支払/回収方法

未決済の購買請求書の支払および未決済の販売請求書の支払の回収を行う方法がいくつかあります。たとえば、小切手、手形、銀行オーダ、支払伝票、自動支払/口座引落などを利用できます。

それぞれの方法で特定の詳細が必要です。これらは支払/回収方法 (tfcmg0140s000) セッションで定義できます。

それぞれの支払方法や回収方法について、次の詳細があります。

  • 回収/支払
    発注先への支払または顧客からの回収に、その支払/回収方法を使用するかどうか。顧客への支払は負の回収として、また発注先からの回収は負の支払として表示されます。
  • 支払/回収方法の種類
    手形またはマニュアル入力した支払や回収に関する自動支払や口座引落手順で、その支払/回収方法を使用するかどうか
  • 支払/回収作成セッション
    自動支払/口座引落手順の間、LN 内のセッションで支払伝票または回収伝票が作成されます。さまざまなセッションおよび支払レポートが、それぞれの支払伝票に必要です。 

    回収と支払のための伝票および順編成ファイルを作成するには、次のようにさまざまなセッションを使用できます。

    • 発注先支払には、支払の振替 (tfcmg1260m000) セッションを使用します。
    • 口座引落には、口座引落の振替 (tfcmg4260s000) セッションを使用します。
    • ドイツでの口座引落には、ディスケット用ドイツの銀行オーダ (借方) の作成 (tfcmg4261s000) セッションを使用します。
    • ドイツでの支払には、ディスケット用ドイツの銀行オーダの作成 (tfcmg1261m000) セッションを使用します。
  • XML ファイル
    支払/回収方法に対する XML ファイルのパスは、銀行/支払方法別のデータ (tfcmg0145s000) セッションで定義します。XML ファイルのレイアウトをXML 支払/回収レイアウト (tfcmg0524m000) セッションで定義する必要があります。
  • 支払レポート
    支払および口座引落の処理中に作成する必要がある、追加のレポートまたは ASCII ファイルのタイプ。銀行ファイルは、支払の振替 (tfcmg1260m000) セッションでの支払バッチの処理時に作成されます。
  • 追加のレポート
    ディスケット支払や電子的支払を行う場合に作成する必要のある、追加のレポートや ASCII ファイルのタイプ
  • 出力タイプおよびデフォルトレポートデバイス
    支払ファイルを銀行に転送する方法
  • ステップ
    LN で支払伝票や回収伝票に関して実行する必要のあるステップ。それぞれのステップについて、LN で伝票状況を更新し、該当する場合には財務会計転記を総勘定元帳に作成します。一部のステップは必須ですが、その他のステップはオプションです。オプションのステップは選択可能です。
  • 小切手マスタ
    事前採番された手形などの支払伝票を使用する場合、小切手で支払うことができます。それぞれの銀行/支払方法について、使用可能な小切手および使用済小切手を小切手マスタに登録します。これは小切手マスタ (tfcmg2115s000) セッションで定義できます。
  • 伝票の構成
    伝票は、個別の請求書または複数の請求書を対象に作成することができます。
中間ステップ

支払は、手順全体が完了するまでにいくつかの段階を経由します。

支払ステップ

  • 支払について、次のステップを使用できます。

    • 手形 (受取)
    • 手形 (受取/送付)
    • 手形 (支払)

手形 (支払) ステップは必須であり常に実行されます。

支払に予定状況が必要な場合にのみ、これらのアクションのいずれかまたは両方が実行されます。実際には、手形 (受取) ステップは、手形や同様の伝票を転記する場合にしか使用されません。手形 (受取/送付) ステップは、小切手や銀行オーダなど、その他の大部分の支払に使用されます。

回収ステップ

回収について、次のステップを使用できます。

  • 手形 (取引先承認済)
  • 取立依頼済伝票
  • 手形 (支払)

手形 (支払) ステップは必須であり常に実行されます。

手形ステップ

手形については、多くの中間ステップを使用できます。管理対象とする手形の状況のステップを選択します。たとえば、支払および回収のステップに加えて、次のステップを選択できます。

  • 手形担保差入
  • 手形 (裏書)
  • 手形 (割引)
  • 手形 (満期)
  • 手形 (無効)
  • 手形 (清算)

中間ステップを選択した場合は、支払予定または回収予定が自動的に作成されますが、マニュアルで作成することもできます。一部の中間ステップについては、次のセッションを使用してマニュアルで状況を変更する必要があります。

  • 支払予定状況 (tfcmg2512m000)
  • 支払予定 (明細) (tfcmg2116s000)
  • 回収予定状況 (tfcmg2513m000)
  • 回収予定 (明細) (tfcmg2117s000)
  • 回収予定 (tfcmg2111s000)
  • 支払予定 (tfcmg2110s000)

中間ステップを選択しなかった場合、直ちに売掛金または買掛金の統制勘定に、支払額や回収額が転記されます。これらの支払に対しては調整を行う必要はありません。

財務転記の前提条件

財務会計転記が必要なステップごとに、LN では次の元帳勘定およびディメンションに金額を転記します。

  • 売掛金または買掛金で取引先グループに定義した統制勘定
  • 次のセッションのいずれかで支払方法に選択した、元帳勘定およびディメンション

    • 銀行/支払方法別のデータ (tfcmg0145s000)
    • 銀行/支払方法別転記データ (tfcmg0146s000)
    • 支払/回収方法別手形転記データ (tfcmg0514m000)

LN では、次の取引に関して財務会計転記を作成します。

  • 銀行オーダおよび小切手による支払
  • 口座引落および小切手による回収
  • 支払手形
  • 受取手形