フレキシブルな購買オーダ処理

購買オーダの処理を自動化できます。オーダタイプにリンクされている活動ごとに、実行モードを自動またはマニュアルに指定できます。

オーダ処理活動の実行は、ユーザがオーダを承認したときに開始できます。オーダの承認後、活動を自動化しないように定義されていない限り、すべての自動活動が連続して実行されます。自動化しない活動をマニュアルで実行すると、次の自動化された活動が連続して実行されます。

フレキシブルなオーダ処理を有効にするには、まず次のデータを指定する必要があります。

購買オーダタイプと購買オーダタイプ活動
ユーザの (エラー) レポートの出力先となるデフォルトデバイス

購買オーダタイプおよび活動

購買オーダタイプ (tdpur0694m000) セッションで、購買オーダタイプとこれらのオーダタイプへのリンク活動を指定します。自動チェックボックスをオンまたはオフにすることにより、どの活動を自動的に実行し、どの活動をマニュアルで実行するかを指定する必要があります。

必須活動

購買オーダタイプ - 活動 (tdpur0560m000) セッションでオーダタイプを作成すると、購買オーダタイプ - 活動 (tdpur0560m000) セッションの活動フィールドで、そのオーダタイプに次の事前定義の必須活動が自動的にリンクされます。

外注の供給オーダの生成 (tdpur4216m000) (この活動は、外注オーダタイプの場合にのみ利用可能および必須になります)
倉庫管理へ購買オーダを発行 (tdpur4246m000)
購買入庫 (tdpur4106m000)
納入情報を含む販売/サービスオーダの更新 (tdpur4222m000) (この活動は、直送オーダタイプの場合にのみ利用可能および必須になります)
納入済購買オーダの処理 (tdpur4223m000)

注意

委託支払オーダタイプの場合、倉庫管理へ購買オーダを発行 (tdpur4246m000) と購買入庫 (tdpur4106m000) の活動はリンクされません。
直送オーダタイプの場合、倉庫管理へ購買オーダを発行 (tdpur4246m000) の活動はリンクされません。

倉庫管理へ購買オーダを発行 (tdpur4246m000) および購買入庫 (tdpur4106m000) の活動はいずれも必須活動としてオーダタイプにリンクできますが、オーダ手順では倉庫管理へ購買オーダを発行 (tdpur4246m000) の活動または購買入庫 (tdpur4106m000) の活動のいずれかが実行されます。購買オーダに対して両方の活動を実行することはできません。これは、(管理) コストまたはサービス品目を持つ購買オーダに適用されます。品目 (tcibd0501m000) セッションで品目タイプが原価またはサービスに設定されている品目が購買オーダにあり、その品目について品目 - 購買 (tdipu0101m000) セッションの倉庫に発行チェックボックスがオンの場合、購買オーダが倉庫管理に発行されます。倉庫に発行チェックボックスがオフの場合は、購買入庫 (tdpur4106m000) セッションで購買オーダの入庫をマニュアルでメンテナンスする必要があります。

オプション活動

フレキシブルなオーダ処理手順を設定できるように、必須活動に加えて次のオプション活動も活動フィールドにリンクされますが、これらは購買オーダタイプ - 活動 (tdpur0560m000) セッションで削除できます。

購買オーダの出力 (tdpur4401m000)
輸送オーダの生成 (tdpur4220m000)
クレームの出力 (tdpur4420m000)
返品ノートの出力 (tdpur4411m000)
購買請求書の出力 (tdpur4404m000)

重要

あるオーダタイプにリンクしている活動のリストが、オーダ手順の実行時に適用可能なすべての処理を十分に含んでいることを確認する必要があります。ある活動が該当のオーダタイプに適用されない場合、その活動は自動的にスキップまたは削除されます。

購買オーダライン (詳細) にリンクされた実際の活動と、活動の状況は、次のセッションで表示できます。

デフォルトデバイス

購買ユーザプロファイル (tdpur0143m000) セッションでユーザにレポートを出力するデフォルトのデバイスを指定します。

購買ユーザプロファイル (tdpur0143m000) セッションでユーザプロファイルを挿入すると、ユーザ別デフォルトデバイス (tdpur0140m000) セッションで次の出力セッションが自動的に挿入されます。

