製造オーダの不合格

製造オーダで製造された品目が欠陥品であるか所要数量に満たない場合は、これを不合格としてレポートする必要があります。

品目を不合格としてレポートするには、作業の完了レポート (tisfc0130m000) 詳細セッションのRejectedフィールドに不合格数量を入力します。製造オーダの作業ごとに不合格品目をレポートできます。製造オーダに作業が含まれていない場合は、オーダの完了レポート (tisfc0520m000) セッションで不合格品目をレポートできます。

破壊試験を使用して製品を検査した場合は、不合格数量は最低でもテストされた数量でなければなりません。

仕損および産出率

製造プロセスでは多くの場合、製品の製造について実際に必要とするよりも細かく計画する必要があります。なぜなら、製品によっては仕様から外れている可能性があるためです。また、構成要素によっては、破損のあるものや、製造に適さないものがある可能性があります。この影響は、仕損および産出率でモデリングできます。詳細については、仕損および産出率を参照してください。

不合格の理由

製造オーダパラメータ (tisfc0500m000) セッションの不合格品目に理由コードを使用フィールドがオプションまた必須はとなっており、不合格数量が計画不合格数量よりも多いか少ないときに完了した作業をレポートする場合、不合格の理由を示すことができます。理由タイプが製造結果の却下となっている理由を使用します。

不合格の理由を定義するには、理由 (tcmcs0105m000) セッションを使用します。

計画不合格数量

計画不合格数量は、計画仕損および産出率に基づきます。

産出率タイプ継続の場合、計画不合格数量はゼロ (0) です。産出率タイプは工順作業 (tirou1102m000) セッションで定義できます。

産出率タイプが不連続の場合、計画不合格数量は次のように計算されます。

計画不合格数量 = 
((計画投入数量 - 仕損) × (1 - 産出率 ÷ 100)) + 仕損

記録した理由は、品質改善処理に利用できます。

再作業

製造オーダの製品の品質が受入不可であるが、修理可能な場合には、これを完了としてレポートして、再作業オーダを作成することができます。詳細については、再作業オーダを参照してください。

不合格品目の分析

不合格品目数量を出力するには、不合格の出力 (tisfc0403m000) セッションを使用します。レポートには、不合格数量および不合格の理由が示されます。不合格が発生したのはどの作業、タスク、およびワークセンタであったかがレポートに示されます。すべての不合格を特定の機械に出力することなどもできます。

不合格履歴を見直すには、不合格履歴の出力 (ticst3403m000) セッションを使用します。

不合格用倉庫

不合格品目への別のアプローチとして、完了としてレポートするが、別の倉庫に転送する、という方法もあります。LN の計画プロセスで不合格品目が使用可能としてカウントされないようにするため、企業計画で無視される倉庫に不合格品目を保管することができます。企業計画で無視される倉庫を定義するには倉庫 (tcmcs0503m000) セッションで倉庫を定義して、企業計画に含むチェックボックスをオフにします。