構成要素処理 - 構成要素ライン

構成要素ラインを使用して構成要素を処理する場合、部品表の販売オーダへのコピー (tdsls4812s000) セッションで部品表 (BOM)販売オーダのラインにコピーできます。構成要素用に販売オーダラインをマニュアルで指定することもできます。下位レベルの構成要素がリンクされているファントム品目または構成要素品目が販売オーダラインに含まれる場合、販売オーダライン構成要素 (tdsls4163m000) セッションで構成要素ラインが生成されます。

構成要素ラインを表示するには、販売オーダライン (tdsls4101m000) セッションのオーダライン - 部品表構成要素をクリックします。販売オーダライン - 構成要素 (tdsls4601m000) セッションが開始され、特定の販売オーダラインにリンクされた構成要素ラインを表示、入力、およびメンテナンスできます。このセッションでは、構成要素ラインに適用されるすべての活動とアクションを実行できます。

注意

販売オーダ主品目 (tdsls4561m000) セッションでは、販売オーダへの部品表 (BOM) のコピー処理で生成された販売オーダラインの基になった主品目を表示できます。販売オーダ主品目 (tdsls4561m000) セッションを開始するには、販売オーダライン (tdsls4101m000) セッションの適切なメニューから販売オーダ主品目を選択します。

納入
  • 倉庫管理
    販売オーダライン構成要素が倉庫管理に発行されると、個々の構成要素で倉庫活動が実行されます。販売オーダラインの出荷規則に基づいて、倉庫管理は (個々の) 構成要素を出荷した後、構成要素ラインを納入します。詳細は、次の情報を参照してください: 倉庫管理でのキット処理の概要
  • 調達
    販売オーダラインまたは販売オーダライン構成要素は、直送することもできます。構成要素に購買オーダが生成された場合、各販売オーダ構成要素は購買オーダラインにリンクされます。調達で個々の構成要素が入庫された後に、構成要素ラインが納入されます。 

    生成された購買オーダラインと販売オーダ構成要素ラインの間のリンクは、次のセッションで参照できます。

    • 購買オーダライン - リンク情報 (tdpur4502s000)
    • 販売オーダライン構成要素 (tdsls4163m000)

納入は、販売オーダライン構成要素の実際納入 (tdsls4166m000) セッションで構成要素ごとに保存されます。完成した販売オーダライン品目に納入済構成要素の数量が含まれている場合、販売オーダラインについて請求できます。

構成要素バックオーダ

バックオーダは、販売オーダライン構成要素の実際納入 (tdsls4166m000) セッションで構成要素ラインのオーダ数量の一部の最終出荷が登録されると作成されます。

バックオーダは、販売オーダライン構成要素の見込バックオーダ (tdsls4164m000) セッションでマニュアルで確認するか、販売オーダパラメータ (tdsls0100s400) セッションの構成要素バックオーダの自動確認チェックボックスがオンの場合は自動的に確認することができます。

バックオーダが確認されると、販売オーダライン構成要素 (tdsls4163m000) セッションのバックオーダチェックボックスがオンになった状態で新しい構成要素ラインが生成されます。

返品

リンクされた構成要素と個々の構成要素がある完成した販売オーダライン品目は、返品オーダにより返品できます。

  • 販売オーダライン品目の完成
    販売オーダタイプが返品オーダである販売オーダヘッダを作成し、オリジナル伝票タイプフィールドとオリジナル伝票番号フィールドを指定したら、オリジナル伝票からコピーをクリックして実績データまたは履歴データから販売オーダラインを選択します。選択した販売オーダラインとリンクされたコンポーネント (履歴) ラインが、返品オーダにコピーされます。すべての構成要素が倉庫管理または調達で最終的に入庫されるまで、販売オーダラインは納入情報で更新されません。完成した販売オーダライン品目の返品には剰余評価は行われず、販売オーダパラメータ (tdsls0100s400) セッションの返品のオーダライン価格チェックボックスの設定に基づいて請求されます。
  • 個々の構成要素
    個々の構成要素を返品するには、オリジナル伝票タイプの値に応じて次のセッションが開始され、現在のオーダにコピーするオリジナル伝票のラインを選択できます。 
    • オーダ
      販売オーダライン (tdsls4101m000) セッションでオリジナル伝票番号を選択し、販売オーダヘッダのオリジナル伝票からコピーをクリックすると、履歴からコピーした場合は販売オーダ実際納入ライン履歴 (tdsls4556m000) セッションが開始されます。実績データからコピーした場合は、販売オーダライン (tdsls4101m000) セッションが開始されます。どちらのセッションでも、構成要素ラインにズームすることができます。販売オーダライン構成要素履歴 (tdsls4553m000) セッションまたはコピーする販売オーダライン構成要素の選択 (tdsls4563m100) セッションから、販売オーダラインとして返品オーダにコピーする構成要素ラインを選択できます。
    • 出荷
      販売オーダ請求ライン (tdsls4106m100) セッションからオリジナル伝票番号を選択すると、コピーする販売オーダライン構成要素の実際納入の選択 (tdsls4566m100) セッションでリンクされた出荷にズームできます。販売オーダヘッダでオリジナル伝票からコピーをクリックし、コピーする販売オーダライン構成要素の実際納入の選択 (tdsls4566m100) セッションで返品オーダに販売オーダラインとしてコピーする出荷を選択します。
注意

