輸入仕入原価 – オーダ

ここでは、輸入仕入原価購買オーダおよび倉庫移動オーダと併せて使用する方法を説明します。

輸入仕入原価 - 購買オーダおよび倉庫移動オーダ

輸入仕入原価を購買オーダや倉庫移動オーダにリンクさせるには、次の手順を実行します。

ステップ 1. オーダヘッダ輸入仕入原価の検索

オーダラインが作成され保存されると、輸入仕入原価セット別シナリオ (tclct1105m100) セッションで、次に基づいて有効輸入仕入原価セットが検索されます。

  • 輸入仕入原価の検索日。輸入仕入原価パラメータ (tclct0100m000) セッションで指定されている場合。
  • 使用対象フィールド。オーダヘッダに設定されている必要があります。
  • [オーダヘッダ (検索)] フィールド。輸入仕入原価シナリオの検索属性に一致している必要があります。
  • 優先順位
ステップ 2. オーダヘッダへの輸入仕入原価のリンク

輸入仕入原価セットが見つかると、輸入仕入原価が輸入仕入原価ライン (tclct2100m000) セッションに保存されます。このセッションは、購買オーダ (tdpur4100m000) セッションの購買オーダヘッダまたは倉庫オーダ (whinh2100m000) セッションの倉庫移動オーダヘッダにリンクされています。輸入仕入原価ライン発生元によって、これらのヘッダ輸入仕入原価ラインのマスタデータが読み取られます。

ステップ 3. 輸入仕入原価ラインの更新

必要に応じて、ユーザは取得した輸入仕入原価ラインをマニュアルで更新したり、追加/削除したりすることができます。

ステップ 4. オーダライン輸入仕入原価の検索、リンク、および更新

購買または転送オーダラインを作成する場合には、手順 1 ~ 3 と同様の手順を実行します。

ステップ 5. オーダラインへのオーダヘッダ輸入仕入原価のコピー

ヘッダ輸入仕入原価 (ある場合) は各ラインに割り振られます。

  • これを実現する方法として次のものがあります。

    • 配分
      輸入仕入原価ライン (tclct2100m000) セッションで、計算方法フィールドが固定額で、固定額レベルオーダヘッダ出荷通知、または入庫ヘッダである場合、ヘッダ輸入仕入原価が各ラインに配分されます。詳細は、次の情報を参照してください: 輸入仕入原価 – 固定額
    • 同期
      輸入仕入原価ライン (tclct2100m000) セッションで固定額レベルオーダラインまたは入庫ラインに設定されている場合は、計算方法に基づいて、ヘッダ輸入仕入原価が各ラインと同期されます。

    配分または同期が終了すると、輸入仕入原価は、オーダラインにリンクされている輸入仕入原価ライン (tclct2100m000) セッションに保存されます。これらのライン輸入仕入原価ラインの輸入仕入原価ライン発生元オーダヘッダです。

注意

さまざまな輸入仕入原価ラインを同じ購買オーダラインまたは転送オーダラインに自動的にリンクさせることができます。

このような輸入仕入原価ラインは、次に該当するものです。

  • 発生元がヘッダであり、同期または配分された輸入仕入原価額が記入されている
  • マスタデータ原価セットに基づいて新規に生成されている
輸入仕入原価のメンテナンス

輸入仕入原価パラメータ (tclct0100m000) セッションの輸入仕入原価の再計算の設定に応じて、オーダヘッダまたはラインの [検索] フィールドに変更が加えられた場合、新しい輸入仕入原価セットを検索できます。見つかった場合は、発生元がマスタデータの原価ラインが削除され、新しい原価ラインが追加されます。

購買オーダ別輸入仕入原価ライン (tclct2100m300) セッションおよび倉庫オーダ別輸入仕入原価ライン (tclct2100m500) セッションを使用して、特定の購買オーダまたは倉庫移動オーダの輸入仕入原価ラインをマニュアルで変更、追加、取消、または削除することができます。

