組立管理の概要

LN の組立管理モジュールは、FAS 品目製造時にジョブショップにおけるプロセス管理に使用されます。

組立ライン

組立ラインは、連続した一連のラインステーションから構成されます。品目は、ラインステーション間でやり取りされ、各ラインステーションでの処理によって製造されます。組立ラインは、バッファで区切られた複数のラインセグメントにさらに分割されます。この構造は、組立管理モジュールで定義する必要があります。組立ラインはメインラインと供給ラインのいずれかです。

組立オーダ

組立オーダは販売オーダ (需要) により生成することも、またコンフィギュレータで生成することもできます。組立オーダが一連の状況を通過する方法は、JSC 製造オーダに類似しています。組立部品がラインステーションの工程倉庫に割り当てられた後ではじめて、ユーザにオーダ実行が許可されます。オーダが完了したら、資材および時間数をバックフラッシュすることができます。

ラインステーションバリアント

組立オーダが組立管理モジュールに転送されると、ラインステーションオーダラインステーションバリアント (LSV)、および交換可能な構成が生成されます。ラインステーションバリアントを使用して、作業および資材をすべて特定のラインステーション用の同一仕様と組み合わせることにより、データを軽減できます。

ライン順序

コンフィギュレータから生成されたオーダの順序は、初期の状態 (組立ラインで処理される順序) になっています。組立管理では、一連の規則を使用して、これらのオーダおよび需要オーダを最終的な順序で配置できます。この規則は、優先順位 (たとえば、売上オーダは在庫オーダ番号よりも優先順位が高いなど) や、作業に関する考慮事項 (たとえば、同じ塗布色のオーダを次のオーダと並べて配置して、塗布ノズル変更時の時間浪費を回避するなど) を必然的に伴います。

組立ライン原価計算

組立オーダを JSC 製造オーダと比較すると、実行される財務計算に関して重要な差異がいくつか見られます。たとえば、結果が価格差異および能率差異には分割されないことや、完成品単位原価が計算されないことです。