財務会計統合マッピングのためのテーブル共有
複数会社構造においては、マッピング体系および調整テーブルの共有に特定のルールが適用されます。
一般ルール
LN で、会社 (tcemm170) テーブルを共有する全財務会社がマッピング体系を必ず共有するように、マッピング体系を常に一元化する必要があります。
特定の財務会社が特定の取引に別のマッピングを使用して、その会社向けにマッピングを設定する必要がある場合は、たとえば元帳マッピング (tfgld4569m000) セッションで (財務会社フィールドを空欄のままにせずに) 財務会社番号を入力する必要があります。
複数会社構造においては、財務会社が多くの財務テーブルを共有しながら他のテーブルを共有しないようにする必要性が生じることもあります。適用される一般ルールは、次のとおりです。
財務会計統合テーブル
すべての会社が財務会計/ロジスティックモジュールの全テーブルを共有する必要があります。
統合元帳勘定
複数会社構造の会社はそれぞれ、同じ統合元帳勘定を使用する必要があります。これを行うには、勘定科目表 (tfgld008) テーブルを共有するか、個々の会社の統合元帳勘定をまったく同じように定義します。また、各会社がディメンション (tfgld010) テーブルを共有するか、または全会社で同じディメンションを定義することにより、同じディメンションが使用されるようにする必要があります。
取引タイプとシリーズ
複数会社構造の会社はそれぞれ、取引タイプとシリーズも同一のものを使用する必要があります。これを行うには、全会社で同一の取引タイプを定義するか、取引タイプ (tfgld011) テーブルを共有する必要があります。シリーズ (tfgld017) テーブルは共有できません。ただし、マッピング体系 (tfgld477) テーブルに使用されるシリーズは、各財務会社で定義する必要があります。
例外
これらのルールには例外が許可されています。共通の統合勘定またはディメンションが存在しない財務会社では、元帳マッピング (tfgld4569m000) セッションまたはディメンションマッピング (tfgld4571m000) セッションで、特にその会社の要素を別の元帳勘定またはディメンションにマップする必要があります。共通の取引タイプが存在しない場合は、マッピング体系 (tfgld4573m000) セッションの [伝票の採番/集約] タブで、財務会社の統合伝票タイプ用に特定の取引タイプを定義する必要があります。
取引テーブル
統合取引 (tfgld482) テーブルと調整取引 (tfgld495) テーブルは、共有が必須ではありません。各会社が調整データ (tfgld495) テーブルに保存するデータは莫大な量に及ぶため、このテーブルは共有しないことをお勧めします。ただし、このテーブルを共有すべきかの判断は、特定のシステム、データベース機能、および調整の必要性によっても左右されます。
テーブル共有モデリング
テーブル共有モデリングを使用して、必須のテーブル共有構造を設定することができます。会社 (tcemm170) テーブルを共有する財務会社はすべて、中央統合マッピング (R10100) テーブルセットのテーブルを共有する必要があります。