取引タイプの使用

取引の入力は、取引タイプに基づいて行います。取引タイプは取引分類別にグループ化されます。

取引タイプによって、次のことが決まります。

  • 取引入力時 (リアルタイム処理)、またはバッチのファイナライズ時 (バッチ処理) に元帳履歴およびディメンション履歴を更新するかどうか
  • 伝票番号の生成方法
  • 伝票番号を連番にするかどうか
  • 取引の入力に使用されるセッション

取引タイプは取引タイプ (tfgld0511m000) セッションで定義できます。履歴更新モードフィールドは、LN が総勘定元帳履歴をいつ更新しなければならないかを定義します。取引分類フィールドは取引タイプが含まれる分類を定義します。

取引の伝票番号は取引タイプにより一緒に保持されます。伝票番号は 1 度だけ 1 つの取引タイプと組み合わせて使用できます。取引タイプおよび伝票番号内で取引ラインの入力ができます。このようにして、たとえば、元帳取引と未決済請求書との関連を調べることができます。

取引の作成に使用するセッションを定義するためには、取引タイプ (tfgld0511m000) セッションのメインセッションフィールドおよび次のセッションフィールドを使用します。財務会計には、あらゆるタイプの取引に対応したセッションが用意されています。ただし、(Infor ツールで) 既存の標準セッションを別のセッションにコピーし、その設計を調整してカスタマイズしたセッションを取引タイプにリンクすることも可能です。

取引入力セッション

取引分類フィールドに入力した値に応じて、次の標準セッションを選択することができます。

  • 振替仕訳
    メインセッション: 振替仕訳伝票 (tfgld0618m000) は、振替仕訳に関するマルチラインデータを入力するセッションです。このセッションには、当初は非表示になっているカラムが多数含まれており、必要に応じて有効にすることができます。そのため、借方金額と貸方金額の入力も別になっています (別々のカラム)。
  • 販売請求書/販売貸方票
    • メインセッション: 販売請求書 (tfacr1110s000)
    • 次のセッション: 取引 (tfgld1102m300)
  • 販売訂正

    請求書に関する訂正のためのセッション: 

    • メインセッション: 販売請求書訂正 (tfacr2110s000)
    • 次のセッション: 取引 (tfgld1102m300)

    複数の販売請求書にリンクする貸方票のためのセッション: 

    • メインセッション: 取引先 - 貸方票 (tfacr2120m000)
    • 次のセッション: 貸方票を請求書に割当 (tfacr2121m000)

    請求書が不良であるか、あるいは非不良であるかを示すためのセッション

    • 不良販売請求書 (tfacr2140m000)
  • 購買請求書購買貸方票

    購買請求書タイプが費用請求書および購買オーダ関連請求書の場合

    • メインセッション: 購買請求書入力 (tfacp2600m000)
    • 次のセッション: 適用なし
  • 購買訂正

    購買請求書に関する訂正のためのセッション: 

    • メインセッション: 購買請求書訂正 (tfacp2110s000)
    • 次のセッション: 取引 (tfgld1102m300)

    貸方票を複数の購買請求書にリンクするためのセッション: 

    • メインセッション: 貸方票を請求書に割当 (tfacp2120m000)
    • 次のセッション: 請求書/スケジュールの貸方票への割当 (tfacp2121s000)
  • 開始残高
    • メインセッション: 振替仕訳伝票 (tfgld0618m000)
    • 次のセッション: 適用なし
  • 現預金
    • 現預金取引および銀行取引:
      メインセッション: 銀行取引 (tfcmg2500m000)
    • 次のセッション: 取引 (tfgld1102m300)
    • メインセッション: 支払予定 (tfcmg2110s000)
    • 次のセッション: 支払予定 (明細) (tfcmg2116s000)
    • メインセッション: 回収予定 (tfcmg2111s000)
    • 次のセッション: 回収予定 (明細) (tfcmg2117s000)
    • 支払予定の状況を変更する場合: 
      メインセッション: 支払予定状況 (tfcmg2512m000)
    • 次のセッション: 支払予定 (明細) (tfcmg2116s000)
    • 回収予定の状況を変更する場合: 
      メインセッション: 回収予定状況 (tfcmg2513m000)
    • 次のセッション: 回収予定 (明細) (tfcmg2117s000)
    • 仮払金または前払金を購買請求書に割り当てる場合:
      メインセッション: 前払金/仮払金を請求書に割当 (tfcmg2131s000)
    • 次のセッション: 仮払金/前払金を請求書に割当 (tfcmg2106s000)
    • 仮受金または前受金を販売請求書に割り当てる場合:
      メインセッション: 前受金/仮受金を請求書に割当 (tfcmg2130s000)
    • 次のセッション: 仮受金/前受金を請求書に割当 (tfcmg2105s000)
取引入力デフォルト

取引タイプを取引タイプ (tfgld0511m000) セッションで定義したら、取引入力デフォルト (tfgld0131m000) セッションを開始して、選択したユーザによる取引入力が可能な財務会社および取引タイプを定義します。また、デフォルトバッチ記述も定義できます。