販売における製品バリアント
販売で、構成可能品目の製品バリアントを生成できます。構成可能品目とは、品目 (tcibd0501m000) セッションの構成可能チェックボックスがオンになっている品目のことです。
品目 (tcibd0501m000) セッションでデフォルト供給ソースが組立品目および一般品目に設定されている製造品目は常に構成可能です。
注意
品目 (tcibd0501m000) セッションでデフォルト供給ソースが組立に設定されている品目には、次の内容が適用されます。
-
組立計画パラメータ (tiapl0500m000) セッションの同一構成の多重販売チェックボックスがオフの場合、販売オーダラインでオーダ数量が 1 に制限されます。組立計画パラメータ (tiapl0500m000) セッションの同一構成の多重販売チェックボックスがオンの場合のみ、オーダ数量が 1 より大きい品目を入力でき、同じ組立製品バリアントを複数販売できます。その結果、複数の組立オーダが 1 つの販売オーダラインにリンクされます。製品バリアントを識別するには、各種組立オーダおよび販売オーダラインが同じ仕様を持つ必要があります。これらの品目は組立品目とも呼ばれます。詳細は、次の情報を参照してください:
組立の製品バリアントを多重販売するにはおよび組立品目
-
組立計画パラメータ (tiapl0500m000) セッションのコンフィギュレータチェックボックスによって、品目を製品構成で構成する必要があるか、製品バリアント - 在庫 (組立) (tiapl3600m000) セッションで自動的に品目の製品バリアントが生成されるかが決まります。
製品バリアントのリンク
品目が構成可能品目の場合は、販売オーダライン (tdsls4101m000) セッションおよび販売見積ライン (tdsls1501m000) セッションのライン入力時に品目を即時に構成することを選択できます。販売オーダラインを保存した後で製品バリアントを構成するには、適切なメニューでコンフィギュレータをクリックして、製品コンフィギュレータ (tipcf5120m000) セッションから製品バリアントを構成します。
販売オーダライン (tdsls4101m000) セッションおよび販売見積ライン (tdsls1501m000) セッションの製品バリアントフィールドに既存の製品バリアントをリンクすることも選択できます。
製品バリアントは次のように構成または選択できます。
デフォルト供給ソース
| 販売オーダ/見積の品目 | PCF パラメータで構成 | 製品バリアントの構成 | 製品バリアントを選択するセッション |
---|
ジョブショップ
| 一般 | 適用なし |
製品コンフィギュレータ (tipcf5120m000)
|
製品バリアント (tipcf5501m000)
|
組立
| 一般 | オン |
製品コンフィギュレータ (tipcf5120m000)
|
製品バリアント - 在庫 (組立) (tiapl3600m000)
|
組立
| 一般 | オフ | 適用なし |
製品バリアント - 在庫 (組立) (tiapl3600m000)
|
組立
| 製造 | オン |
製品コンフィギュレータ (tipcf5120m000)
|
製品バリアント - 在庫 (組立) (tiapl3600m000)
|
組立
| 製造 | オフ | 適用なし |
製品バリアント - 在庫 (組立) (tiapl3600m000)
|
注意
LN が Product Configuration Management コンフィギュレータに統合される場合、製品バリアントは、製品コンフィギュレータ (tipcf5120m000) セッションではなく、CPQ コンフィギュレータで構成されます。詳細は、次の情報を参照してください:
CPQ コンフィギュレータの設定
製品バリアントの再使用
同じ販売オーダまたは見積の異なる販売オーダ/見積ラインは、特定の製品バリアントを複数回使用できます。
この機能は、以下の設定が適用される場合にのみ使用できます。
-
製品構成パラメータ (tipcf0100m000) セッションの品目コードを識別チェックボックスがオンになっている
-
販売オーダ (プロジェクト PCS) 構造の生成 (tdsls4244m000) セッションで構成した品目のプロジェクト構造を生成するときに販売オーダ番号と同一のプロジェクト番号チェックボックスがオンになっている
-
製品構成パラメータ (tipcf0100m000) セッションの構成の再使用を許可チェックボックスがオンになっている
例
一般品目 | 特徴 | オプション |
---|
100: 席 X | 色 | 1: 赤 |
2: 青 |
高さ | 1: A |
2: B |
構成が保存された後の販売オーダ/見積
オーダ | 位置 | 品目 | 記述 | バリアント | 選択されたオプション |
---|
123 | 5 | テキスト | クラスルーム 1a | - | - |
10 | 100 | 席 X | 10 | 色 赤、高さ A |
15 | 100 | 席 X | 11 | 色 赤、高さ B |
20 | テキスト | クラスルーム 1b | - | - |
25 | 100 | 席 X | 10 | 色 赤、高さ A |
30 | 100 | 席 X | 11 | 色 赤、高さ B |
販売オーダ (プロジェクト PCS) 構造の生成 (tdsls4244m000) セッションでプロジェクト構造が生成された後の販売オーダ/見積
オーダ | 位置 | 品目 | 記述 | バリアント | 選択されたオプション |
---|
| 5 | テキスト | クラスルーム 1a | - | - |
123 | 10 | 100-1-A | 席 X、色 赤、高さ A | 10 | 色 赤、高さ A |
15 | 100-1-B | 席 X、色 赤、高さ B | 11 | 色 赤、高さ B |
20 | テキスト | クラスルーム 1b | - | - |
25 | 100-1-A | 席 X、色 赤、高さ A | 10 | 色 赤、高さ A |
