遡及処理LN において資材出庫または完成品納入の記録の際、遡及処理を使用すれば、過去日付の取引を転記することができます。こうすることにより、実際の製造プロセスの実行後ある程度経ってから LN を更新する場合に、取引をより正確に転記することができます。 遡及処理を使用しない場合、LN の日付が全会計取引の転記基準日となるため、今日の原価構造がベースになります。遡及処理が許可されている場合、現在の原価を使用する代わりに、履歴から取得された別の原価構造を使用することができます。 入力済の完了日後に原価を再計算し、完成品の評価方法として固定振替価格を適用した場合、完成品の在庫が自動的に再評価されます。
例
品目の評価方法として、固定振替価格を使用します。1 月 1 日付けでの品目の固定振替価格 (FTP) は $12 です。1 月 2 日付けで評価額を再計算して、固定振替価格を $13 に設定します。 1 月 3 日に完了した 1 品目の製造オーダをレポートし、製造結果を転記します。 遡及処理を使用しない場合 1 月 3 日を完了日として入力すると、固定振替価格は $13 になります。仕掛品 は $13 刻みで減分され、これと同じ金額刻みで在庫の値が増分されます。 遡及処理を使用した場合 1 月 1 日を完了日として入力した場合、固定振替価格は $12 になります。仕掛品は $12 刻みで減分され、在庫の値は $13 刻みで増分されます。この差異 ($1) は、再評価額として転記されます。
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