減価償却の振戻
LN では、固定資産の減価償却取引のすべての仕訳を、固定資産管理パラメータ (tffam0100s000) セッションで定義される転記簿の総勘定元帳モジュールに転記します。この帳簿は、財務帳簿または商業帳簿でなければなりません。
転記簿に加えて、固定資産管理パラメータ (tffam0100s000) セッションで定義される追加帳簿または転記簿以外の帳簿の減価償却取引も、総勘定元帳モジュールに転記できます。資産帳簿 (tffam1510m000) セッションで総勘定元帳への減価償却転記チェックボックスをオンにすると、追加帳簿の減価償却取引を総勘定元帳モジュールに転記できます。
資産が除売却されると、総勘定元帳モジュールへの減価償却累計額の転記が転記簿に振り戻されます。このような振戻仕訳に加えて、LN では減価償却累計額の振戻仕訳を追加転記簿に作成します。
例
資産の価額を 12000 ドルとします。資産の資産耐用年数は 1 年です。資産帳簿 (tffam1510m000) セッションで総勘定元帳への減価償却転記チェックボックスをオフにすると、次の仕訳がデフォルト設定されます。LN により、追加転記帳簿に対して次の仕訳が生成されます。
取引 | タイプ | 元帳勘定 | 金額 |
---|
資産計上 | 借方 | 資産勘定科目 (IDT FAM_ASSE) | 12000 |
貸方 | 資本蓄積勘定科目 (IDT FAM_CAPA) | 12000 |
期間 1 での資産減価償却 | 借方 | 減価償却費勘定科目 (IDT FAM_DEPR) | 1000 |
貸方 | 減価償却累計額勘定科目 (IDT FAM_ACCU) | 1000 |
期間 2 での資産減価償却 | 借方 | 減価償却費勘定科目 (IDT FAM_DEPR) | 1000 |
貸方 | 減価償却累計額勘定科目 (IDT FAM_ACCU) | 1000 |
期間 2 後の 9000 の資産除売却 | 貸方 | 資産勘定科目 (IDT FAM_ASSE) | 12000 |
借方 | 減価償却累計額勘定科目 (IDT FAM_ACCU) | 2000 |
借方 | 資産売却益勘定科目 (FAM_PROC) | 9000 |
借方 | 損失勘定 (FAM_LOSS) | 1000 |
資産帳簿 (tffam1510m000) セッションで総勘定元帳への減価償却転記チェックボックスをオンにすると、次の仕訳がデフォルト設定されます。LN により、追加転記帳簿に対して次の仕訳が生成されます。
取引 | タイプ | 元帳勘定 | 金額 |
---|
資産計上 | 借方 | 資産勘定科目 (IDT FAM_ASSE) | 12000 |
貸方 | 資本蓄積勘定科目 (IDT FAM_CAPA) | 12000 |
期間 1 での資産減価償却 | 借方 | 減価償却費勘定科目 (IDT FAM_DEPR) | 1000 |
貸方 | 減価償却累計額勘定科目 (IDT FAM_ACCU) | 1000 |
借方 | 推定減価償却勘定科目の借方勘定 (IDT FAM_CALC) | 1000 |
貸方 | 推定減価償却勘定科目の貸方勘定 (IDT FAM_CALC) | 1000 |
期間 2 での資産減価償却 | 借方 | 減価償却費勘定科目 (IDT FAM_DEPR) | 1000 |
貸方 | 減価償却累計額勘定科目 (IDT FAM_ACCU) | 1000 |
借方 | 推定減価償却勘定科目の借方勘定 (IDT FAM_CALC) | 1000 |
貸方 | 推定減価償却勘定科目の貸方勘定 (IDT FAM_CALC) | 1000 |
期間 2 後の 9000 の資産除売却 | 貸方 | 資産勘定科目 (IDT FAM_ASSE) | 12000 |
借方 | 減価償却累計額勘定科目 (IDT FAM_ACCU) | 2000 |
借方 | 資産売却益勘定科目 (FAM_PROC) | 9000 |
借方 | 損失勘定 (FAM_LOSS) | 1000 |
借方 | 借方勘定 (IDT FAM_ADDL) | 2000 |
貸方 | IDT FAM_ADDL からの貸方勘定 | 2000 |