製造での原価構成要素原価構成要素を使用することにより、計算済の原価をユーザにとって有意な構成要素 (標準原価、販売価格、および評価額のユーザ定義原価構造など) に分類できます。これらの構成要素は、次の用途にも使用されます。
原価構成要素コードは、原価構成要素 (tcmcs0148m000) セッションで定義して、次のいずれかの原価タイプに割り当てます。
適用なし原価構成要素タイプは、プロジェクトおよびサービスで使用されるものです。 適用可能な原価タイプの原価構成要素は、LN におけるあらゆる会計事象 (原価、資材、作業、付加費用、労務など) にリンクしておく必要があります。 原価構成要素構造 原価構成要素構造では、価格の分類方法を決定できます。LN におけるあらゆる原価構成要素の原価が分類可能です。また、品目 - 原価計算 (ticpr0107m000) セッションで定義された 3 つの原価構成要素に関して原価を集計することもできます。原価構成要素構造を使用すると、価格を望みの詳細レベル (全総計から、詳細なブレイクダウンまで) に分類できます。 原価構成要素構造を設定するには: 総計原価 品目の総計原価構成要素は、品目 - 原価計算 (ticpr0107m000) セッションで定義する必要があります。総計原価構成要素は、次の原価に関連付けられています。 品目 - 原価計算 (ticpr0107m000) セッションの標準原価構成要素体系フィールドまたは組立ライン原価計算データ (ticpr0115m000) セッションの組立管理でチャートを入力しない場合、あらゆる原価が総計原価構成要素に関して分類されます。つまり、ジョブショップ管理において、オーダまたは数量を完了としてレポートしてから品目を倉庫に入庫した場合、次の処理が行われます。
原価構成要素構造を設定するには: 詳細原価 原価を詳細に分類したい場合、標準原価体系詳細 (ticpr0110m000) セッションで、総計原価構成要素のほかに詳細原価構成要素を定義しておく必要があります。詳細原価構成要素は、原価構成要素体系 (ticpr0109m000) セッションで定義されるチャートにリンクされています。関連する詳細原価構成要素を持つチャートを品目 - 原価計算 (ticpr0107m000) セッションの標準原価構成要素体系フィールド、または組立ライン原価計算データ (ticpr0115m000) セッションの組立管理で入力すると、そのチャート用に定義した原価構成要素構造 (チャート詳細) に従ってあらゆる原価が分類されます。つまり、ジョブショップ管理において、オーダまたは数量を完了としてレポートしてから品目を倉庫に入庫した場合、次の処理が行われます。
原価構成要素への原価の記帳 製造品目の製造時に、あらゆる原価はリンク先の原価構成要素に記帳されます。次に示す原価構成要素は、完成品の原価構成要素構造内の原価構成要素とは異なる場合があります。
製造後にオーダを完了としてレポートした場合、品目が倉庫に入庫され、完成品の原価構成要素構造内に定義された原価構成要素に、原価が記帳されます。製造オーダ (tisfc0501m000) セッションの完了転記の実行時点フィールドが完了数量の場合、製造オーダの数量が完了としてレポートされると、即座に原価が記帳されます。
注意
組立管理において、詳細原価構成要素を持つチャートは、完成品にではなく組立ラインにリンクされます。
例
説明: 標準原価体系詳細 (ticpr0110m000) セッションで構成要素品目 C の詳細原価構成要素 SURCH_C を定義しておき、詳細原価構成要素 SURCH_C に転記されている原価を完成品 A に関しては別途にレポートしたい場合は、完成品 A のチャート詳細にも原価構成要素 SURCH_C を定義しておく必要があります。原価構成要素 SURCH_C は、品目 A に関して定義されていない場合、品目 A の総計原価構成要素 SURCH_A の一部になります。標準原価体系詳細 (ticpr0110m000) セッションで品目の原価構成要素構造の詳細原価構成要素を定義してください。
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