キュー時間の圧縮

オーダの製造計画の際には、たとえばキュー時間を定義するなどして、一部のスラックを構築すると有益です。これにより柔軟性が得られ、計画所要時間を越える特定の作業において予測外のイベントへの対処が可能になります。ただし、たとえば開始日が遅延したが当初の納入日/時間に間に合わせたい場合などは、計画済スラック量を減らした方がよいでしょう。

キュー時間を圧縮するには、自動キュー時間圧縮 (tisfc1103s000) セッションを使用します。このセッションは、製造オーダ (tisfc0501m000) セッションおよび製造計画 (tisfc0110m000) セッションの適切なメニューからアクセスできます。

自動キュー時間圧縮 (tisfc1103s000) セッションには、製造オーダの残作業のキュー時間を短縮する方法として、次の 2 つが用意されています。

  • ターゲット率: すべての作業のキュー時間を、指定された割合ずつ短縮します。ボトルネックワークセンタを含めるか、それとも除外するかを選択することができます。
  • 最良適合: 新しい開始日または納期、あるいはその両方を入力します。この新しい日付に合わせてキュー時間が短縮されます。再び、ボトルネックワークセンタの作業を含めるかどうかを選択できます。

次の方法で、各作業のキュー時間を個別に短縮することもできます。

  • 製造オーダ (tisfc0101s000) セッションで、製造オーダの計画日を変更できます。個々の調整後に、オーダが再計画されます。
  • 製造計画 (tisfc0110m000) セッションで、日付とキュー時間を変更できます。個々の調整後に、製造オーダが再計画されます。
  • 計画ボード別製造計画 (tisfc1120m000) セッションで、グラフィカルインタフェースを使用して日付とキュー時間を変更できます。個々の調整後に、オーダが再計画されます。