MACRS テーブル減価償却を計算するには

MACRS テーブル減価償却では、LN の率表を使用して資産耐用年数中の各年度における年次減価償却率が決定されます。初年度では年率が適用され、その結果が回収期間の最初から年度末日までの各期間に分割されて減価償却費が計算されます。残りの年度においては、結果は各年度の各期間に分割されます。MACRS テーブル減価償却には次の 2 種類があります。

MACRS テーブル日次

MACRS テーブル日次の公式では、LN の率表から求められた割合を使用して年間減価償却額を計算し、その金額を次の公式を使用して年度中の各期間に分割します。

年間減価償却額 = 年間減価償却の割合 × 原価 

各期間の減価償却額 = 
年間減価償却額 × (期間中の日数 ÷ 税金年度中の日数)
例: MACRS テーブル日次
  • 初年度

会社に原価が $10,000、資産耐用年数が 5 年のコンベアがあり、その稼働日は 2002 年 1 月 1 日です。管理でこのコンベアを MACRS 200 % 定率法を使用して半年間の平均方法で減価償却するよう決定したとします。LN は、各年度の年率の計算に率表を使用します。

初年度の率表は 20 % で、LN は減価償却額を次のように計算します。

(20 % × $10,000) = $2,000

LN は次に、この年度の各期間ごとの日数に基づき、各期間の減価償却額を計算します。資産耐用年数中の最初の期間は 25 日しかないため、LN はこの期間の減価償却費を次のように計算します。

 $2,000 × (25 ÷ 365) = $136.99

初年度の 2 番目の期間は 31 日あり、LN では減価償却額を次のように計算します。

$2,000 × ( 31 ÷ 365) = $169.86

LN は初年度の期間 1 における減価償却費 $136.99 と、期間 2 における減価償却費 $169.86 を記録します。資産が税金年度の最初の日以外に使用開始される場合、LN は稼働日から税金年度末日までの日数を、上記の計算の 365 の代わりに使用します。

たとえば、資産が 2002 年 11 月 6 日に使用開始された場合、LN は初年度は 56 日しかなかったと計算します。LN は期間 1 の計算で 25 ÷ 56 を、期間 2 の計算では 31 ÷ 56 を使用します。

  • 第 2 年度

第 2 年度では、LN は率表を使用して、この年度の率が 32 % であると判断します。LN は年次減価償却費を次のように計算します。

(32 % × $10,000) = $3,200

第 2 年度の最初の期間は 31 日で、LN はこの期間の減価償却を次のように計算します。

$3,200 × (31 ÷ 365) = $271.78
MACRS テーブル定期

MACRS テーブル定期の公式では、LN の率表から求められた割合を使用して年間減価償却額を計算し、その金額を次の公式を使用して年度中の各期間に均等に分割します。

年間減価償却額 = 年間減価償却の割合 × 原価 

各期間の減価償却額 = 年間減価償却額 ÷ 年度中の期間
例: MACRS テーブル定期
  • 初年度

会社に原価が $10,000、資産耐用年数が 5 年のコンベアがあり、その稼働日は 2001 年 1 月 1 日です。管理でこのコンベアを MACRS 200 % 定率法を使用して半年間の平均方法で減価償却するよう決定したとします。LN は、各年度の年率の計算に率表を使用します。

初年度の率表は 20 % で、LN は減価償却額を次のように計算します。

(20 % × $10,000) = $2,000

LN は次に、各期間の日数に関係なく、各期間の減価償却費を計算します。初年度の各期間において、LN は次の計算を行います。

$2,000 ÷ 12 = $166.67

LN はこの金額を稼働日から初年度の会計年度末日までにわたって均等に分割します。

  • 第 2 年度

第 2 年度では、LN は今年度が 32 % になるよう率表を使用します。年次減価償却費は次のように計算されます。

(32 % × $10,000) = $3,200

第 2 年度の各期間で、LN は次の計算を行います。

 $3,200 ÷ 12 = $266.67

LN は第 2 年度の各期間の減価償却費 $266.67 を記録します。