見積依頼の出力 (tdpur1401m000)
見積依頼督促状の出力 (tdpur1402m000)
不成立入札者へのレターの出力 (tdpur1410m000)
購買契約確認の出力 (tdpur3405m000)
購買契約終了レターの出力 (tdpur3406m000)
購買オーダの出力 (tdpur4401m000)
返品ノートの出力 (tdpur4411m000)
クレームの出力 (tdpur4420m000)

出力セッションごとに、ユーザ別デフォルトデバイス (tdpur0140m000) セッションでの出力に使用されるデバイスを定義できます。このセッションは、購買ユーザプロファイル (tdpur0143m000) セッションの適切なメニューにあるユーザ別デフォルトデバイスをクリックすると開始できます。ユーザ別デフォルトデバイス (tdpur0140m000) セッションのデバイスのデフォルトには、購買ユーザプロファイル (tdpur0143m000) セッションのデバイスの値が設定されますが、ユーザ別デフォルトデバイス (tdpur0140m000) セッションで上書きできます。

外部文書を出力するデバイスの検索は次の順序で行われます。

ユーザ別デフォルトデバイス (tdpur0140m000) セッション
購買オーダタイプ - 活動 (tdpur0560m000) セッション
デバイスが見つからない場合、ポップアップ画面からデバイスを選択する必要があります。

内部文書を出力するデバイスの検索は次の順序で行われます。

購買ユーザプロファイル (tdpur0143m000) セッション
購買オーダタイプ - 活動 (tdpur0560m000) セッション
デバイスが見つからない場合、ポップアップ画面からデバイスを選択する必要があります。

注意

エラーレポートを出力する場合、購買ユーザプロファイル (tdpur0143m000) セッションのデバイスフィールドに入力されたデバイスが常に使用されます。デバイスが入力されていない場合、ポップアップ画面からデバイスを選択する必要があります。
自動で実行される活動の場合、処理レポートは出力されません。

購買オーダ状況とフレキシブルな購買オーダ処理

フレキシブルな購買オーダ処理は、購買オーダが承認済状況になると開始されます。

購買オーダは、次の方法で承認できます。

購買オーダの承認 (tdpur4210m100) セッションを実行し、特定の範囲の購買オーダを承認する
購買オーダを選択し、購買オーダ (tdpur4100m000) セッションまたは購買オーダ (tdpur4100m900) セッションの適切なメニューにある承認をクリックする

購買オーダライン (詳細) の変更

承認済購入オーダのライン (詳細) が変更されると、オーダヘッダ状況が修正済に変更されます。変更された購買オーダラインは、この時点で、オーダ活動の自動実行から除外されます。購買オーダを再承認する必要があります。

承認済の購買オーダラインが、ライン詳細を持つ合計に変更される場合、合計ラインとライン詳細は承認済のままです。これは、新しいライン詳細が承認済購買オーダラインのコピーであるためです。
すべてのライン詳細が承認されると、合計ラインも承認されます。1 つでもライン詳細の承認が取り消されると、合計ラインの承認も取り消されます。これは、ライン詳細とバックオーダラインに適用されます。
ライン詳細がバックオーダラインであり、そのバックオーダラインのオーダ数量が見込購買バックオーダ (tdpur4101m700) セッションで表示される見込バックオーダ数量を超過していない場合、自動的にそのバックオーダラインが承認されます。オーダ数量が見込バックオーダ数量を超過しているか、バックオーダラインが変更される場合、バックオーダラインをマニュアルで承認する必要があります。

例

オーダタイプ連番	活動	自動
1	購買オーダの出力 (tdpur4401m000)	あり
2	倉庫管理へ購買オーダを発行 (tdpur4246m000)	あり
4	納入済購買オーダの処理 (tdpur4223m000)	なし

購買オーダの出力 (tdpur4401m000) は自動の活動であるため、購買オーダは承認されると即座に出力されます。次に、倉庫管理へ購買オーダを発行 (tdpur4246m000) の活動が自動実行されます。ただし、購買オーダは納入済購買オーダの処理 (tdpur4223m000) セッションでマニュアルで処理する必要があります。