構成要素と主品目に負のオーダ数量をマニュアルで指定して商品を返品することもできます。部品表の販売オーダへのコピー (tdsls4812s000) セッションで負の数量を指定すると、主品目の返品オーダも作成できます。

返品オーダとオリジナルオーダの間のリンクは、次のセッションで表示できます。

  • リンクオーダラインデータ (tdsls4102s200)
  • 販売オーダライン構成要素 (tdsls4163m000)
剰余

キットの構成要素は別個に出荷できます。キットは、販売オーダライン上の品目です。販売オーダライン品目の 1 つまたは複数の単位を構成する上で十分な品目がいつ出荷されるかが判断されます。販売オーダライン品目にとって十分な品目が出荷されるとすぐに、販売オーダラインの請求書を作成できます。

構成要素が納入されたが、納入構成要素の数量が足りないために少なくとも 1 つの販売オーダライン品目を完成できない場合、構成要素は剰余と呼ばれます。剰余情報は販売オーダライン構成要素の余剰 (tdsls4567m000) セッションで表示でき、構成要素ごとに登録されて、オーダライン品目について請求できるかどうかを判断するために使用されます。

詳細は、次の情報を参照してください: 剰余の処理

部品表の変更

部品表の変更は、オーダリードタイム時に有効になります。たとえば、構成要素を追加、削除、および変更できます。

部品表の変更が、フリーまたは処理中の販売オーダライン構成要素を持つ未決済販売オーダに適用される場合、これらの変更を販売オーダ (構成要素) ラインを対象にして処理できます。これにより、期限切構成要素や必要な正味数量が少ない構成要素などが出荷されることがなくなります。

販売オーダへの設計部品表の変更を処理するには、販売オーダへの部品表変更の処理 (tdsls4263m000) セッションを使用します。

請求

完成した販売オーダライン品目に納入構成要素の数量が含まれている場合、販売オーダ請求ライン (tdsls4106m100) セッションで請求ラインが作成され、販売オーダラインが更新されます。完成した販売オーダライン品目または剰余に最終請求書ラインが作成されると、販売オーダラインの実際納期納入記録日が更新されます。これらは、販売オーダ請求書ライン (tdsls4106m000) セッションで表示できます。

剰余数量について請求する必要がある場合、販売オーダラインの納入数量 0 で請求ラインが作成されます。ラインのデフォルトの請求額は、販売オーダパラメータ (tdsls0100s400) セッションの余剰ゼロ請求書チェックボックスの値によって決まります。請求数量および価格は 0 です。請求ラインを請求に発行するには、まず販売請求書ラインの価格および値引の変更 (tdsls4132m000) セッションでこの剰余数量を確認する必要があります。

注意
  • 1 つの販売オーダラインに対して、複数の実際納入ライン/請求ラインが存在する可能性があります。このため、実際納入ライン順序番号は、請求ライン番号と共に増加します。
  • 請求ラインが挿入されるたびに、販売オーダラインが納入数量納入済額、およびライン値引額によって更新されます。
  • 請求では、構成要素とその数量を販売請求書に出力するかどうかを指定できます。
  • 組立部品の分割輸送品は、イントラスタット取引 (tccom7171m000) セッションで、構成要素の出荷が確認されたときに、処理がイントラスタット申告用に記録されます。これらのレコードの状況は最終出荷待ちになります。特定の販売オーダラインのすべての構成要素の納入が実行され、合計請求額が明らかになったとき、この合計金額は、評価額と数量に基づきイントラスタット用に記録されたレコードに分配されます。イントラスタット用レコードのために計算された金額は、イントラスタット取引 (tccom7171m000) セッションの請求価額フィールドで表示できます。詳細は、次の情報を参照してください: 時差委託の評価額と請求額