設計品目

設計品目およびその改訂

設計品目 は、製造可能な実際の品目のベースとなる理論上の品目です。設計品目は通常いくつかの改訂 (バージョン) を持ち、これらの改訂はプロトタイプから製造品目へ、さらには陳腐化した品目の範囲にまでわたります。改訂は設計品目の改訂 (tiedm1100m000) セッションで定義できます。

承認済の改訂を製造品目にリンクするには、設計品目 - 品目関係 (tiedm1101m000) セッションを使用します。設計品目を品目にコピー (tiedm1201m000) セッションでは、設計品目改訂を製造品目にコピーすることができます。

設計品目構成要素は、設計部品表 (tiedm1110m000) セッションで設計部品表に記録できます。設計部品表は製造部品表と同じ構造を備えていますが、製造部品表の場合、改訂コードは連番と同様の機能 (複数の日付に対する有効性確認) を果たします。

設計部品表は製造部品表にコピーできます。

設計品目および設計部品表は、個別にコピーすることも、いくつかのアクションを同時に実行できる、部品表一括変更 ( 部品表一括変更 (MBC) を使用してコピーすることもできます。

設計品目の関係

設計品目の改訂と 1 つ以上の品目のリンクは、設計品目と品目の関係によって形成されます。

このリンクを使用して、設計品目に加えた設計変更を実際の標準品目またはカスタマイズ品目にコピーできます。

設計品目: マウンテンバイク E-MB01

改訂記述状況
A1自転車のドラフトプロトタイプ設計中
A2自転車のプロトタイプ設計を承認
A3自転車 MB01 の親設計品目製造を承認
A4陳腐化した自転車取消済

 

設計中状況の改訂が承認された後ではじめて、別の改訂が作成可能になります。

品目に対する実際の改訂とは、次の条件をすべて満たした最新の改訂のことを指します。

  • 製造品目と設計品目に関係が存在していなければならない
  • 部品表一括変更にリンクされた品目の改訂発効日は、本日よりも前でなければならない
  • 部品表一括変更が使用されていない、または製造で承認済状況の関連する部品表一括変更が存在していなければならない
設計品目と品目の関係

設計品目と製造品目の関係は、設計品目 - 品目関係 (tiedm1101m000) セッションで定義できます。

設計品目/品目の関係は、次の目的に使用されます。

  • 設計品目にリンクされている製造品目または購買品目の、実際の改訂の判別
  • 設計品目の改訂から製造品目の製造までの遂行
改訂状況

LN で改訂状況が考慮される状況としては、以下が挙げられます。

  • 状況が設計中の場合にのみ、部品表一括変更 (部品表一括変更別設計品目 (tiedm3122m000) セッション) に改訂をリンクできます。
  • 部品表一括変更別改訂の使用先の出力 (tiedm3470m000) セッションを使用して、シグナルリストを出力できます。
  • 設計部品表のコピーデータ (tiedm1120m000) セッションで設計部品表をコピーするには、その設計部品表内の親設計品目の改訂が製造で承認済状況でなければなりません。
  • 時には、設計品目 - 品目関係 (tiedm1101m000) セッションで定義された関係を使用して設計部品表のコピーデータ (tiedm1120m000) セッションの次のフィールド値が判別されます。
    • 設計部品表コピー方法
    • 品目終了
    • 品目分類
    上記フィールドの判別が可能になるのは、こうした定義済の関係が存在している改訂が製造で承認済状況の場合のみです。
  • 親設計品目の改訂状況が製造で承認済の場合にのみ、シングルレベルの設計部品表を製造部品表へコピーできます。