記帳のトリガ

品目および倉庫付加費用評価額に追加されるのは、品目が入庫または出庫されたときです。費用がいつ追加されたかという時点は在庫評価にとって重要です。

標準原価は品目付加費用を含んでいるため、費用が転記された時期には影響されません。標準倉庫 (品目 (tcibd0501m000) セッションで定義) の倉庫付加費用も標準原価に含まれます。品目が部品表 (BOM) 内の構成要素である場合、LN では部品表倉庫を用いて、構成要素品目の標準原価が計算されます。

入庫

品目の入庫時には、品目付加費用が評価額に加算されます。購買品目の場合、これは倉庫に入庫する時点です (入庫 (whinh3512m000) セッションまたは倉庫検査概要 (whinh3122m000) セッション)。製造品目の場合、これは次の時点です。

  • オーダが完了した時点
  • オーダがクローズされた時点
  • 実際原価に基づいて仕掛品値を修正した時点

倉庫付加費用は、倉庫へ入庫した時点で、在庫評価用の評価額に追加されます。

出庫

品目付加費用が評価額に加算されるのは、品目を仕掛品に出庫した時点、またはサービスオーダの資材として出庫した時点です。

倉庫品目の転送は特殊なケースで、転送中に品目コードが変更されます。品目の出庫/入庫付加費用は、倉庫品目の転送中に適用されます。品目付加費用は、倉庫間の品目移動には使用されません。品目付加費用は、プロセスフローを通じて 1 回だけ使用されます。

品目が倉庫から出庫されると、付加費用追加点出庫に伴う倉庫付加費用は、評価額に加算されます。この合計値は商品販売原価や輸送費用などとして使用されます。この結果、倉庫転送が実行されるたびに、倉庫付加費用が評価額に追加されます。つまり、実際原価に関しては倉庫間の品目入出庫の際に評価額が増加しますが、固定振替単価品目に関しては評価額が増加しないということです。

価格計算コードのタイプが販売価格の場合、付加費用追加点出庫に伴う品目付加費用のみ定義可能です。

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