部品表の代替資材

一部の品目は、さまざまな仕入先から購入されている場合でも交換可能です。これらの品目はいずれも資材として部品表 (BOM) で使用することができます。標準資材の不足が製造オーダの遅延を招くことが予想される場合、LN はその資材の代替資材を 1 つ自動的に選択することができます。いずれかの資材について最大 9 つの代替資材を部品表に定義できます。

代替資材を使用すると、次のメリットがあります。

  • ユーザが介入することなく、LN が品目の資材不足を処理することができます。
  • 代替品目を使用すると、平均在庫レベルを減らすことができます。
注意
  • 代替資材製造オーダにのみ適用されます。外注購買オーダには適用されません。
  • このトピックで説明する代替資材と、代替品目 (tcibd0505m000) セッションで定義する代替品目は区別する必要があります。
  • 原価計算では、代替資材および使切資材は考慮されません。計算は、部品表内で指定された資材の原価に基づいて実行されます。
制約
  • 使切資材と代替資材の正味数量は標準資材と同じです。
  • 使切資材と代替資材の仕損および産出率などの特徴の値は標準資材と同じです。
  • 使切資材と代替資材の資材-工順関係は標準資材と同じです。
  • 部品表ライン上の構成要素が標準品目 (プロジェクトセグメントが空の品目) である場合、関連付けられた使切資材と代替資材も標準構成要素でなければなりません。
  • 部品表ライン上の構成要素がプロジェクト品目 (プロジェクトセグメントが指定された品目) である場合、関連付けられた使切資材と代替資材のプロジェクトセグメントは次のどちらかの状態でなければなりません。

    • 主品目のプロジェクトセグメントと同じプロジェクトが指定されている
    • 空 (代替が標準品目)
  • 部品表ラインの構成要素がファントムの場合は、この構成要素に使切資材または代替資材を定義することはできません。
代替資材の優先順位

それぞれの代替資材の優先順位を指定できます。標準資材が在庫切れになった場合、LN では優先順位の最も高い代替資材が最初に試されます。その資材も使用できない場合、LN ではその次に優先順位の高い代替資材が試されます。

古くなった品目の残余在庫を使い切るには

部品表 (tibom1110m000) セッションの部品表ラインで、複数品目可チェックボックスがオンになっていると、LN で、資材所要量を複数の代替資材に分割することや、部分的に代替資材を使用することができます。

10 個の資材が必要で、そのうち 6 個のみを使用できる場合、オリジナルの 6 個をまず使用してから、4 個を代替資材で補充することができます。

代替資材のチェック

パラメータの設定に応じて、製造オーダのライフサイクルのうち以下のいずれかまたは複数の時点で、LN は代替資材を必ず使用しなければならないのかどうかをチェックできます。

  • 企業計画で計画製造オーダを生成するとき
  • 工程管理 (SFC) で製造オーダが作成されるとき
  • 既存の製造オーダのために見積資材の代替生成 (ticst0216m000) セッションを実行するとき
  • 倉庫で出庫勧告を生成するとき

詳細は、代替資材および使切資材の検索トピックを参照してください。