メインプロジェクトとサブプロジェクトのプロジェクトパート
メインプロジェクトおよびサブプロジェクトの作業では、次の結果が得られます。
- メインプロジェクトには、そのサブプロジェクトの全体的な計画が包含されています。つまり、サブプロジェクトのネットワーク計画に対する開始および納期は、メインプロジェクトに対する全体的なネットワーク計画から直接に派生します。サブプロジェクトを制御する目的に、メインプロジェクト用に傘下の活動を定義しておくとよいでしょう。これにより、概略能力所要量の値に応じて能力所要量計画のラフカットを行うことができます。これは活動 (tipcs4101m000) セッションで活動ごとに記録できます。
- 論理上メインプロジェクトを使って、ラフカット計画を実施してサブプロジェクトを制御できます。メインプロジェクトと資材および能力フローの詳細計画との関連性は明確ではないため、メインプロジェクトに関してはカスタマイズ製品の構造を記録できません。
サブプロジェクトに対して個別にデータが記録されていない限り、メインプロジェクト用に各種のプロジェクトデータを記録してサブプロジェクトにも適用できます。このデータには次の種類があります。
メインプロジェクト傘下の活動は、(メイン) プロジェクトの見積データに組み込むことができます。メインプロジェクトは、サブプロジェクトの総計プロジェクトとしての機能を果たします。そのため、サブプロジェクトの一部のデータは、メインプロジェクトに自動集計されます。自動集計対象のデータは次のとおりです。
- 概略能力、総計能力、および消費時間 (ネットワーク計画の生成 (tipcs4210m000) セッションを使用)
- 予算原価、見積原価、実際原価、および合計請求額 (プロジェクト別標準原価の計算 (tipcs3250m000) セッションを使用)
メインプロジェクトに対しては各種の機能が実行されます。これはサブプロジェクトに対しても実行される機能であり、次の種類があります。
- ネットワーク計画
- 原価計算
- プロジェクト終了
- プロジェクトのアーカイブ
メインプロジェクト用に使用可能な原価および収益取引は、次のとおりです。
- メインプロジェクトの活動に直接に転記される時間、または直接には転記されない時間
- 提供されるサービスの販売オーダまたは販売請求