輸送請求と販売請求の統合商品の輸送責任が販売側の会社にあり、この会社が商品を輸送する運送業者を雇う場合、輸送後に運送業者は販売側の会社に請求書を送付します。会社が運送業者に支払わなければならない輸送レートは、輸送費と呼びます。輸送サービスを手配した取引先に対して、その輸送費用を請求できます。 マスタデータ 取引先に輸送を請求する場合、次のマスタデータを指定します。
原価加算請求 輸送請求基準フィールドが輸送費または輸送費 (更新可能)である場合と、原価加算金額または原価加算率を請求書に追加する場合、請求先取引先 (tccom4112s000) セッションの次のフィールドを指定します。
請求方法 会社は、次の費用をもとに外部の取引先に輸送レートを請求できます。
輸送費
輸送請求額は現在利用可能な最善の情報に基づいて計算されます (見積輸送費)。これらの輸送費は価格設定の運送業者レート帳簿から取得され、オーダ、出荷、または積荷に変更が加えられるたびに更新されます。販売オーダ (納入) ラインについて計算された金額と一緒に、販売請求書が請求に発行されると、輸送請求書も請求に発行されます。請求では、オーダ請求書は輸送請求書と結合されて、1 つの請求書として送付されます。 販売請求書の発行の前に輸送請求が請求に発行された場合、販売商品と輸送された商品にそれぞれ 1 通ずつ請求書が送付されます。
輸送費 (更新可能)
輸送のすべての積荷に基づいて、輸送費額がオーダ (納入) ライン、または見積ラインに配分されます。まず、輸送費 (見積輸送費) が価格設定の運送業者レート帳簿に基づいて決定されます。その後、運送業者の請求書が受領され、買掛金で照合されると、実際原価が指定可能になります。販売オーダ (納入) ラインに分配された金額、つまり輸送費と一緒に、販売請求書が請求に請求された後に、輸送請求書も請求に発行されます。 販売請求書の発行の前に輸送請求書が請求に発行された場合、販売商品と輸送された商品にそれぞれ 1 通ずつ請求書が送付されます。 運送業者から実際費用を受領する前に、販売オーダ (納入) ラインを輸送費で請求する場合、見積輸送費と実際費用の差異を顧客に請求できます。
注意
取引先に差異を請求する場合、追加の請求書を生成できます。請求書は、輸送請求パラメータ (fmfri0100m000) セッションの金額が右記値より大きい場合フィールドまたは右記値より大きい場合フィールドに指定したデータに基づきます。
クライアントレート
請求方法がクライアントレートの場合、輸送請求額は、輸送レートに関する確定した顧客との合意に基づきます。このため、運送業者に支払わなければならない輸送費を補てんするために、顧客に請求できます。 輸送 (請求) 金額の計算 輸送請求金額を計算するために、輸送レートおよび輸送費パラメータ (fmfrc0100m000) セッションのオーダラインでのレートおよび運送業者/LSP 選択パラメータに基づいて、運送業者および対応する輸送レートが選択されます。このパラメータの値には対話式、最安値、または優先済があります。
対話式
販売オーダの入力時や販売見積の入力時に、輸送にズームして最適な運送業者を選択できます。請求方法、品目、輸送クラス、サービスレベル、輸送タイプ、輸送手段グループなどの要因に基づいて、輸送請求金額が価格設定のレート帳簿から取得されます。 運送業者を取得するには、販売見積ライン (tdsls1501m000) セッション、販売オーダライン (tdsls4101m000) セッション、または販売オーダ計画納入ライン (tdsls4101m100) セッションで次の操作を行います。
輸送レート (fmfrc0530m000) セッションで選択すると、販売見積ライン (tdsls1501m000) セッション、販売オーダライン (tdsls4101m000) セッション、または販売オーダ計画納入ライン (tdsls4101m100) セッションの次のフィールドが自動的に指定されます。
最安値または優先済
販売オーダ/見積の入力時または更新時に、レートが最も低い運送業者、または優先順位が最も高い運送業者が自動的に選択されます。輸送請求金額が自動的に計算または再計算されます。
注意
販売見積ライン (tdsls1501m000)、販売オーダライン (tdsls4101m000)、または販売オーダ計画納入ライン (tdsls4101m100) セッションで計算ログの表示チェックボックスがオンの場合、輸送費額の計算方法を輸送費額計算ログで表示できます。
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