未実現為替差

未実現為替差とは、まだ支払が済んでいない請求書に対して計算される為替差です。為替差は、次の時点で実現済 (実際の差額) になります。

注意

未実現為替差が計算されるかどうかは、複数のパラメータ設定によって決まります。これらの設定については、為替差で説明しています。

未実現為替差は、次の場合に発生します。

請求書の一部が支払済の場合、LN では、次の公式を使用して残余未決済請求額に対する為替差が計算されます。

未実現為替差 = 未決済請求額 x (請求書レート ÷ レート係数 - 新レート ÷ レート係数)

未実現為替差益または損失は、財務取引先グループで使用するために指定した元帳勘定に転記されます。

購買請求額は 10,000 ユーロです。

請求通貨はユーロです。

自国通貨は US ドルです。

請求日は 2007 年 01 月 01 日です。

為替レート:
開始日ユーロから US ドル請求額 (US ドル)
2007-01-011.36213,6210 US ドル
2007-02-011.26412,6423 US ドル
2007-02-151.26912,6904 US ドル

 

レート係数は 1 です。

為替差の評価替 (tfacp2240m000) セッションは、2007 年 02 月 10 日に実行されます。

2007 年 02 月 10 日に計算される未実現為替差は次のとおりです。

10,000 x (1.362 - 1.264) = 978.00 US ドル

販売請求書に対しては、この為替差は未実現為替差損となります。この請求書は購買請求書であるため、この為替差は未実現為替差です。