ソーシング率を使用するには

ソーシング率の機能は、複数の購買取引先にオーダを配分するために使用します。これは、次のような取引先が複数のある場合のみ重要です。

  • 同じ品目を納入する発注先
  • 対象品目を納入する優先順位が同じ発注先

この場合、オーダ数量は、取引先に割り当てられているソーシングルールに従って分配されます。

多くの場合、取引先には最小または最大オーダ数量が割り当てられています。この場合、LN でこれらの数量が考慮されます。結果は、数量制限がない場合と異なることがあります。

ソーシング率に従うと、取引先の最大オーダ数量が割当品目数量よりも少ない場合があります。この場合、残りの数量はソーシング率に従って他の取引先に割り当てられます。

一方、割当品目数量よりも発注先の最小オーダ数量が多い場合があります。 この場合、この取引先にオーダは発注されません。すべての品目は、ソーシング率に従って他の取引先へ分配されます。

注意

ソーシング率のスケールを 100 にすることはできません。ソーシング率は分配の目的のみに使用されるためです。

次の例では、各取引先が特定の品目の納入について同じ優先順位を持ちます。

-ソーシング率、例 1ソーシング率、例 2
発注先 150%50%
発注先 230%40%
発注先 320%40%
合計100%130%

 

所要量は 1000 品目であり、LN によって以下の計算が実行されます。これらの計算によって、品目は複数の取引先にオーダされます。各例は、オーダ数量制限が考慮される場合と考慮されない場合で計算されています。

例 1
-計算品目 *数量 **計算品目 ***
S1.50 × 1000500400 (最大)-400
S2.30 × 1000300400 (最大)(30 ÷ 50) × 600360
S30.20 × 1000200300 (最大)(20 ÷ 50) × 600240

 

例 2
-計算品目 *数量 **計算品目 ***
S1(50 ÷ 130) × 1000385400 (最小)-000
S2(40 ÷ 130) × 1000308500 (最大)(40 ÷ 80) × 1000500
S3(40 ÷ 130) × 1000308500 (最大)(40 ÷ 80) × 1000500

 

凡例
*発注先にオーダする品目の数量
**発注先の最大または最小数量
***オーダ数量制限がある場合に発注先にオーダする品目の数量