セグメントスケジュールセグメントスケジュールは、特定のラインセグメント内の作業に必要とされる組立部品をいつジョブショップ倉庫に納入する必要があるかを示すスケジュールです。ラインの各セグメントについて、オフライン期間の範囲が定義されます。そして、期間ごとに、組立部品が必要とされる日付がスケジュールされます。このため、要求オフライン日がこの期間のいずれかに入るすべての製品バリアントが該当するセグメントについてその日に組立部品を必要とします。 セグメントスケジュールの利点は、組立部品の製品バリアントおよびセグメントの要求オフライン日しか分からなくても、このスケジュールからすぐに組立部品所要を決定できる点にあります。セグメントスケジュールを使用しなかった場合に適用される次の手順と比較してください。
セグメントスケジュールは、特に遠い先 (つまり、引当タイムフェンス以降で需要タイムフェンスよりも前の期間) の組立部品所要の概略計画に使用されます。ただし、このスケジュールの対象となるのは、引当タイムフェンスも含め、需要タイムフェンスの全期間です。セグメントスケジュールはセグメントスケジュール (tiapl4500m000) セッションに表示されます。 要求オフライン日が引当タイムフェンス内にある製品バリアントの組立部品所要は、引当の構築(サーバ) (tiasc7240m001) セッションで、組立管理によって各ラインステーションに引き当てられます。 要求オフライン日が需要タイムフェンス内にある製品バリアントの組立部品所要は、組立部品所要の計算 (tiapl2221m000) セッションで、セグメントごとに製品バリアントの範囲について一度に計算されます。この簡素化された計算は、処理量が多い場合に高いパフォーマンスを発揮します。 引当タイムフェンスの定義には、組立管理パラメータ (tiasc0100m000) 詳細セッションを使用します。需要範囲の定義には、組立計画パラメータ (tiapl0500m000) 詳細セッションを使用します。 セグメントスケジュールは次のように定義します。
例
組立ラインおよび計画期間について、次の特徴を仮定します。
セグメントをオフセットする場合、セグメント A のオフセット時間は 5 日間です。セグメント B のオフセット時間は 3 日間です。ここで、これらのセグメントのオフセット時間を計画期間の開始時間に加算します。この結果、計画期間 1 とセグメント A には、1 月 6 日 00:00:00 に開始する新しい期間が作成されます。1 月 1 日 00:00:00 にセグメント A の 5 日間のオフセット時間を加算すると、最初の時点がこの日時になるためです。2 番目の期間は 1 月 13 日 00:00:00 に開始します。計画期間 2 の開始日時 (1 月 8 日 00:00:00) にセグメント A の 5 日間のオフセット時間を加算すると、最初の時点がこの日時になるためです。したがって、計画期間 1 は 1 月 12 日 23:59:59 に終了します。 計画期間 1 とセグメント B には、1 月 4 日 00:00:00 に開始する新しい期間が作成されます。1 月 1 日 00:00:00 にセグメント B の 3 日間のオフセット時間を加算すると、最初の時点がこの日時になるためです。2 番目の期間は 1 月 11 日 00:00:00 に開始します。計画期間 2 の開始日時 (1 月 8 日 00:00:00) にセグメント B の 3 日間のオフセット時間を加算すると、最初の時点がこの日時になるためです。したがって、計画期間 1 は 1 月 10 日 23:59:59 に終了します。 ここで、要求オフライン日が 1 月 12 日の製品バリアントがある場合、この日付はセグメント A の期間 I 内にありますが、セグメント B では期間 II 内にあります。この結果、セグメント A で必要な組立部品は、計画期間 I の開始日 (1 月 1 日) に必要になります。セグメント B で必要な組立部品は、計画期間 II の開始日 (1 月 8 日) に必要です。下記の図を参照してください。1 月 12 日が X でマークされています。
注意
セグメントの期間は今後のいずれかの時点で開始するので、製品バリアントの要求オフライン日がセグメントの最初の期間より前になると問題が発生します。直前の例で、たとえば要求オフライン日が 1 月 3 日であるとします。この状況はバックログがあることを示しているので、当然正常な状況ではありませんが、このような状況が発生する可能性があります。この問題に対処するために、最初の期間に開始日はありません。そのため、スケジュールを表示すると、レコードにセグメントの最初の期間の日付が表示されるときに、計画オフライン開始日フィールドが空になっています。その結果、レコードの予定日が計画オフライン終了日まですべての組立部品所要に適用されます。 組立部品所要の計算 (tiapl2221m000) セッションでは最新のスケジュールを使用することが重要です。複数のタイプの変更で更新が必要です。組立部品所要の計算 (tiapl2221m000) セッションでこれらの変更が検出され、自動的にスケジュールが更新される場合もあります。ただし、マニュアルで更新を実行しなければならない場合もあります。スケジュールをマニュアルで更新するには、セグメントスケジュール (tiapl4500m000) セッションの適切なメニューにある [更新] コマンドを使用するか、または組立部品所要の計算 (tiapl2221m000) セッションでセグメントスケジュールを更新チェックボックスをオンにして、セッションの実行時に強制的に更新されるようにします。 スケジュールの更新が必要になるのは、以下の場合です。
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