製造同期スケジュール (PSS) における状況

組立管理において製造同期スケジュール (PSS) を用いる作業では、供給要求は以下のいずれかの状況になります。これらの状況フィールドは、ラインステーション - 組立部品供給転送(バッチ) (tiasc8510m000) セッションおよび組立部品供給転送(SILS) (tiasc8520m000) セッションで確認できます。

状況には次の種類があります。

  • 作成済 - 転送メッセージまたはラインの初期状況。
  • 入庫なし - 振替数量が入庫されなかったことを示す状況。組立部品所要が倉庫管理モジュールまたは購買管理モジュールに (組立部品供給メッセージの転送 (tiasc8220m000) セッションを使用して) 転送された後は、転送ラインの状況が [作成済] または [修正済] から [入庫なし] に変更されます。この変更が発生すると、[転送完了] チェックボックスがオンになります。
  • 修正済 - 更新によって転送情報が生成された状況。この状況は、オーダ管理 SILS 品目には設定不可能です。オーダ管理バッチ品目は更新不可能であるためです。
  • 一部入庫 - 数量の一部が入庫された状況
  • 入庫済 - 全数量が入庫された状況
  • 取消済 - オーダ内容から品目が削除されたため、組立部品が不要になった状況
注意

上記の状況はそれぞれ、外部供給に使用されるだけでなく、内部供給 (メイン倉庫によってジョブショップ倉庫が補充される場合) にも使用されます。

これらの状況を次に例を挙げて説明します。

以下は、部品 A 用に作成されるメッセージです。

  • 部品 = A
  • 数量 = 10
  • 状況 = 作成済
  • 転送完了 = No

数量を 15 に (工程倉庫の補充 (tiasc8210m000) セッションを使用して) 変更した場合、組立部品要求が倉庫管理モジュールまたは購買管理モジュールに転送されていないときは、既存のレコードが以下のように修正されます。

  • 部品 = A
  • 数量 = 15
  • 状況 = 修正済
  • 転送完了 = No

メッセージが倉庫管理モジュールまたは購買管理モジュールに転送された後、レコードは以下のようになります。

  • 部品 = A
  • 数量 = 15
  • 状況 = 入庫なし
  • 転送完了 = Yes

ここで数量を 20 に変更すると、レコードは以下のようになります。

  • 部品 = A
  • 数量 = 20
  • 状況 = 修正済
  • 転送完了 = No

ここで転送すると、直前のラインが削除されて、以下のようなラインが現れます。

  • 部品 = A
  • 数量 = 20
  • 状況 = 修正済
  • 転送完了 = Yes

組立管理では改訂は保管されません。転送状況が変更されたときにラインが削除されたのは、この理由のためです。