30 | 100-1-B | 席 X、色 赤、高さ B | 11 | 色 赤、高さ B |
上記の例で適用されたチェック
- オーダライン 15 が構成された後に、同じ品目がライン 10 で検出されます。位置 10 (123/100-1-A) の新しい品目コードとライン 15 (123/100-1-B) の品目コードは異なります。そのため、オーダライン 15 は承認されます。
- オーダライン 25 が構成された後に、同じオプションの同じ品目がライン 10 で検出されます。位置 10 の新しい品目コードとライン 25 の品目コードは同じで、123/100-1-A です。構成の再使用を許可チェックボックスがオンの場合のみオーダライン 25 が承認されます。
位置 10 と 25 の品目コードは同じです。品目 (tcibd0501m000) セッションで、品目 123/100-1-A の製品バリアントは 10 になっています。
重要
一般品目 - データ生成の設定 (tipcf3101m000) セッションは予測結果に影響します。
- この例では、このセッションの設定が使用されています。選択されたオプションは生成された品目コードの一部になっています。別のオプションを選択する場合、異なるカスタマイズ品目コードが生成されます。
-
一般品目 - データ生成の設定 (tipcf3101m000) セッションでデータ生成の設定が指定されていない場合、カスタマイズ品目コードはオーダ番号 – 品目コードに基づいており、123-100 となります。この場合、位置 15 にエラーメッセージが表示されます。カスタマイズ品目コードは位置 10 と同じですが、オプションは異なります。
販売オーダラインおよび販売見積ラインの更新
既存の製品バリアントを販売オーダ/見積ラインに挿入すると、販売オーダ/見積ラインで次のフィールドが更新されます。
有効化コード
|
デフォルト供給ソースが組立に設定され、組立計画 (APL) で製品バリアントにリンクされた有効化コードを持つ品目の場合 |
倉庫
|
デフォルト供給ソースが組立に設定されている製造品目の場合のみ |
ワークセンタ
|
デフォルト供給ソースが組立に設定されている一般品目の場合のみ |
販売価格
| - |
シリアル番号
| リンクされた組立オーダが連続する場合に更新されます。この番号がないと、販売オーダを倉庫管理に発行できません。 |
標準原価
|
次のいずれかの作業を行うと更新されます。 -
製品バリアント (組立) (tiapl3500m000) セッションで、計算をクリックします。
- 組立オーダを維持します。
|
注意
デフォルト供給ソースが組立に設定された製造品目で、組立計画パラメータ (tiapl0500m000) セッションの同一構成の多重販売チェックボックスがオンになっている場合、複数の組立オーダを 1 つの販売オーダラインにリンクすることができます。これは販売オーダラインをシリアル番号で更新できないことを意味します。そのため、倉庫管理によりロットとシリアルセットにシリアル番号が入力されます。これを表示するには販売オーダ実際納入ライン (tdsls4106m000) セッションでロットとシリアルセットボタンをクリックします。このセットを使用して、複数のシリアル番号が納入ラインにリンクされます。
製品バリアントの更新
販売オーダ/見積ラインで計画済納期またはオーダ日付/見積日付を変更すると、リンクされた製品バリアントで次のフィールドが更新されます。
販売オーダ/見積ラインの変更されるフィールド | 製品バリアントの更新されるフィールド | 更新の制限事項 |
---|
計画済納期
|
要求オフライン日
| なし |
計画済納期
|
計画オフライン日
|
- 製品バリアントの状況がオープンである
- 組立オーダが存在しません。
|
計画済納期
|
製品構成日
|
- 製品バリアントの状況がオープンである
- 組立オーダが存在しません。
-
販売パラメータ (tdsls0100s000) セッションで構成日 (PCS) が納期に設定されている
- 製品バリアントが製品構成によって構成されていない
|
オーダ日付/見積日付
|
製品構成日
|
- 製品バリアントの状況がオープンである
- 組立オーダが存在しません。
-
販売パラメータ (tdsls0100s000) セッションで構成日 (PCS) がオーダ日付に設定されている
- 製品バリアントが製品構成によって構成されていない
|
注意
デフォルト供給ソース
組立に設定されている製造品目で、組立計画パラメータ (tiapl0500m000) セッションの同一構成の多重販売チェックボックスがオンになっている場合、複数の組立オーダを 1 つの販売オーダラインにリンクすることができます。そのため、販売オーダラインに複数の計画納期を適用できます。その結果、日付の変更は製品バリアントに更新できません。
製品バリアントのリンクの解除
販売オーダ/見積ラインでは、製品バリアントのリンクを解除できます。
リンクを解除しても製品バリアントは削除されず、製品バリアント上および組立オーダ上 (該当する場合) の販売オーダまたは見積への参照のみが削除されます。製品バリアント (組立) (tiapl3500m000) セッションと製品バリアント (tipcf5501m000) セッションでは、参照タイプが、販売オーダ、販売見積、または標準バリアントのままになります。
リンクが解除された製品バリアントは、別の販売オーダ/見積で再使用できます。
注意
デフォルト供給ソースが組立に設定されている品目には、次の内容が適用されます。
-
組立計画パラメータ (tiapl0100s000) セッションの売残り製品バリアントの組立オーダを使用チェックボックスにより、製品バリアントのリンクをいつ解除可能かが決まります。
-
製造品目が倉庫検査時に不合格になった場合、製品バリアントの状況が取消済に変わります。その後、リンクされている販売オーダラインを取り消したり、販売オーダラインから製品バリアントを削除したりすることができます。必要な場合は、別の製品バリアントをリンクできます。