次の内容に該当する場合は、輸入仕入原価ラインをマニュアルで変更、追加、削除、または取り消すことができます。

  • オーダヘッダ
    入庫または事前出荷通知はどのオーダラインにもリンクされません。
  • オーダライン
    入庫または事前出荷通知はオーダラインにリンクされません。

購買オーダ別輸入仕入原価ライン (tclct2100m300) または倉庫オーダ別輸入仕入原価ライン (tclct2100m500) セッションで輸入仕入原価ラインを変更または取り消して、適切なメニューすべてに適用をクリックすると、ラインに加えられた変更は、輸入仕入原価コード輸入仕入原価タイプ、および購買元取引先の同じ組合せを持つオーダの他のすべてのラインでも処理されます。このことは、ラインを追加した場合にも当てはまります。オーダラインの新しい輸入仕入原価ラインが追加された場合、この輸入仕入原価ラインを、輸入仕入原価ラインがまだリンクされておらず、そのため、輸入仕入原価コード輸入仕入原価タイプ、および購買元取引先の組合せが存在しない他のすべてのオーダラインに自動的に追加できます。

輸入仕入原価および統合

承認の前に、いくつかの購買オーダおよびオーダラインを 1 つの購買オーダとして統合することができます。輸入仕入原価ラインは、統合処理の間のみ購買オーダまたはオーダラインにリンクできます。統合チェックボックスがオンのオーダおよびオーダラインは、輸入仕入原価ラインにリンクすることはできません。

輸入仕入原価および購買オーダ承認

購買オーダが自動的に承認されると、輸入仕入原価パラメータ (tclct0100m000) セッションの輸入仕入原価の再計算パラメータに基づいて輸入仕入原価が再計算されます。

購買オーダをマニュアルで承認し、承認の際に輸入仕入原価を再計算する場合は、購買オーダの承認 (tdpur4210m100) セッションの輸入仕入原価の再計算チェックボックスをオンにします。

承認ルール (tdpur0191m000) セッションで承認ルールに照らし合せて購買オーダの妥当性チェックを行う必要がある場合は、チェック対象の金額に輸入仕入原価額も含めます。

輸入仕入原価およびバックオーダ

バックオーダの輸入仕入原価を取得する方法は、輸入仕入原価パラメータ (tclct0100m000) セッションのバックオーダの輸入仕入原価 - 基準フィールドの値に基づきます。

このパラメータでは、バックオーダの輸入仕入原価をバックオーダの生成元となるラインからコピーするか、バックオーダの有効な輸入仕入原価セットから取得するかを決定します。

入庫が 1 つ以上のオーダラインにリンクされている場合は再配分が適用されないため、オーダヘッダに基づく固定額がバックオーダラインに再配分されません。この場合でも、入庫レベルの固定額は適用されます。

輸入仕入原価ラインの処理

オーダ手順のステップをすべて実行したら、納入済購買オーダの処理 (tdpur4223m000) セッションで購買オーダラインを処理できます。オーダラインの実際入庫にリンクされている輸入仕入原価ラインも処理されます。

輸入仕入原価ライン (tclct2100m000) セッションでは、処理済の輸入仕入原価ラインに次のことが当てはまります。

  • 処理済チェックボックスがオンに設定され、入庫履歴が輸入仕入原価ライン履歴 (tclct2550m000) セッションに書き込まれます。
  • 買掛金 (ACP) で輸入仕入原価ラインの照合と承認がすでに終了している場合は、実際購買原価状況の更新フィールドが実際原価更新済に設定されます。これ以外の場合は、買掛金 (ACP) での照合と承認が終了した後で購買オーダラインを再処理する必要があります。

輸入仕入原価ライン (tclct2100m000) セッションで実際購買原価状況の更新フィールドが実際原価更新済で、請求状況すべて承認済の場合、輸入仕入原価ラインは完了し、購買オーダのアーカイブおよび削除 (tdpur4224m000) セッションで削除できます。