財務取引先グループの元帳勘定債務者および債権者の統制勘定に加えて、特定の元帳勘定も、売掛金モジュールおよび買掛金モジュールからのさまざまな取引用に事前定義されています。 財務取引先グループごとに、各取引に対する統制勘定、元帳勘定、およびディメンションを定義する必要があります。詳細については、財務取引先グループを参照してください。
注意
ほとんどの種類の取引には、買掛金と売掛金の両方が存在します。しかし、買掛金と売掛金のいずれかに特定の少数の取引があります。買掛金または売掛金に特有の取引の場合は、これが記載されます。 財務取引先グループに設定できる勘定科目は、使用する機能によって異なります。たとえば、ファクタリング、手形、および固定資産には、一連の統制勘定があります。次に、買掛金および売掛金で一般に使用される統制勘定について説明します。
前払金 - 有形資産および前受金
前払金または前受金がこの勘定に転記されます。この勘定は、前受金を記帳するときには貸方に記入され、前受金を請求書に割り当てるときには借方に記入されます。これらの取引は、たとえば、銀行取引 (tfcmg2500m000) セッションなどで入力されます。
実現為替差益
実現為替差益がこの勘定に転記されます。この勘定は、外貨建て請求書の支払または回収を処理するときに使用されます。回収時点の為替レートが請求時点の為替レートと異なる場合、結果として為替差益が生じます。 実現為替差益は次の時点で転記されます。
実現為替差損
実現為替差損がこの勘定に転記されます。この勘定は、外貨建て請求書の支払または回収を処理するときに使用されます。回収時点の為替レートが請求時点の為替レートと異なる場合、結果として為替差損が生じます。
未実現為替差益
為替差益がこの勘定に転記されます。この勘定は次の場合に使用されます。 実現為替差益は次の時点で転記されます。
注意
未実現為替利益は、買掛金パラメータまたは売掛金パラメータに指定された場合にのみ転記されます。
未実現為替差損
為替差損がこの勘定に転記されます。この勘定は次の場合に使用されます。 実現為替差損は次の時点で転記されます。
支払差額
支払差額がこの勘定に転記されます。支払差額の償却 (tfacr2240m000) または支払差額の償却 (tfacp2230m000) セッションを使用して、小さい差額を自動的に償却できます。
割引
値引を含む回収または支払を処理するときに、値引がこの勘定に転記されます。
延滞金利
延滞金利額は、銀行取引 (tfcmg2500m000) セッションで控除されるときに、この勘定に転記されます。
請求回収
オーダに関連する購買請求書を調達に入力するときに、購買請求書がこの勘定に転記されます。 オーダに関連する購買請求書が LN に入力され、請求書状況が登録済に設定されるときに、この勘定が借方に記入されます。購買請求書が承認されるときに、この勘定が貸方に記入されます。詳細については、購買請求書の処理を参照してください。 この勘定は、買掛金に対してのみ使用されます。
支払予定および回収予定
支払予定および回収予定はこの勘定に転記されます。銀行/支払方法別転記データ (tfcmg0146s000) セッションの勘定タイプフィールドで支払予定または回収予定が選択されている場合、この勘定科目に取引予定が記帳されます。回収状況が予定から最終に切り替えられると、入出金額は統制勘定に移動します。
支払予定の控除額および回収予定の控除
この勘定は、銀行/支払方法別転記データ (tfcmg0146s000) セッションの控除フィールドの設定に応じて使用されます。 支払または回収の調整が終了していない間 (すなわち、支払/回収が予定の状況にある場合) は、すべての控除 (値引、延滞金利、および支払差額) をこの元帳勘定に格納できます。 支払または回収が予定の状況にある限り、さまざまな見込み控除は値引、延滞金利、または支払差額の最終勘定には転記されず、この中間勘定に一括して転記されます。控除は、支払または回収が調整されると、この中間勘定から最終勘定へ転記されます。
正味前払金 - 有形資産および正味前受金
たとえば、ドイツなどのいくつかの国では、多額の前払金/前受金に税金を支払う義務があります。税抜き支払済合計金額がこの勘定に転記されます。
注意
前払金/前受金に税金を賦課する場合には、現預金管理パラメータ (tfcmg0100s000) セッションで前払金/前受金の税金計算チェックボックスをオンにします。
前払金総額 - 有形資産および総前受金
現預金管理パラメータ (tfcmg0100s000) セッションの前払金/前受金の税金計算チェックボックスをオンにすると、前払金/前受金に税金が計算されます。税込み支払済合計金額がこの勘定に転記されます。
価格差額
価格差額がこの勘定科目に転記されます。購買請求書の自動照合および自動承認時に価格差額が発生する場合があります。これらの差額は、買掛金パラメータ (tfacp0100m000) セッションで定義されたマージン内に収まる金額にしてください。 この勘定は、買掛金に対してのみ使用されます。
仮払金および仮受金
仮払金/仮受金がこの勘定科目に転記されます。この勘定は、仮払金または仮受金を記帳するときは借方に記入され、これを請求書に割り当てるときは貸方に記入されます。
不良請求書
不良請求書がこの勘定科目に転記されます。この勘定は、売掛金に対してのみ使用されます。
注意
請求書の不払が見込まれる場合、請求書修正を使用して、その請求書を不良請求書として転記することができます。この請求書は、通常の統制勘定の貸方に記入され、不良請求書勘定の借方に転記されます。
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