単位原価の計算の基準となる日付

製造オーダ (tisfc0501m000) セッションの計算日フィールドの日付が計算の実行日とは限りません。見積完成品単位原価の計算 (ticst0210m000) セッションで、計算に関して現在の日付以外の日付を定義できます。

注意
  • この日付は、計算が正しく実行された場合にのみ入力されます。
  • この日付は、資材の原価の発効日を決定するために見積/実際時間原価 (ticst0502m000) セッションで使用されます。
製造開始日および時間
製造時間の開始が予定されている日時

残作業開始日フィールドの日時を変更すると、段取 + 実行開始日フィールドの値が再計算されます。

作業の開始日は計画製造オーダからコピーされます。計画製造オーダは、オーダが企業計画からジョブショップ管理に転送されるときに、企業計画で生成されます。

倉庫管理の製造オーダ勧告 (whina3100m000) のセッションから製造オーダが転送された場合、このセッションから作業の開始日がコピーされます。

製造オーダ (tisfc0101s000) セッションでオーダをマニュアル入力する場合は、工順作業 (tirou1102m000) セッションで指定してある作業のリードタイム要素を使用して段取 + 実行開始日フィールドの値を計算します。

計画納期
品目を納入する予定の日付
ワークセンタ別会計取引
このチェックボックスがオンの場合、ワークセンタごとの製造結果を表示できます。材料費および時間原価は、それらの原価が適用されるワークセンタに転記されます。

このチェックボックスがオフの場合、製造オーダごとの製造結果を表示できます。材料費、時間原価、および付加費用は、製造オーダの計算オフィスに転記されます。

注意

また、計算オフィス通貨は、製造オーダ (作業もワークセンタもなく、資材のみがある場合) にも使用されます。

通貨

見積原価を計算するとき、依存通貨システムを使用する場合は、使用する通貨もワークセンタ別会計取引チェックボックスによって決定されます。

  • チェックボックスがオンの場合 (ワークセンタ別製造結果)、原価計算の対象になっている原価計算ワークセンタの現地通貨が使用されます。
  • チェックボックスがオフの場合 (製造オーダ別製造結果)、計算オフィスの通貨が使用されます。

見積完成品単位原価

見積完成品単位原価の計算は、ワークセンタ別会計取引チェックボックスおよび原価を表示に応じて決まります。すなわち、原価の計算基準がワークセンタか品目かに依存します。

ワークセンタ別会計取引ワークセンタ基準原価品目基準原価
オフ12
オン34

 

1: 合計完成品単位原価は、詳細な原価構成要素ごとに各ワークセンタに転記されます。使用可能なワークセンタは計算オフィスのみです。原価は計算オフィスの通貨で表されます。

2: 合計完成品単位原価は、品目の有効な原価構成要素構造ごとに計算オフィスに転記されます。原価は計算オフィスの通貨で表されます。

3: 合計完成品単位原価は、詳細な原価構成要素ごとに原価計算ワークセンタまたは計算オフィスに転記されます。ワークセンタの原価には作業費および材料費が含まれます。計算オフィスの原価には、完成品付加費用およびリンクされていない資材の原価が含まれます (追加されます)。原価は原価計算ワークセンタの現地通貨で表されます。

4: 合計完成品単位原価は、品目の有効な原価構成要素構造ごとに計算オフィスに転記されます。原価は計算オフィスの通貨で表されます。

注意

完成品単位原価は、ワークセンタ基準および品目基準のどちらでも、完成品単位原価 (ticst0510m000) セッションで表示することができます。

仕掛品振替

ワークセンタ別会計取引チェックボックスがオフの場合、仕掛品振替は計算されません。製造結果は製造オーダ別に表示されるので、原価は製造オーダの計算オフィスに転記され、ワークセンタには転記されません。その結果、異なるワークセンタ間の仕掛品振替を計算する必要がありません。

能率差異および価格差異の計算

製造オーダがクローズされると、ワークセンタ別会計取引チェックボックスにより、能率差異および価格差異をどのレベルで計算するかが決定されます。ただし、転記は次のフィールドで定義される転記方法に依存します。

  • 能率差異の転記方法
  • 価格差異の転記方法
  • 能率差異の転記方法
  • 価格差異の転記方法

パフォーマンスについての注意

このフィールドの設定は、システムパフォーマンスやデータベースの拡張に影響することがあります。 詳細は、次の情報を参照してください: ワークセンタ別会計取引

見積原価を凍結
このチェックボックスがオンの場合、見積完成品単位原価は凍結されているので修正できません。

見積完成品単位原価が凍結される時点は、見積の凍結時点フィールドによって決まります。

入庫転記に実際原価を使用
このチェックボックスがオンの場合、完成品は実際原価で在庫に入庫され、定義済の実際評価方法に従って評価されます。
注意

計画プロジェクトペグが、完成品の実際のプロジェクトペグと異なる場合、プロジェクトペグを含む JSC オーダで計算オフィス差異が発生することがあります。

パフォーマンスについての注意

このフィールドの設定は、システムパフォーマンスやデータベースの拡張に影響することがあります。 詳細は、次の情報を参照してください: Actual cost for receipt posting

確定クローズ
このチェックボックスがオンの場合、プロジェクトのすべての会計取引がプロジェクト別会計取引の削除 (tipcs3200m000) セッションによって削除されます。プロジェクト状況をリセットすることはできません。

 

製造オーダの出庫資材
クリックすると、製造オーダの出庫資材 (ticst0101m100) セッションが開始されます。
作業の完了レポート
オーダの完了レポート (tisfc0520m000) セッションを使用できます。
製造オーダ別ブロック作業
クリックすると、ブロック作業 (tisfc0540m000) セッションが開始されます。
シリアル番号
クリックすると、シリアル完成品 - 完成状態ヘッダ (timfc0110m000) セッションが開始されます。
倉庫オーダの出力
クリックすると、倉庫オーダの出力 (whinh2400m000) セッションが開始されます。